日本畜産学会報
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45 巻, 9 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 岡田 育穂
    1974 年 45 巻 9 号 p. 467-476
    発行日: 1974/09/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • V. 可消化養分総量および可消化粗蛋白質評価への応用
    小原 正哉, 山本 勝夫, 大木 加津子
    1974 年 45 巻 9 号 p. 477-487
    発行日: 1974/09/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    各種飼料を基質として人工第て習によってえられるガス産生曲線上の2つの時間域における実測ガス産生速度の各平均値(V1とV2:ml/hr)を用いて,それらが基質のTDNとDCPの評価に応用できるかどうかを検討した.V1時間域としては培養1時間後からの2時間を,V2の時間域としてはその後の最高ガス産生速度時点を含む2時間を用いた.とくに培養3時間以後に最高ガス産生速度のない基質においてはトウモロコシのV2時間域を用いた.結果の概要は以下のごとくである.1) トウモロコシ(C)とダイズ粕(S)の各(V1+V2)値はC<Sを示し,それらの既知TDNが示すC>Sとは逆であった.2) 基質を易醗酵性成分量(m1)と非易醗酵性成分量(m2)に分けて,TDNα(m1+m2)の開係を設定して仮説を展開したところ,最高ガス産生速度時点にいたる培養時間(t),およびV1から巧に加速されるに要する時間(t')によって定まるn=t/t'なるn値に関し,TDNα(V1+nV2)の関係があるものと考えられた.3) 1実験内でえられる各種飼料のV1,V2値は各飼料に関し,TDN=1.3V1+2.2V2+26.2,R=0.980,(P<0.001),の重相関関係を示した.4) 各種飼料をそれぞれ数回以上実験してえられた平均(V1+nV2)値においてはTDN=1.1(V1+nV2)+25.5,r=0.986,(P<0.001),の関孫をえた.5) 各種飼料の粗蛋白質含量(CP%)についてえられるCPガス指標(PGI)=CP×(V1+nV2)/100とDCPとの間にはDCP=2.0(PGI)-0.5,r=0.970,(P<0.001),の関係が認められた.
  • 一色 泰, 横田 浩臣, 中広 義雄, 田先 威和夫
    1974 年 45 巻 9 号 p. 488-493
    発行日: 1974/09/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    鶏盲腸における消化吸収機能の有無を調査するため,単冠白色レグホン種オスを用いて実験を行い,次のごとき結果が得られた.1)盲腸を結紮した鶏に対し,慣用飼料およびこれに10%セルロース末を加えた飼料を給与して消化率を測定した結果,対照鶏(擬似手術鶏)による消化率との間に有意差は認められなかった.2)7日齢および105日齢の鶏盲腸の粘膜および内容物よりそれぞれ酵素液を調製し,カゼインおよびデンプンの分解能をin vitroで測定した結果,粘膜には両分解能ともみられなかったが,内容物には高い分解能が認められた.3)L-メチオニンおよびグルコースを含むKrebsRinger燐酸緩衝液を盲腸ならびに小腸にそれぞれ1時間環流させた結果,小腸ではきわめて旺盛な吸収が認められたが,盲腸ではほとんど吸収されなかった.
  • 高橋 二三夫, 亀高 正夫, 神立 誠
    1974 年 45 巻 9 号 p. 494-501
    発行日: 1974/09/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    著者らは前報において,反芻胃内微生物の尿素利用によぼすアミノ酸の効果について報告した.本報告は前に引き続き反芻胃内微生物のNPN化合物の利用におぼす種々のアミノ酸および硫黄源の影響を検索するこを目的とし,前報と同様の培養条件下で培養を行い以の結果を得た.1. 完全アミノ酸混合物から種々のアノ酸を除去した時の微生物蛋白質合成への影響では,硫アミノ酸除去区で蛋白質合成量は最少であった<0.05).2. N源が尿素の場合における微生物蛋白質成におよぼす12種のアミノ酸の添加効果を調べた結,L-メチオニン添加区の蛋白質合成量は有意(P<0.05)に高かった.一方N源が完全アミノ酸混合物またはカぜインの場合には, L-メチオニンの添加目効果は認められなかった.またL-メチオニンの添加効果は,その添加量が7mg/試験管の時最大であり,それ以上に添加量を増加しても,微生物蛋白質合成量が増加することはなかった.3. 硫黄源としてのL-メチオニソと硫酸塩の比較では培養開始後6時間の蛋白質会成量は, L-メテオユン区で有意(P<0.05)に高かった.4. L-メチオニンの添加効果は,プロトゾアの存在しないバクテリアのみの場合でも認められた.以上の結果より, L-メチオニソが反芻胃内微生物の蛋白質合成およびNPN利用に関与する重要な栄養因子の一つであることが明らかとなった.
  • 辻 荘一
    1974 年 45 巻 9 号 p. 502-509
    発行日: 1974/09/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    尿素合成系酵素群はアンモニアの排泄型との関連において生物の種によりその活性に大きな変異がある.鳥類ではその進化の過程で尿酸排泄型への転換とともにその肝臓でのこれら酵素群の欠損が生じ,アルギニンが必須アミノ酸となっている.ところで,著者はこの尿素合成系酵素群の一つであるOrnithine transcarbamylase (OTC)の遺伝変異体と思われるきわめて活性の高い酵素をその腎臓に有する一群のニワトリを発見した.本試験に供した5品種,California Gray, New Hampshire, Rhode Island Red, White Plymouth Rock, White Leghornのヒナともその腎臓のOTC活性は弱く,大部分の個体が10 unit (1 unit: 1μ moles citrulline/hr/gm)以下であった.また,それらのうちで最も活性の高い個体でも48 unitにすぎなかった.ところで,White Leghorn種の一系統(WL-B)はこれらの活性の低いニワトリとは異なり290 unitもの活性を示す個体が存在した.その出現頻度の度数分布図を作ると明らかにBimodalな分布を示し,2つの異なる活性を有する集団に区分できた.その高い活性を有する集団は140から290 unitの酵素活性を示した.WL-B系のこの酵素は腎臓にのみ見出され,またその細胞内分布ではMitochondriaに結合しているものと推定された.
  • 山田 晃, 冨田 裕一郎
    1974 年 45 巻 9 号 p. 510-511
    発行日: 1974/09/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • 新出 陽三, 神尾 勤
    1974 年 45 巻 9 号 p. 512-515
    発行日: 1974/09/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
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