日本化学療法学会雑誌
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55 巻 , 1 号
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  • 三鴨 廣繁
    2007 年 55 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 2007/01/10
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    腹腔鏡下手術は, 産婦人科領域でも, 低侵襲手術 (minimally invasive surgery) として増加傾向にある。腹腔鏡下手術の術後合併症の一つに感染症があげられるが, 日本における発生頻度は, 欧米と比較すると低い。その理由として, 術後感染予防抗菌薬の投与の概念および方法が異なるということが考えられる。産婦人科領域の術後感染症の80~90%は, 嫌気性菌に抗菌活性を示すような広域スペクトルの抗菌薬により治療が可能であるが, 各施設における術後感染症のモニタリングが望ましい。産婦人科領域の術後感染症においては, 嫌気性菌のみならず, methicillin-resistant stgphylococcus aureus (MRSA) 感染症についても念頭に置いておく必要がある。今後, 腹腔鏡手術に関する術後感染症の発症やその対策について, randomized control studyを含めた臨床研究の進展が期待される。
  • 上田 康晴, 野口 周作, 牧 真彦, 上笹 宙, 望月 徹, 畝本 恭子, 黒川 顕
    2007 年 55 巻 1 号 p. 8-16
    発行日: 2007/01/10
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    救急領域におけるmethicillin-resistant Staphylococcus aums (MRSA) 感染症に対するteicoplanin (TEIC) の高用量投与 (初日1,600mg/日, 以降800mg/日) を実施し, 本薬剤投与後の血中トラフ値推移と有効性および安全性との関係について検討し, 下記の成績が得られた。
    (1) MRSAに起因する肺炎10例, 創部感染症2例に対するTEICの臨床的有効率は, 100%であった。
    (2) 細菌学的効果は全症例のうち, 消失9例, 減少1例, 菌交代2例, 不変0例であった。TEIC単独治療8例では消失7例, 減少0例, 菌交代1例, 不変0例で, 他薬剤併用治療4例では消失2例, 減少1例, 菌交代1例, 不変0例であった。なお全12例中4例にPseudomoms aeruginosaとの複数菌感染が認められた。
    (3) 投与例では本薬剤に起因する副作用は認められなかった。
    (4) TEIC血中トラフ値は, day2で17.5±6.7μg/mL, day4で163±6.3μg/mLと若干低下するものの定常状態となり, day8でも20.5±6.9μg/mLとTEICの蓄積は軽微であった。さらに各症例で, 血中濃度のばらつきも認めなかった。
    (5) TEICの高用量投与はその効果に抜群のキレがあり, しかも安全性の高いことが示され, 重症MRSA感染症の治療において非常に有用な投与法であると考えられた。
  • 小林 昌宏, 有馬 三佐代, 木村 利美, 石井 正浩, 矢後 和夫, 砂川 慶介
    2007 年 55 巻 1 号 p. 17-22
    発行日: 2007/01/10
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    乳児期から小児期におけるteicoplanin (TEIC) の母集団薬物動態を, 非線形混合効果モデル (Nonlinear Mixed Effects Model: NONMEM) を用いて解析した。対象は, 北里大学病院にてTEICが投与され, therapeutic drug monitoring (TDM) が実施された患児63例 (28日齢~16歳) とした。母集団パラメータの算出は, クリアランス (CLTEIC), 分布容積 (VdTEIC) を薬物動態パラメータとし, 1-コンパートメントモデルを適用した。個体間変動は指数誤差モデルを, 残差変動は相対誤差モデルを使用した。TEIC薬物動態の解析には, 年齢 (Age), 性別 (Gender), 体重 (wt), 血清クレアチニン値 (Scr), 血清アルブミン値 (Alb) を共変量候補として検討した。測定された血漿中TEIC濃度 (111ポイント) は, 4.4~39.1μg/mLであった。最終的に次の母集団薬物動態パラメータが得られた。CLTEIC=0.00836× (wt/Scr) 0786 (L/hr) VdTEIC=0.81×wt (L)
    個体問変動は, CLTEIC;26.7%, VdTEIC;32.7%, 残差変動は2.8μg/mLであった。CLTEICは, 腎重量の発育推移によく近似しており, 小児期の腎機能の発育を反映していることが示唆された。モデルバリデーションの結果は良好であり, 長期入院患児を中心とした小児のTEIC薬物動態評価に有用であると考えられた。
  • 臨床PK/PDガイダンス (案)
    堀 誠治, 戸塚 恭一, 斎藤 篤, 相沢 一雅, 岩田 敏, 小野 真, 鍛治 善夫, 古賀 哲文, 佐々木 一尋, 佐々木 緊, 佐藤 ...
    2007 年 55 巻 1 号 p. 23-28
    発行日: 2007/01/10
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    本ガイダンスは, 抗菌薬療法におけるPharmacokinetics/Pharmacodynamics (PK/PD) の重要性に鑑みて, 抗菌薬開発の臨床試験における積極的なPK/PD検討の実施を推進することを目的とする。ここでは, そのための基本的な考え方を示し, 実施方法, 注意事項などを明記して臨床試験におけるPK/PD検討が適正に行えるような内容を記す。また既存抗菌薬における用法・用量の適正化を推進するための考え方や要点についても提示する。
  • 2007 年 55 巻 1 号 p. 29-50
    発行日: 2007/01/10
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
  • 2007 年 55 巻 1 号 p. 50-65
    発行日: 2007/01/10
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
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