日本化学療法学会雑誌
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43 巻 , 7 号
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  • 松田 淳一, 菅原 和行, 吉田 良滋, 朝野 和典, 賀来 満夫
    1995 年 43 巻 7 号 p. 679-682
    発行日: 1995/07/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    近年, penicillin耐性Streptoooccus pnewnoniae (PRSP) の増加が注目されている。そこで, 本菌の迅速で簡易な検出を目的に選択培地 (PRSP-SM) を作製した。培地組成は, Trpticase Soy II Agarに5%ヒツジ血液を添加した培地に, 選択剤としてoxacillin 0.1mg/l, aztreonam 10mg/l, gentamicin 5mg/lを添加した。PRSP-SMの選択性は, penicillin感受性S. pneumoniae (PSSP) 112株中91株 (81%) の発育を阻止し, PRSP 70株については, 100%の発育が認められた。グラム陰性菌群については, Pseudomonas aeruginosa, Pseudomonas cepacia, Serratia marcesoens, Xanthomonas maltophliaの一部の株に発育が認められたものの, その他の菌種は発育を阻止した。また, 今回使用した各選択剤の経時的力価変動について検討した結果, 4℃ 冷蔵保存した場合, oxacillinで42日間, aztreonam, gentamicinについては, 90日間安定した成績が得られた。臨床検体をPRSP-SMに直接塗布した場合, 翌日にPRSPの存在が推定できた。また, 本菌種と同時に検出されることが多いP. aeruginosa, Haemophilus influenzae, Staphyloooccus aureus, Branhamella catarrhalisなどを発育阻止するとともに, PSSPとの混在例についてもPRSPを正確に検出することができた。
  • 吉田 正英, 小枝 武美
    1995 年 43 巻 7 号 p. 683-689
    発行日: 1995/07/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    合成penicillinであるampicillin (ABPC) およびcloxacillin (MCIPC) ならびにこれらpenic-nの母核である6-aminopenicillanic acid 6-APA>の摘出モルモット輸精管の収縮反応におよぼす影響について研究した。輸精管は, 主に交感神経の支配を受けている。Noradrenalineとadenosine triphosphate (ATP) は, 輸精管の交感神経から同時に放出され, 組織の筋にco-transmitterとして作用することが知られているが, 外来性にnoradrenalineを加えても, 外来性にATPを加えても, 輸精管は収縮反応を示す。ABPC (5×10-49/ml~2.5×1r39/ml) および6-APA (5×10-4g/ml~2.5×10-3g/ml) は, 電気的神経刺激 (50volt, 0.5msecの矩形波にて, 5Hzの頻度で5sec間刺激) により惹起される輸精管の収縮反応の高さを明らかに増強したが, MCIPC (5×10-4g/ml~2.5×10-3g/ml) は, その収縮反応の高さを明らかに減弱させた。ABPC (2.5×10-3g/ml)および6-APA (2, 5×10-3g/ml) は, 電気的筋刺激 (tetrodotoxin存在下で, 50volt, 50msecの矩形波にて, 5Hzの頻度で5sec間刺激), 外来性に加えたnoradrenalineおよびATPにより惹起される収縮反応の高さを明らかに増強したが, MCIPC (2.5×10-3g/ml) は, それら収縮反応の高さを明らかに減弱させた。MCIPC (2.5×10-3g/ml) の電気的神経刺激により惹起される収縮反応の高さに対する減弱効果だけは, 正常Krebs液で洗浄しても完全には消失しなかった。上記の事実より, ABPCおよび6-APAの輸精管収縮反応の高さ増強効果は, 輸精管壁内の筋肉に対するこれらpenicilline系被験薬物の直接作用に起因しており, これらpenicilline系被験薬物の輸精管壁内神経 (sympathetic) に対する作用は考え難い。なお, このような収縮反応の高さ増強効果は, 他の臓器ではまだ観察されていない特殊な効果である。MCIPCの輸精管収縮反応の高さ減弱効果は, 輸精管壁内神経 (sympathetic) に対するMCIPCの作用を完全に無視することはできないが, 主にMCIPCの輸精管壁内の筋に対する直接作用に起因するものと推定される。なお, 輸精管の収縮反応に対するABPCとMCIPCの作用態度の違いは, 両者の側鎖の相違によるものと思われる。
