日本化学療法学会雑誌
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53 巻 , 9 号
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  • 品川 長夫
    2005 年 53 巻 9 号 p. 507-511
    発行日: 2005/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    院内感染症の治療においては, 個々の患者を効果的に完治させるということと, 耐性菌の出現を抑制するという少なくともこの2方面を考慮しなければならない。耐性菌の出現を抑制するには, まず保菌者や培養が陰性あるいは感染が確定しない患者には抗菌薬を使用しないこと, および感染が治癒した場合にはただちに抗菌薬を中止することなどにより抗菌薬の消費量を抑制すること, 抗菌薬の選択圧を上げないために特定の抗菌薬の使用を避け平均的に使用すること, また薬剤耐性獲得防止のためにも十分な投与量を考慮することなどが大切である。院内感染症の治療においては, 耐性菌増加防止を目指し, 適切な抗菌薬療法を心がけなければならないが, 同時に耐性菌のヒトからヒトへの感染防止などの院内感染対策, 特に接触感染防止を中心とする感染経路別の院内感染防止策も効果的に行わなければならない。
  • 宇野 芳史
    2005 年 53 巻 9 号 p. 512-525
    発行日: 2005/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    2003年6月から2004年1月の閥に当院を受診した耳鼻咽喉科感染癌から検出された臨床分離蔭のうち, coagulase negative Staphylococcus (CNS), Staphylococcus aureus, α-Strviocomus, Streptococcus pmeumoniae, Corynebacterium spp., Branhamella catarrhalis, Haemophilus ittfluenzaeの計7菌種に対するprulifloxacinの薬剤感受性について検討を行った。CNSに対するMIC80およびMICg80はいずれも4.0μg/mlであり, その感受性分布は0.125μg/mlと40μg/mlに二峰性のピークをもつ分布を示していた。S. aureusに対するMICg0およびMIC90はおのおの0.5μg/mlと8.0μg/mlであり, その感受性分布は0.25μg/mlと0.5μg/mlにピークをもつ分布を示していた。α-Streptococcusに対するMIC90およびMIC90はいずれも4.0μg/mlであり, その感受性分布は20μg/mlにピークをもつ分布を示していた。S. pneumoniaeに対するMIC80およびMIC90はいずれも2.0μg/mlであり, その感受性分布は1.0μg/mlと2.0μg/mlにピークをもつ分布を示していた。Corymebacterium spp. に対するMIC90およびMIC90はおのおの8.0μg/mlと32.0μg/mlであり, その感受性分布は0.5μg/mlと320μg/mlに二峰性のピークをもつ分布を示していた。B. catarrhalisに対するMIC90およびMIC90はいずれも0.125μg/mlであり, その感受性分布は0.125μg/mlにピークをもつ分布を示していた。H. influenzaeに対するMIC80およびMIC90はいずれも0.031μg/mlであり, その感受性分布は0.031μg/ml菌に対しては, 最も感受性が良好であったgatmoxacin (GFLX)を除く, cipronoxacin (CPFX), levonoxacin (LVFX) とほぼ同等の感受性を示しており, また, グラム陰性菌に対しては, GFLX, CPFX, LVFXとほぼ同等の感受性を示しており, 耳鼻咽喉科領域の感染症からの検出菌に対しては, ぼ全般的に有効性が期待できるものと考えられた。
  • 三木 文雄他
    2005 年 53 巻 9 号 p. 526-556
    発行日: 2005/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    注射用セフェム系抗菌薬cefozopran (CZOP) の下気道感染症に対する早期治療効果を評価するため, ceftazidime (CAZ) を対照薬とした比較試験を市販後臨床試験として実施した。CZOPとCAZはともに1回1g (力価), 1日2回点滴静注により7日間投与し, 以下の結果を得た。
    1. 総登録症例412例中最大の解析対象集団376例の臨床効果は, 判定不能3例を除くとCZOP群92.0%(173/188), CAZ群91.4%(169/185) の有効率で, 両側90%, 95%信頼区間ともに非劣性であることが検証された。細菌性肺炎と慢性気道感染症に層別した有効率は, それぞれCZOP群90.9%(120/132), 94.6%(53/56), CAZ群93.3%(126/135), 86.0%(43/50) で, 両側90%, 95%信頼区間ともに非劣性であることが検証された。
    2. 原因菌が判明し, その消長を追跡し得た210例での細菌学的効果は, CZOP群89.5%(94/105), CAZ群90.5%(95/105) の菌消失率 (菌消失+菌交代) で, 両群間に有意な差はみられなかった。個々の菌別の菌消失率は, CZOP群91.1%(113/124), CAZ群90.8%(108/119) で両群問に有意な差はみられなかったが, 最も高頻度に分離されたStreptococcus pneumoniaeの消失率はCZOP群100%(42/42), CAZ群89.5%(34/38) で, CZOP群がCAZ群に比し有意に優れ (P=0.047), 投与5日後においてもCZOP群がCAZ群に比し有意に高い菌消失寧を示した (P=0.049)。
    3. 投薬終了時に, CZOP群では52,4%(99/189), CAZ群では50.3% (94/187) の症例において治療日的が達成され, 抗菌薬の追加投与は不必要であった。治療Il的遠成度に関して両薬剤間に有意な差は認められなかった。
    4. 随伴症状の発現率はCZOP群3.9%(8/206), CAZ群5.0%(10/202) で両棊剤間に有意な差はなかった。臨床検査値異常変動として, CAZ群に好酸球増多がCZOP絆より多数認められたが, 臨床検査値異常出現率としては, CZOP群31.6% (65/206), CAZ群32.2% (65/202) で, 両群間に有意な差は認められなかった。
    以上の成績から, CZOPは臨床効果においてCAZと比較して非劣性であることが検祉された。またS. pneumoniaeによる下気道感染症に対するCZOPの早期治療効果が確認された。
  • 呼吸器感染症および敗血症におけるブレイクポイント: 新規抗菌薬の追加 (2005年)
    日本化学療法学会抗菌薬感受性測定・臨床評価委員会
    2005 年 53 巻 9 号 p. 557-559
    発行日: 2005/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
  • 松本 哲朗
    2005 年 53 巻 9 号 p. 560-561
    発行日: 2005/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
  • 八木澤 守正
    2005 年 53 巻 9 号 p. 562-565
    発行日: 2005/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
  • 2005 年 53 巻 9 号 p. 589
    発行日: 2005年
    公開日: 2011/08/04
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