日本化学療法学会雑誌
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43 巻 , 8 号
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  • 菅野 由美子, 高田 利彦, 菅野 利恵, 吉田 隆
    1995 年 43 巻 8 号 p. 735-741
    発行日: 1995/08/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    Fosfomycin (FOM) と各種抗菌薬のPseudomonas aeruginosaに対する併用作用時におけるFOMの抗菌力におよぼす種々の条件を検討し, 以下の結果を得た。
    1) 被験菌に対しFOMのsub MIC濃度で前処理することにより, 併用抗菌薬のP. aeruginosaに対する殺菌力は増強し, それはFOMの作用濃度に依存的であった。
    2) 前処理したFOMを除去直後に, 併用抗菌薬を添加した場合は, 単剤作用時に比べP. aeruginosaに対する殺菌力の増強を示したが, 1時間以上の時間経過後ではほとんど認められなかった。
    3) これらの併用効果と被験薬剤のP. aeruginosaに対する抗菌力との相関関係は, 認められなかった。
    4) 併用効果を示した菌株は, 併用効果の認められたFOMの濃度で1時間以上処理することにより無処理菌より菌体表層が疎水性を示すようになった。
    5) FOMとofloxacln (OFLX) の単独および併用作用時におけるP. aeruginosaに対する形態変化は, 電子顕微鏡による観察において, それぞれの薬剤単独作用群よりも両薬剤の併用作用群に, より多くの球形化した菌および溶菌像が観察された。
  • 単回投与と多回投与に関する検討
    藤田 公生
    1995 年 43 巻 8 号 p. 742-745
    発行日: 1995/08/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    経尿道的前立腺切除術540例について, βラクタム系抗生物質の術当日19のみの単回投与法と4日間計69の多回投与法を比較した。単回投与では術後に発熱と感染例が多くなる傾向にあったが有意には至らず, とりあえず1回投与によって管理することは可能と思われた。単回投与を術前に行う方が術後投与よりも有効と思われたが, これも有意な差には至らなかった。
  • 小林 宏行他
    1995 年 43 巻 8 号 p. 746-756
    発行日: 1995/08/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    新規経口用マクロライド系抗生物質azithromycin (AZM) の肺炎に対する臨床至適用量を検討する目的で, AZMの2用量による比較試験を二重盲検法にて実施した。投与方法はAZM1回250mg (L群) または500mg (H群) を1日1回食後, 3日間投与し, 以下の成績を得た。
    1) 臨床効果: 有効率はL群95.8%(23例/24例), H群96.4%(27例/28例) であった。一方, 「著効」の割合はL群25.0%(6例/24例), H群46. 4%(13例/28例) であり, 有意差はないもののH群はL群の約2倍の著効率を示した。
    2) 細菌学的効果: 細菌の消失率はL群92.3%(12例/13例), H群85.7%(6例/7例) であった。
    3) 副作用1発現率はL群6.9%(2例/29例) であり, 2例とも軽度または中等度のアレルギー症状であった。また, H群では副作用は認められなかった。
    4) 臨床検査値の異常変動: 発現率はL群34.5%(10例/29例), H群3.2%(1例/31例) であり, いずれも軽度なものであった。
    5) 有用性: 有用性はL群91.7%(22例/24例), H群96.4%(27例/28例) であり, このうち「きわめて有用」の割合はL群12.5%(3例/24例) に対してH群42.9%(12例/28例) であった。H群の方が有意に高い有用性を示した (p=0.020)。
    以上のように, H群の方が有意差はないものの高い著効率を示し, 用量依存性の副作用, 臨床検査値異常が検出できなかったことから, 肺炎に対するAZMの臨床用量は, 1日1回500mg投与が至適用量と考えられた。
  • 小林 宏行他
    1995 年 43 巻 8 号 p. 757-774
    発行日: 1995/08/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    新規経口用マクロライド系抗生物質azithromycin (AZM) の肺炎に対する有効性, 安全性および有用性を検討するために, clarithmmycin (CAM) を対照薬として無作為化二重盲検比較試験を実施した。AZMは1回500mg (力価) を1日1回3日聞, CAMは1回200mg (力価) を1日2回14日間投与し, 以下の結果を得た。
    1. 総症例163例中, 臨床効果の解析射象症例122例における有効率 (「著効」+「有効」の割合) はAZM群98.3%(58例/59例), CAM群90.5%(57例/63例) であった。両群聞に有意差は認められなかったが, AZMのCAMに対する臨床的同等性は検証された (Δ=10%, p<0.001)。
    2. 分離菌の消失率 (「消失」+「菌交代」の割合) はAZM群86.7%(13例/15例), CAM群88.2%(15例/17例) であった (有意差なし)。
    3. 随伴症状 (副作用) の発現率はAZM群4.1%(3例/74例), CAM群6. 7%(5例/75例) であった (有意差なし)。
    4. 臨床検査値の異常変動の発現率はAZM群20.8%(15例/72例), CAM群21.4%(15例/70例) であった (有意差なし)。
    5. 概括安全度の解析対象症例144例における安全率 (「問題なし」の割合) はAZM群77.8%(56例/72例), CAM群73.6%(53例/72例) であった (有意差なし)。
    6. 有用性の解析対象症例121例における有用率 (「きわめて有用」+「有用」の割合) は, AZM群94.9%(56例/59例), CAM群87.1%(54例/62例) であった (有意差なし)。
    以上の成績より, 肺炎に対してAZMはCAMと同様に有用性の高い薬剤であると考えられた。
  • Clarithromycinとの二重盲検試験
    小林 宏行他
    1995 年 43 巻 8 号 p. 775-792
    発行日: 1995/08/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    新規経口用マクロライド系抗生物質azithromycin (AZM) の慢性気道感染症に対する有効性, 安全性および有用性を検討するために, clarithromycin (CAM) を対照薬として無作為化二重盲検比較試験を実施した。AZMは1回500mg (力価) を1日1回3日間, CAMは1回200mg (力価) を1日2回14日間投与し, 以下の結果を得た。
    1. 総投与症例171例中, 臨床効果の解析対象症例144例における有効率 (「著効」+「有効」の割合) はAZM群94.5%(69例/73例), CAM群83.1%(59例/71例) であった。両群間に有意差は認められなかったが, AZMのCAMに射する臨床的同等性は検証された (Δ=10%, p<0.001)。
    2. 分離菌の消失率 (「消失」+「菌交代」の割合) はAZM群75.8%(25例/33例), CAM群68.2%(15例/22例) であった (有意差なし)。
    3. 副作用の発現率はAZM群7.6%(6例/79例), CAM群5.1%(4例/78例) であった (有意差なし)。
    4. 臨床検査値の異常変動の発現率はAZM群13.5%(10例/74例), CAM群9.3%(7例/75例) であった (有意差なし)。5. 概括安全度の解析対象症例149例における安全率 (「問題なし」の割合) はAZM群79.7%(59例/74例), CAM群86.7%(65例/75例) であった (有意差なし)。
    6. 有用性の解析対象症例138例における有用率 (「きわめて有用」+「有用」の割合) はAZM群慢性気道感染症に対してAZMはCAMと同様に有用性の高い薬剤であると考えられた。
  • 1995 年 43 巻 8 号 p. 811
    発行日: 1995年
    公開日: 2011/08/04
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