地学教育
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70 巻 , 2 号
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原著論文
  • 広瀬 亜紗, 土橋 一仁, 下井倉 ともみ, 西浦 慎悟
    2017 年 70 巻 2 号 p. 63-77
    発行日: 2017/10/31
    公開日: 2018/10/01
    ジャーナル フリー

    本研究では,93 GHz帯のN2H+分子輝線の解析法を学ぶための学部生用電波天文学教材の開発を行った.N2H+分子輝線は超微細構造により生じる7本の輝線からなり,星形成を引き起こす分子雲コアの研究に頻繁に用いられている.その一般的な解析には,比較的高度な計算プログラムを作成して7本の輝線のすべてをよく再現するモデルパラメータ(分子の励起温度や輝線の光学的厚さなど)を推定する方法が採られている.そのため,プログラミングに不慣れな学部生が,N2H+分子輝線の解析を行うことは容易ではない.そこで,本研究では,複雑なプログラムを作成することなしに,定規と電卓だけで解析できる簡易な教材を開発した.本論文では,開発した教材とそれを用いた教育実践の結果について報告する.

資料論文
  • 廣木 義久
    2017 年 70 巻 2 号 p. 79-87
    発行日: 2017/10/31
    公開日: 2018/10/01
    ジャーナル フリー

    教員養成学部学生の地質野外実習レポートの記述に見られる誤記述の例を示し,その要因を考察した.今回明らかとなった誤記述には次の四つのケースがあった.ケース1:地層に含まれる礫の岩石名を地層そのものの岩石名としている.ケース2:地層に含まれる礫をなす岩石ができた環境(礫の母岩のできた環境)を地層ができた環境としている.ケース3:現在の堆積環境を地層が堆積した堆積環境としている.ケース4:文章中の因果関係が不明・不適切である.これらの誤記述のケースは,礫層の形成プロセスに関する理解の不十分さ (ケース1, 2, 3)と科学用語を正しく使用することや論理的な文章を作成することへの意識の低さ(ケース1, 4)が要因となっていると考察された.特に,ケース2の誤りをしている学生は全体の47.3%にのぼり,礫層の形成プロセスに関して理解が不足していることが明らかとなった.

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