日本畜産学会報
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34 巻, 6 号
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  • C. W. TURNER
    1963 年 34 巻 6 号 p. 361-367
    発行日: 1963/12/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • 木下 忠雄
    1963 年 34 巻 6 号 p. 368-374
    発行日: 1963/12/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • I. カゼイン•ミセルのCa++に対する感度
    吉田 繁, 有馬 俊六郎, 橋本 吉雄
    1963 年 34 巻 6 号 p. 375-379
    発行日: 1963/12/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    1. カゼイン•ミセルにCa++を添加すると,ミセルが会合して白濁度が増加する.そこで,その白濁度を分光光度計で測定し,その値をカゼイン•ミセルのCa感度とした.吸光度の測定にあたつてpH7.0,0.02M硼酸緩衝液を含む0.1~0.2%カゼイン溶液に,CaCl2を加えて0~100mMとし,35°Cに保持して,10~16分の間にE1cm=610mμで測定した.
    カゼイン•ミセルとCa++との会合によつて生ずるミセルの増大化は,温度によつて大きく左右された.またミセルは,増大するにしたがつて膠質学的に不安定になり,沈殿性が増加した.
    2. カゼイン•ミセルをそれぞれ60,75,90°Cで10分間加熱処理し,Ca++を添加したところ,生じた白濁度の変化には加熱しないカゼイン•ミセルの場合と比較して,明らかに差が認められた.そこでカゼイン•ミセルは,加熱によつて変化することがわかつた.
    なお,pH7.0,0.1M硼酸緩衝液を,加熱処理の前に加える場合と,後に加える場合とでは,Ca感度に差があることが認められた.
  • 1. 第一胃内微生物活動に対するクローバー抽出液の作用
    高橋 直身, 粕川 照男, 野崎 義孝
    1963 年 34 巻 6 号 p. 380-386
    発行日: 1963/12/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    1. まめ科の牧草であるラジノクローバー,クリムソンクローバーの通風乾燥粉末を,塩酸,アセトン混合溶媒で抽出した区分は,第一胃内微生物の活動を高める作用のあることが認められた.
    2. まめ科牧草の抽出液を添加した培地で第一胃内原生動物を人工培養すると,原生動物は分裂増殖するのが認められた.
    3. まめ科牧草の抽出液を一定期間,山羊,緬羊の第一胃内にFistulaを経て注入すると,第一胃内における原生動物の増殖の傾向が認められた.
    4. まめ科牧草の抽出液を第一胃内に投与した山羊,緬羊から得られた第一胃内容液にグルコースを添加して,細菌によるガス生成量を発酵管を用いて測定した結果,ガス生成量は,常に対照たる抽出液無投与の場合に比較して多いことが認められた.またガス生成量と菌体蛋白質との比率を求めた結果,その値は常に抽出液投与期に大きく,第一胃内細菌のガス生成にかんする活動性の高まりが認められた.
  • I 乳腱中DNA含量の変化
    近宗 干城
    1963 年 34 巻 6 号 p. 387-408
    発行日: 1963/12/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    乳腺実質量の指標としてDNAをとりあげ,泌乳期における乳腺中ののDNA変化をしらべた結果(1)泌乳期乳腺中のDNA量は分娩直後より8日頃まで漸増し,9日~15日はほぼ一定,16日以後やや急激に減少する.(2) 変異を標準偏差で比較すると,泌乳初期,末期の変異は比較的小さく,9日~15日の泌乳中期が比載的大である等が明らかとなつた.またRNAその他の形質の変化によつて,泌乳期乳腺の泌乳機能を推定した結果,(3) 泌乳機能は分娩直後より急速に増大し,14日前後が最高となつて以後減少する. (4) 泌乳末期の乳腺は前期,中期のものと質的に異なつたところがあり,乳汁の貯溜または吸乳刺戟の欠如によつて機能の低下をきたしやすい状態にある. (5) マウスの泌乳機能の指標として,RNAを用いることができる等が推定された.
  • V. 表面活性剤およびEDTAの影響,ならびにアニオン交換セルローズ•クロマトグラフィーによる脂肪分解酵素の精製
    斉藤 善一, 橋本 吉雄
    1963 年 34 巻 6 号 p. 393-403
    発行日: 1963/12/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    脱脂乳およびその遠心沈殿物(9600G,60分)に対する表面活性剤処理およびEDTA,ピロリン酸ソーダによる溶解処理が,そのリパーゼに及ぼす影響を調べた.またアニオン交換セルローズ•クロマトグラフィー(DEAEクロマトと略称)を利用して,リパーゼの分離精製を試みた.結果は次のとおりである.
    1. 純水,ならびに0.05% Lauryldimethylbenzy lammonium chlorideまたは0.05% Sorbitan monolaurateによる洗浄処理により,沈殿物中のリパーゼは減少しなかつた.
