日本化学療法学会雑誌
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43 巻 , 9 号
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  • 清水 正樹, 高田 利彦, 益吉 眞次, 吉田 隆
    1995 年 43 巻 9 号 p. 815-820
    発行日: 1995/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    経口セフェム剤cefditoren pivoxil (CDTR-PI) の抗菌活性体であるcefditoren (CDTR)の臨床分離Haeophilus influenzaeに対する感受性分布, 増殖曲線におよぼす影響, 被験菌由来のβ-lactamaseに対する安定性およびペニシリン結合蛋白質 (PBPs) に対する結合親和性を対照薬のそれらと比較検討した。さらにPBPsに対する親和性と形態変化を電子顕微鏡観察し, 以下の成績を得た。
    1. H. inflnenzae 46株に対するCDTRのMIC80値は0.025μg/mlを示し, ほぼcefteram (CFTM) のそれと同等であり, cefdinir (CFDN), cefaclor (CCL) およびcefpodoxime (CPDX) のそれらより優れていた。
    2. CDTRによるH. inflnenzae PRC 2の増殖曲線におよぼす影響を検討した。作用させたCDTR, CFDNおよびCCL各々の薬剤濃度をヒト血中濃度にシミユレートした場合, CDTR添加6時間後の生菌数は, 対照薬剤の添加群より減少していた。この条件下におけるCDTR添加4時間後の走査型電子顕微鏡像は, フィラメント化, バルジ形成および溶菌像が認められた。
    3. CDTRはH. influenzae PRC 2のPBP 4およびPBP 5に対してCFDNおよびCCLよりも高い親和性を示した。
    4. CDTRはH. influenzae由来のβ-lactamaseに対して非常に安定であった。
  • ヌードマウス移植ヒト消化器癌3株の検討
    花谷 勇治, 小平 進, 浅越 辰男, 三吉 博, 長岡 信彦
    1995 年 43 巻 9 号 p. 821-824
    発行日: 1995/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    我々は5-nuorouracil (5-FU) に高感受性の胃癌株 (SC+NU) を用い, 5-FUの総投与量を同一にした場合, 大量間歌投与は少量連日投与より優れた抗腫瘍効果を示すことを報告した。今回はこの現象が他の腫瘍でも観察されるか否かを知るために, ヌードマウス移植ヒト胃癌1株 (St-4) および結腸癌2株 (Co-3, Co-4) を用いて追加検討を行った。ヌードマウス皮下に移植した腫瘍が100~300mgに達した時点より, 5-FUを連日あるいは4日毎に腹腔内投与した。10mg/kgおよび20mg/kgの5-FUを連日投与した場合のT/C比の最小値は, St-4では93.0%および67, 5%, Co-3では73.6%および40.3%, Co-4では96.7%および98.7%であり, いずれも5-FUには低感受性と判定された。5-FU40mg/kgを4日毎に投与した場合のT/C比の最小値はSt-4では88.5%, Co-3では69.1%, Co-4では103%であり, 10mg/kg連日投与の成績と差を認めなかった。SC-1-NUも含めた4株の検討では, 5-FUに対する感受性と投与スケジュールによる成績の比との間には推計学的に有意の相関関係が認められた (r=0.971, P<0.05)。すなわち, SC-1-NUは5-FUに高感受性であったため大量間歌投与が有意に良好な成績を示したのに対し, 今回検討した3株は5-FUに対する感受性が低かったため投与スケジュールによる成績に差が認められなかったと推定された。これまでの検討では5-FUの少量連日投与が大量間歌投与に比べ有意に優れた成績を示した株は認められなかった。さらに腫瘍株を追加して検討する必要はあるものの, 5-FUの大量間歌投与では少量連日投与と同等以上の抗腫瘍効果が発揮されると期待された。
  • 前田 光一, 澤木 政好, 喜多 英二, 三笠 桂一, 古西 満, 寺本 正治, 森 啓, 坂本 正洋, 辻本 正之, 竹内 章治, 濱田 ...
