日本化学療法学会雑誌
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44 巻 , 5 号
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  • 吉永 陽一郎, 丸岡 隆之, 長井 健祐, 山田 秀二, 山田 孝, 津村 直幹, 沖 眞一郎, 阪田 保隆, 富永 薫, 加藤 裕久, 本 ...
    1996 年 44 巻 5 号 p. 261-267
    発行日: 1996/05/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    1981年1月から1992年12月に, 久留米大学小児科, 関連病院および小児科開業医外来で臨床検体より分離されたStreptococous pneumoniae 200株について薬剤選択の指標として寒天平板希釈法を用いた薬剤感受性を測定し検討した。
    1) Benzylpenicillin (PCG) に対する感受性で耐性株 (MIC≧0.1μg/ml) は74株で全体の37.0%, 高度耐性株 (MIC≧1.56μg/ml) は22.5%であった。
    2) Vancomycin (VCM), rifampicin (RFP) に耐性株は認められなかった。
    3) カルバペネム系薬は, その他のβ-ラクタム系薬に比し良好な抗菌力であった。
    4) 年次推移では87年に高度耐性株が出現し, その後毎年増加していた。
    5) 分離由来検体別の耐性株の割合は有意差は認めなかった。
    6) 大学病院 (UH: university hospital), 20床以上を有する関連病院 (RH: reffebred hospital), 小児科開業医外来 (PO: practitioner'sosce) の由来施設3群問の比較では, UH55.1%, RH552%, PO47.4%で, 耐性株の分離率には有意差は認められなかった。3施設群ともに年毎に高度耐性株, 中等度耐性株とも耐性株の割合は増加傾向がみられた。
  • 高橋 孝行
    1996 年 44 巻 5 号 p. 268-275
    発行日: 1996/05/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    尿路感染症患者由来のEscherichia coli TUH 9501による上行性尿絡感染惹起能におよほすsub-MIC効果をin vitroおよびin vivo双方から検討し, 以下の成績を得た。各抗菌薬1/4MIC処理菌のマウス尿路感染惹起能は無処理菌のそれに比ペ低下し, 特にneroxacin, levofloxacin処理群でこの傾向が著明であった。この原因を8ub-MIC処理葭を用いin vitroで解析した結果, 成人膀胱上皮細胞への付着能およびヒト由来PMN8の貧食・殺菌能に対する抵抗性がsub-MIC処理群では無処理群に比べ低下しており, この成績が尿路感染惹起能の低下と一致していた。また, 尿鋳感染マウスにおいて, levofloxacin投与群では投与間隔の延長に伴い治療効果が悪くなったが, qeroxacin投与群はその影響をもっとも受けなかった。抗菌薬の腎内動態パラメーター-解析から, sub-MIC領域でのAUCがこの結果に影響していることが示唆された。
  • 野路 弓子, 小此木 研二, 平松 啓一
    1996 年 44 巻 5 号 p. 276-280
    発行日: 1996/05/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    Staphylococcus aureus N 315はメチシリン耐性S. aureus (MRSA) の耐性発現を担う細胞塵合成酵素penicillin-binding protein (PBP) 2'の構造遺伝子mecAの上流に誘導因子遺伝子mecRIおよびリプレッサー遺伝子mecIを有するpreMRSAである。S. aureus N315からmecIとβ-ラクタマーゼリブレッサー遺伝子blaIを欠失させた変異株 (N315-LR5P) はmethicillin, imipenem (IPM) およびceftizoxime (CZX) に耐性化し, mecI以外にも変異を有すると考えられる変異株 (N315-HR3P) はこの3薬剤に加えてce恥irome (CPR) およびcefbpime (CFPM) に耐性化したが, cefbzopran (CZOP) に対しては親株N315とほぼ同程度の感受性を示した。CZOPおよびCPRはS. aureus N315より得られた変異株 (N315P-ZR) の構成型産生PBP2'に対してCFPMおよびIPMより約6倍, CZXより70倍以上高い親和性を示した。また, CZOPはS. aureus N315-HR3Pに対してPBP2'を阻害する濃度より低い1および10μg/mlで静菌作用を, PBP2'を阻害する濃度以上で殺菌作用を示した。これらの結果から, preMRSAはmeclの変異でPBP2'の産生が構成型になることによってPBP2'に低親和性の薬剤に耐性化するが, PBP2'にある程度の親和性を持つ薬剤に対する耐性化には他の変異も必要であると考えられた。
  • Tosufloxacin tosilateを対照薬とした臨床第III相比較試験
    島田 馨他
    1996 年 44 巻 5 号 p. 281-303
