目的:三宅島で島唯一の診療所を見学し,非眼科医が遠隔診療デバイスを用いて本土の眼科医と連携する D to D 遠隔診療を調査した. 方法:三宅島を訪問し,診療所での一般外来や専門診療を見学した.また,実際にデバイスを使用している診療所の医師にインタビューを行った. 結果:眼科医が常駐しておらず専門医外来が年3回のみの状況では日常的に十分な眼科医療を提供することは難しいが,遠隔診療デバイスの導入により非眼科医が島内で対応できる範囲が広がった.眼科受診に対する患者の経済的・心理的負担を圧倒的に軽減することができるため,離島医療において有益である. 結論:遠隔診療デバイスを活用すればある程度の眼科診療がその場で成立し,眼科へのアクセスが難しかった層にも広く眼科医療を提供できる.三宅島で有効的に行われているモデルを発展させて全国各地に広げることで,より包摂的な眼科医療が実現可能と考える.