  • 永沢 善三, 柿添 郁子, 草場 耕二, 田辺 一郎, 植田 寛, 田島 裕, 只野 寿太郎, 山田 穂積
    1995 年 43 巻 7 号 p. 690-696
    発行日: 1995/07/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    当院で分離された呼吸器感染症の主要9菌種について, ofloxacin (OFLX), norfloxacin (NFLX), lomefloxacin (LFLX), ciprofloxacin (CPFX), tosufloxacin (TFLX) の5薬剤を対象に, 日本化学療法学会, 英国化学療法学会, NCCLSの各設定法別によるbreakpoint値で・それぞれ懸受性に判定される率がどの程度解離するのかを検討した。Breakpoint値は, おおむね1~2μg/mlであったが・各設定法ともに多少の差があり, それに伴って結果にもくい違いがみられた。たとえば, 日本化学療法学会のクライテリアで判定すると, CPFXではStreptococcus pneumoniaePseudomonas aeruginosaに対する感受性の判定率が他の設定法より高くなる。なお, Staphylococcus aureusP. aeruginosaの2菌種はその感受性率が概して20~30%と低く, 他の菌種と大幅に異なる結果を示したので, 現行のbreak point値で判定する場合には, 何らかの特別な「但し書き」をする必要があろう。また, S. pneumonzae に対する感受性率では, TFLXがきわめて高く, 次にOFLXとCPFXであり・NFLXとLFLXではほとんどがbreak point値および喀疾内移行濃度から判定しても臨床的な効果は期待できないと思われる。残りの6菌種, すなわちMoraxella catarrhalis, Haemophilus influenzae, Escherichia coli, Klebsiella pneumoniae, Enterobacter cloacaeSerratia marcescens については, どの設定法でも約80%以上が感受性と判定されており, newquino1on系薬剤の場合, 菌のMICがbreak pointを越えるか否かで臨床的効果を予測することは可能と思われる。
  • 11年間における600例の治療成績
    三澤 信一, 津田 昌一郎, 堀池 重夫, 横田 昇平, 谷脇 雅史, 平川 浩一, 植田 豊, 兼子 裕人, 中尾 誠, 加嶋 敬
    1995 年 43 巻 7 号 p. 697-703
    発行日: 1995/07/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    1983年7月から1994年5月の間に血液疾患の経過中に併発した感染症752エピソードに対して第3世代のセフェム系抗生物質や広域ペニシリンを単独あるいはアミカシン, クリンダマイシン. ミノサイクリン, フォスフォマイシンなどと併用する12のレジメンによる初期抗生物質治療を行った。評価可能な600エピソード中389エピソード, 65%に臨床効果がみられた。感染症別の有効率は敗血症59%(41/69), 敗血症疑65%(267/408), 肺炎50%(24/48), 肺炎以外の下気道感染症76%(19/25), 上気道感染症80%(4/5) 尿路感染症83%(19/23), 蜂巣炎67%(6/9), その他の感染症69%(9/13) であった。147エピソードから189株の細菌が分離され, 93株がグラム陽性菌, 96株がグラム陰性菌であった。グラム陽性菌による感染症に対する臨床効果は47%, グラム陰性菌では65%, 全体では56%であった。これらの分離菌のうち72株は69エピソードの敗血症から分離され, 41株がグラム陽性菌, 31株がグラム陰性菌であった。臨床効果はグラム陽性菌の51%, グラム陰性菌の74%, 全体で61%に認められた。臨床分離細菌に占めるグラム陽性菌の比率は1990年までは37%であったが, 1991年以降は64%に増加した。同様に敗血症分離菌72株に占めるグラム陽性菌の比率は41%から67%に増加した。臨床分離細菌の動向は, 1991年以降MRSAが検出されるようになり, Staphylococcus epidermidis が増加したことが特徴で, Pseudomonas aeruginosa は減少傾向であった。
  • 1995 年 43 巻 7 号 p. 704-719
    発行日: 1995/07/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
  • 1995 年 43 巻 7 号 p. 730a
    発行日: 1995年
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
  • 1995 年 43 巻 7 号 p. 730b
    発行日: 1995年
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
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