    発行日: 1996/05/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    新規経口用ニューキノロン系抗菌薬pazufloxacin (PZFX) の細葭性肺炎および肺化膿症治療における有効性, 安全性, 有用性を客観的に評価するためにtosufloxacin tosilate (TFLX) を対照薬とし多施設二重盲検比較試験を実施した。PZFXは1回200mgを1日3回。TFLXは1回150mgを1113回, 共に原則として14日間使用した。得られた成績は以下のとおりであった。
    1) PZFX群95例, TFLX群98例の計193例の患者に用いられた。臨床効果解析対象例はPZFX群75例, TFLX群87例, 概括安全度の解析対象はPZFX群90例, TFLX群93例, 有用性の解析対象はPZFX群77例, TFLX群87例であった。服用期閥および胸部X線所見において背景因子に偏りがみられたが, 統計解析の結果から薬効評価上の影響はないと判断された。
    2) 臨床効果は', 著効PZFX群18.7%(14/75), TFLX群1Z2%(15187) 有効PZFX群76.0%(57/75), TFLX群75.8%(66/87) であり, 有効率はPZFX群94.7%, TFLX群93.1%であった。x2検定にて両薬剤群間に統計的有意差はみられなかったが, △=5%とした場合のPZFXのTFLXに対する臨床的同等性は検証された。
    3) 細菌学的効果は菌消失率PZFX群90D%(27/30), TFLX群9a8%(30132) で有意差はみられなかった。
    4) 副作用はPZFX群で6例 (6.4%) に, TFLX群では5例 (5.2%) にみられ, いずれも重篤なものはみられなかった。主な症状は中枢神経症状と消化器症状であった。
    5) 臨床検査値異常の発現率はPZFX群157%(14/89), TFLX群217%(20/92) で有意差はみられなかった。
    6) 概括安全度は両薬剤群間に有意差はみられなかったが, 安全と評価された割合はPZFX群80.0%(72/90) TFLX群74.2%(69/93) であった。
    7) 有用性における有用率はPZFX群92D%(69/75), TFLX群897%(78/87) であり, 両薬剤ともに高い有用性が示された。また両薬剤群間に有意差はみられなかった。
    以上の成績より, PZFX600mg/日投与は細菌性肺炎の治療において、高い有用性が期待される薬剤と考えられた。
  • Tosufloxacin tosilateを対照薬とした臨床第III相比較試験
    島田 馨他
    1996 年 44 巻 5 号 p. 304-327
    発行日: 1996/05/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    新規経口用ニューキノロン系抗菌薬pazunfloxacin (PZFX) の慢性気道感染症に対する有効性, 安全性, 有用性を客観的に評価するためにtosufloxacintosilate (TFLX) を対照薬とし多施設二重盲検比較試験を実施した。PZFXは1回200mgを1日3回, TFLXは1回150mgを1日3回, 共に14日間使用を原則とした。得られた成績は以下のとおりであった。
    1) PZEX群100例, TFLX群102例が集積され, 13例が臨床効果解析から除外された。背景因子に若干の偏りがみられたが, 統計解析の結果から, 薬効評価上の影響はないと判断された。
    2) 臨床効果は, 著効PZFX群14.0%(13/93), TFLX群20.8%(20/96), 有効PZFX群73.1%(68/93), TFLX群57.3%(55/96), 有効率はそれぞれ87.1%, 78.1%であり.両薬剤群問に有意差はみられなかったが, Δ=10%とした場合の, PZFXのTFLXに対する臨床的同等性は検証された。
    3) 細菌学的効果は菌消失率PZFX群67.6%(25/37), TFLX群83.3%(40/48) で有意差はみられなかった。
    4) 副作用発現率はPZFX群4.1%(4/97), TFLX群4.0%(4/101) であった。主な症状は中枢神経症状と消化器症状であったがTFLX群での中等度のめまい, 幅気, 下痢・多汗の3例のほかはすべて軽度であった。
    5) 臨床検査値異常の発現率はPZFX群2.3%(2/88), TFLX群8.4%(8/95) で有意差はみられなかった。
    6) 概括安全度は両薬剤群間に有意差はみられなかった。安全と評価された割合はPZFX群93.2%(82/88), TFLX群88.5%(85/96), また, ほぼ安全である以上の割合はPZFX群100%(88/88), TFLX群96.9%(93/96) であった。
    7) 有用性における有用率は, PZFX群87.1%(74/85), TFLX群76.8%(73/95) であり, 両薬剤群間に有意差はみられなかった。
    以上の成綾より, 慢性気道感染症に対してPZFX600mg/日投与はその臨床効果, 安全性においても特に問題がなく, 総合的にはTFLX450mg/日投与と同等の, 高い有用性が期待される薬剤と考えられた。
  • 1996 年 44 巻 5 号 p. 328-350
    発行日: 1996/05/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
  • 1996 年 44 巻 5 号 p. 350-391
    発行日: 1996/05/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
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