    2. ピロリン酸ソーダまたはEDTAによる遠心沈殿物の溶解は,リパーゼ活性にほとんど影響を与えなかつた.脱脂乳では,EDTA処理により,リパーゼ活性が増加した.
    3. 脱脂乳および遠心沈殿物に10% EDTA溶液(pH7.2の0.2Mリン酸緩衝液に溶解)を1/9容加え,0.02Mリン酸緩衡液で24時間透析(1°C)した後,DEAEクロマトにより,1°Cで分割した.各分画で,Sephadexによる濃縮および純水に対する透析を行なつた後,そのリパーゼ活性を測定した.その結果,βカゼインに相当する2分画が比較的リパーゼ活性が高いことを認めた.0.25M食塩で抽出された分画の単位窒素当たり活性は,PH7.0およびpH8.6で測定した場合,それぞれ脱脂乳の22.9倍および8.6倍であつた.しかしながら同分割法に含まれるEDTAによる前処理および透析が,リパーゼ活性を1.4ないし1.5倍に高める(脱脂乳の場合)ことから,DEAEクロマトのみによる純化は,約15倍(pH7.0)および6倍(pH8.6)になるものと考えられた.
    以上により,脱脂乳中のリパーゼはカゼインミセルに強く結合し,とくにβ-カゼインと密接な関連を有することが推察された.
  • 岡本 昌三
    1963 年 34 巻 6 号 p. 404-408
    発行日: 1963/12/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    For the purpose of the Characterization of 17-hydroxycorticosteroids in cow urine, a urine sample was collected from a healthy lactating Holstein cow and treated by a modified Cartlandand Kuizenga's method. The extract obtained was used as a sample for paper chromatography.
    Paper chromatography was carried out with three solvent systems. Steroids were detected by ultraviolet absorption with the aid of a fluorescent detector (2537 Å). The results obtained were as follows.
    E=extract of cow urine, HC=hydrocortisone, CS=cortisone.
    Solvent system:A=xylene and absolute methanol;
    B=toluene, ethyl acetate, absolute methanol, and water;
    C=toluene which was saturated with propylene glycol,
    These results clearly indicate that hydrocortisone, a kind of 17-hydroxycorticosteroids, was contained in the urine of the experimental cow in the present study.
    No further attempt was made to identify the other small absorptive spots (Rf 0.15) which were separated when the toluene-propylene glycol system was used.
  • VII. 家兎における交尾後の下垂体前葉細胞の変化と神経分泌との関連Neurosecretion and Anterior Pituitary Cells
    中原 達雄
    1963 年 34 巻 6 号 p. 409-417
    発行日: 1963/12/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    家兎の排卵に対する神経支配の機構を調べるため,交尾後の下垂体前葉細胞の変化と神経分泌との関連を形態学的に追究した.
    交尾後,視索上核と脳室旁核の細胞は,細胞体および細胞核の肥大,顆粒の減少,Hofbildungおよび分泌空胞などを伴う著しい分泌亢進像を示した.また一部の神経細胞では,交尾の侵襲によって生じたと考えられる細胞全体がHERRING体化したものや,細胞質が細胞膜から離解して濃縮し,退行変性を示すものもみられた.交尾後の視床下部下垂体路では,顆粒は神経分泌性神経細胞の変化に応じて量的に変動し,後葉への顕著な移動増加を示した.交尾後の後葉では,顆粒は急激に減少し,特に顆粒の減少は血管の周囲で顕著であり,循環系への放出増加を示した.
    交尾後,視床下部下垂体路および後葉から腺性下垂体に進入する神経分泌顆粒は急激に増加し,前葉では,最初の20分間にもっとも多量に認められた.
    交尾後の前葉では,最初の10分間には酸好性細胞と塩基好性細胞に主として細胞体の肥大と顆粒の増加がみられ,20分以後では顆粒の減少と空胞化を伴う著しい顆粒の放出像がみられた.このように,交尾後前葉に神経分泌物が増加する時期と,前葉細胞に分泌活動がみられる時期は時間的に一致した.
    交尾後の甲状腺,副腎皮質およびランゲルハンス島の細胞は,それぞれ分泌亢進と考えられる細胞学的変化を示した.
    以上の結果から,交尾の刺激は,視床下部-下垂体後葉神経分泌系に分泌亢進を起こさせる.同時に,神経分泌物の一部は,視床下部下垂体路および後葉から直接前葉に進入し,前葉から生殖線刺激ホルモンおよびその他の向腺性ホルモンを分泌させるものと想像される.
  • 1963 年 34 巻 6 号 p. 424
    発行日: 1963年
    公開日: 2008/04/21
    ジャーナル フリー
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