    1995 年 43 巻 9 号 p. 825-829
    発行日: 1995/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    慢性下気道感染症に対するマクロライド系抗菌薬の有効性の機序は細菌と宿主の両方に対するものと考えられる。その宿主に対する作用の一つとしてサイトカイン産生への影響を知る目的で, erythromycin (EM) とclarithromycin (CAM) の投与による慢性下気道感染症での末梢血単核球分画のinterleukin (IL)-2産生能と血清IL-4の変動を検討した。IL-2産生能は慢性下気道感染症15例の末梢血から分離した単核球分画のCon Aによる刺激培養上清を用いRIA法で, 血清IL-4は同症17例の血清を用いELISA法で測定した。結果はIL-2産生能と血清IL-4は, EMまたはCAMの投与28日後に投与前に比べ有意な上昇を認めた。またEM長期投与例では投与期間とIL-2産生能の間には負の相関を認め, 投与期間が長い症例ほど健常例にみられる値に近い傾向がみられた。以上から慢性下気道感染症においてマクロライド薬はIL-2とIL-4の産生に影響をおよぼし, 本症に対する有効性の機序の一つである可能性が示唆された。
  • 鉄剤, H2拮抗剤, 制酸剤, 胃粘膜保護剤併用例
    高沢 謙二, 藤田 雅巳
    1995 年 43 巻 9 号 p. 830-835
    発行日: 1995/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    健常成人男子志願者5名を対象に, fleroxacin (FLRX) と鉄剤 (硫酸鉄), H2拮抗剤 (ファモチジン), 制酸剤 (酸化マグネシウム) または胃粘膜保護剤 (トロキシピド) のいずれかを併用した時の胃腸管吸収におよぼす影響を検討した。併用薬のうち, 硫酸鉄投与群でFLRXのCmaxが2.22から1.69μg/mlとやや低下する傾向がみられたが, その差は有意ではなかった。他の併用薬は, いずれもFLRXの吸収に影響を与えなかった。また, 未変化体, デメチル体, N-オキシド体およびこれらの合計の24時間までの尿中排泄率には, いずれの場合も有意な差はみられなかった。以上のことから, FLRXは, 硫酸鉄, ファモチジン, 酸化マグネシウム, トロキシピドと併用しても, その吸収に影響を受けないと考えられた。
  • 荒田 次郎他
    1995 年 43 巻 9 号 p. 836-850
    発行日: 1995/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    新規の経口マクロライド系抗生物質製剤であるazithromycin (以下AZM) の皮膚感染症に対する至適臨床用量を知るための多施設共同による比較試験を行った。AZM250mg1日1回 (以下L群), AZM 500mg1日1回 (以下H群), cefaclor (以下CCL) 250mg1日3回 (以下C群) について, L群とH群間は二重盲検法, AZM群 (L群, H群) とCCL群 (C群) 間は非盲検法を用いた。対象疾患は第II群 (即, 即腫症, よう), 第IV群 (蜂巣炎, 丹毒, 表在性リンパ管 (節) 炎), 第V群 (皮下膿瘍, 化膿性汗腺炎, 感染性粉瘤) とした。内服期間はL群, H群は3日間, C群は7日間 (第V群は10日間) とし, 3日後, 5日後および7日後 (第V群は10日後) に臨床経過を観察することとした。
    1. 総症例数は76例 (L群24例, H群25例, C群27例) であり, 有効性は68例 (それぞれ22例, 22例, 24例) を, 安全性は74例 (それぞれ24例, 24例, 26例) を, 有用性は68例 (それぞれ22例, 22例, 24例) を解析対象とした。
    2. 臨床効果: 有効率はL群77.3%, H群90.9%, C群66.7%で, 著効率はそれぞれ40.9%, 40.9%, 33.3%であった。L群とH群間およびL群あるいはH群とC群間に有意差は認められなかった。
    3. 評価日別全般改善度: 改善率は3日後でL群68.8%, H群94.4%, C群68.8%, 5日後でそれぞれ76.2%, 100%, 68.2%, 7日後 (第V群は10日後) でそれぞれ86.4%, 100%, 70.8%であった。
    4. 安全性: L群83.3%, H群87.5%, C群88.5%が「安全」と判定された。L群とH群間およびL群あるいはH群とC群間に有意差は認められなかった。
    5. 有用性: 有用率はL群77.3%, H群90.9%, C群66.7%であった。L群とH群間およびL群あるいはH群とC群間に有意差は認められなかった。
    6. 細菌学的効果: 消失率はL群80.0%, H群93.8%, C群69.2%であった。L群とH群間およびL群あるいはH群とC群間に有意差は認められなかった。
    以上のように, H群がL群に比して, 有意差はなかったが高い有用性を示したことより, AZM 500mg 1日1回内服が妥当な臨床用量であると結論づけた。
  • 1995 年 43 巻 9 号 p. 851-857
    発行日: 1995/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
  • 1995 年 43 巻 9 号 p. 857-876
    発行日: 1995/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
  • 1995 年 43 巻 9 号 p. 877-883
    発行日: 1995/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
  • 1995 年 43 巻 9 号 p. 893
    発行日: 1995年
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
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