日本畜産学会報
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45 巻, 10 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 森 純一
    1974 年 45 巻 10 号 p. 523-533
    発行日: 1974/10/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • 宮崎 昭, 川島 良治, 上坂 章次
    1974 年 45 巻 10 号 p. 534-538
    発行日: 1974/10/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    乾草を採食している反すう動物に少量の大麦または配合飼料などの濃厚飼料を添加して給与すると,硝酸塩投与後,第一胃内で亜硝酸の蓄積が増し,血液中のメトヘモグロビン含量が多くなるが,濃厚飼料の添加量がさらに多くなると,逆にこれらの成分は著しく少なくなる.この現象の機序を究明するため,濃厚飼料給与の影響を1つは第一胃内で硝酸還元に寄与する微生物にエネルギー源を供給する要因,もう1つは第一胃内容液のpHを変化させることによって硝酸還元の様相を変える要因とに分けて,in vitroで検討した.まず,硝酸塩や亜硝酸塩を添加した第一胃内容液を培養する際,エネルギー源としてでんぷんを添加すると,硝酸の消失は促進されたが亜硝酸の消失はでんぷんの添加,無添加にかかわらず同程度盛んであった.そのため,第一胃内容液の培養液中ではでんぷんが添加された区で,培養1,2時間後に亜硝酸蓄積が比較的多かった.つぎに培養開始時にpHを5.0から7.5の範囲で変化させて培養したところ,硝酸の消失はpH 7.0でもっとも多く,pHが低くなるにつれて少なくなり,とくにpH 5.5,5.0では著しく少なかった.亜硝酸の消失は培養20分後にはpHが5.0から7.5へと高くなるにつれて多かったが,40分後にはpH 5.0のとき30%と少なかった以外は,pH 5.5から7.5の範囲内では93~98%と著しく多かった.そのため亜硝酸蓄積はpH 6.0~7.0のときに多く,pH 5.5以下では著しく少なかった.以上の結果から,少量の濃厚飼料が添加された場合は第一胃内容液のpHはあまり低くならずに,エネルギー源が供給されるので,第一胃内に亜硝酸が多く蓄積するが,濃厚飼料が多給されると,エネルギー源供給の影響よりも,pHが著しく低下するために,第一胃内での亜硝酸蓄積を少なくさせ,さらにこれが直ちに血液中のメトヘモグロビン形成に影響したものと考えられた.
  • 内藤 元男, 高橋 弘晏, 畠山 章一, 武田 裕, 一條 幹夫
    1974 年 45 巻 10 号 p. 539-542
    発行日: 1974/10/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    小岩井農場ホルスタイン種牛群の1953年より1968年までに得られた初産より3産までの連続記録をもつ119頭について初産次体重,初産への補正FCM量平均値およびFCM/K[{FCM/2(6W+FCM)}×100]相互間の関係を検討した.主な成績は次のごとくである.1) 初産後5ヵ月時の体重および体高の平均値はそれぞれ558kg,体高139.0cmであり,初産への補正FCM量平均値4,479kg,FCM/K28.5%であった.2) FCM/Kの母娘相関により推定した遺伝率は0.51であった.3) FCMとFCM量との相関は-0.045で,両者の間には関係がなかった.4) FCM量とFCM/Kとの相関は0.895***であった.5) 体重とFCM/Kへの単純相関は-0.466***であったが, FCM量を一定とした偏相関では-0.955***となった.6) 個体によって異なるが,一般に550~630kgの中型の牛はFCM量の多い傾向があり,またFCM量が多くなくてもFCM/Kで優れている場合が多く,比較的に有利であるといえる.
  • 大島 正尚, 布施 洋, 石井 忠雄
    1974 年 45 巻 10 号 p. 543-550
    発行日: 1974/10/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    同一乳房の各分房乳についてNa+Cl値(Emq/l)の分房間差の正常範囲を7.2mEq/lと設定し,その基準にもとづいてNa+Cl値が異常に高い分房乳について,ナトリウム(Na),クロール(Cl),カリウム(K)および乳糖(L)それぞれの濃度変化の相互関係および乳脂肪,蛋白質濃度の変化について検討した.牛乳中のNaとCl濃度が増加するとき,それぞれの増加量の比率は血漿中のそれらの濃度比と類似し,NaとClの増加に伴って減少するLとKの変化量の比率は正常乳中のそれらの濃度比に類似していた.またL+K(モル単位)は,Na+Clの増加モル数とほぼバランスをとるように減少する関係が両者間の直線回帰により示された.これらのことから,何らかの障害のある分房でのこれら乳成分変化の相互関係は,牛乳が二種類の体液の混合によって構成されるとする従来の仮説によってよく説明される.さらに牛乳中のNaとCl濃度の増加は,見かけ上,正常な分泌機能の抑制をもたらし,そしてその分房の乳量が不変ならば両者の間には定量的に直線的関係のあることが推定された.NaとCl濃度が増加するとき,牛乳中の蛋白質は全体としての含量はほとんど変化せず,他方乳糖濃度はNaとCl濃度の増加量にほぼ比例して減少するから,両者を主成分とする無脂固形分含量は乳糖とともに常に減少する.NaとCl濃度の増加と乳脂率の変化との間には関連が認められなかった.
  • 外山 芳郎
    1974 年 45 巻 10 号 p. 551-557
    発行日: 1974/10/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    間性ブタ発生機序解明の一助としてその染色体構成を調べた.染色体標本は全例において骨髄細胞および末梢血細胞に由来する.さらに2例において皮膚および腎の細胞の染色体も調べた.例1: 外陰部は雌型を示したが内部生殖器は全てみられなかった.尿道は腟様であった。例2:例1とほぼ同様な解剖所見であった.例3:外陰部には膨大した陰核だけがみられた.管腔の狭い腟,ほぼ正常な子宮,および精巣上体をもつ両側性の腹腔内精巣がみられた.例4: 外陰部は例3と似ている量,さらに小さな陰嚢がみられた.内部生殖器はほぼ雄型を示し,両側性の下降した精巣,精巣上体,精管,精嚢様器管がみられた.尿道の頭側部は管腔が広がり,腟を思わせた.以上4例は造血細胞においてXX/XYのモザイクであった.例4の非造血細胞ではXXのみであった.例5:外陰部は例3と同様であった.管腔の狭い腟,内腔の拡大した子宮,両側性の卵精巣がみられた.性染色体構成は造血,非造血細胞ともにXX/XXYであった.例4の造血細胞におけるXX/XYモザイクは非造血細胞量正常雌型のXXを示したので,子宮内血管吻合の結果と思われる.例5では造血,非造血細胞ともにXX/XXYモザイク量みられたので,XXY胚の発生過程におけるXX細胞の出現またはXX胚とXXY胚の合一が原因として考えられる.
  • 大武 由之, 星野 保治, 福森 譲
    1974 年 45 巻 10 号 p. 558-560
    発行日: 1974/10/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • 大石 孝雄, 阿部 恒夫
    1974 年 45 巻 10 号 p. 561-563
    発行日: 1974/10/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • 大石 孝雄, 阿部 登, 阿部 恒夫
    1974 年 45 巻 10 号 p. 564-566
    発行日: 1974/10/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
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