日本畜産学会報
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48 巻, 11 号
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  • 中原 達夫
    1977 年 48 巻 11 号 p. 591-609
    発行日: 1977/11/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 博
    1977 年 48 巻 11 号 p. 610-616
    発行日: 1977/11/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    泌乳開始にともなう乳牛の脂質,糖質代謝の変化を調べるため,6頭のホルスタイン乳牛を用いて乾乳期,分娩の2,6および10週間後にノルエピネフリン(NE)を静脈内に負荷して血漿の遊離脂肪酸(FFA),遊離グリセロール(FG),トリグリセライド(TG),ブドウ糖,乳酸および無機リン(i-P)濃度の変化を経時的に調べた.いずれの時期比おいても,NE負荷によって血漿のFFA, FG,TG,ブドウ糖および乳酸の濃度は上昇し,i-P濃度は低下する傾向を示した.NE負荷による反応を時期別にみると,FFA濃度の変化は泌乳開始の2週間後に著しく,ブドウ糖および乳酸濃度の上昇は6~10週間後に大きくなっていた.また泌乳期には乳酸濃度の最高値に達する時間やその回復は遅延する傾向にあった.乳牛においても,NE負荷によって脂肪組織からの脂肪動員および肝•筋肉のグリコーゲン分解は亢進するが,その反応は泌乳開始によって増強されるものと思われる.
  • 前田 芳実, 橋口 勉, 武富 萬治郎
    1977 年 48 巻 11 号 p. 617-622
    発行日: 1977/11/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    ウズラの酸性ホスファターゼ•アイソザイム型と種々の経済形質との関連について分析を行なった.1) ウズラの酸性ホスファターゼ•アイソザイムにおけるAB×ABの交配型からえられた子の8週齢での表現型出現頻度を検討した結果,ヘテロ型の出現頻度が期待値よりも幾分低かった.2) 各週齢時の体重は,雌雄いずれにおいてもABはAAおよびBBよりも小さい傾向が見られた.3) 産卵特質については,初産日齢,産卵率,卵重および入卵率のいずれにおいても表現型間差は見られなかった.4) AA×AA, AA×BB, BB×AAおよびBB×BBの4つの交配型における受精率の比較からAA雌はBB雌よりも約10%高い受精率を示すことが判明した.また,受精卵数に対する孵化率では,胚の表現型AA, ABおよびBBが,それぞれ72.3%,72.8%および78.5%を示し,BBの胚が最も高い成績を示した.5) 孵化時から8週齢時までの生存率はAA, ABおよびBBが80.3%,76.5%および81.6%を示し,ヘテロ型はホモ型よりも低い生存率を示した.また,適応度指数においてもヘテロ型はホモ型に比較してやや低く評価された.
  • 前田 芳実, 橋口 勉, 武富 萬治郎
    1977 年 48 巻 11 号 p. 623-628
    発行日: 1977/11/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    ウズラのヘモグロビン型と種々の経済形質との関連について分析を行なった.その結果の大要は次のとおりである.1) ヘモグロビンのAB×ABの交配から分離してえられたAA, ABおよびBBの3つの表現型について各週齢時体重を測定した結果,雌のABは他の表現型よりも体重が小さい傾向が見られた.一方,雄においては表現型間差は見られなかった.2) 産卵特質については,初産日齢および卵重では表現型間差はみられなかったが,産卵率(201~250日齢)および入卵率についてはBBが他の表現型よりも有意に低かった.3) 受精率ではAA×AAが最もすぐれ,また,BB×BBが最も劣っていた.受精卵に対する孵化率では,胚の表現型がABのものがもっとも優れていた(76.1%).4)8週齢までの生存率は,AA, ABおよびBBがそれぞれ,65.0%,66.4%および60.0%であった.また,各表現型の適応度指数はAA (29.3%),AB (30.9%)およびBB (18.7%)であり,BBが最も劣っていた.
  • 阿部 恒夫, 大石 孝雄, 小松 正憲, 津曲 茂, 武石 昌敬
    1977 年 48 巻 11 号 p. 629-633
    発行日: 1977/11/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    ブタのα-フェトプロテイン(AFP)と交叉反応性を示す抗-牛AFPを用いた一元放射性免疫拡散法により,豚胎児および新生児期の子豚血清中のAFP量を測定し,その変動を前報の妊娠期間の異なるウシの場合の成績と比較した.豚胎児期の血清中AFP量の変動は,ウシに比べしやや遅い妊娠期に相当する7週齢でほぼ最高値(4.701mg/ml)に達し,以後分娩に向って漸減し,生下時におけける豚血清中のAFP量(0.791mg/ml)は,ウシの場合に比べて著しく高い値であった.生後におけるAFP量の変動は,ウシの場合急速に一週間以内に血中より消失したが,ブタでは哺乳後3~4日目に一時的なわずかな上昇を示し以後漸減し,20日目以降に滴失した,以上のことから,ブタはウシに比べて発生学的に未熟の状態で出生するものと推察された.
  • 宮本 元, 勝浦 五郎, 石橋 武彦
    1977 年 48 巻 11 号 p. 634-640
    発行日: 1977/11/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    凍結•融解されたマウス胚の生存性に系統差がみられるか否かを明らかにするため本実験を行った.過排卵処理により5系統のマウスから採取した8細胞卵を,リン酸緩衝液(PBS)またはTCM 199に浮遊させ,室温で0.5-1時間,一部は4.5-5時間静置した.DMSO添加後-79°Cに凍結し,融解後培養によって8細胞卵から膨張した胚盤胞に発生した胚を生存胚と判定した.えられた結果はつぎのとおりである.1. 室温下でPBSに0.5-1時間浮遊後に凍結したddN, ddY, ICR, C3HおよびC57BL/6胚の生存率はそれぞれ80.8,91.3,96.8,94.4および95.7%であり,ddN胚はその他の系統の胚より生存率が低い(P<0.05).TCM 199に浮遊させた場合にはそれぞれ70.7,94.3,92.7,81.6および88.1%であり,ddN胚はddY, ICRおよびC57BL/6胚よりも生存率が低く(P<0.01),C3H胚はddYおよびICR胚より生存率が低い(P<0.05).2. PBSまたはTCM199に0.5-1時間浮遊後に凍結すると,C3H胚においてはTCM199よりPBSの方が生存率が高いが(P<0.01),その他の系統では両者間に有意差は見られない.これに対して5系統の胚を合計して比較した場合には,PBSおよびTCM 199における生存率はそれぞれ91.7および86.3%であり,PBSの方が生存率が高い(P<0.02).3. ICR胚を凍結前に室温下で4.5-5時間浮遊すると,0.5-1時間浮遊したものに比べ凍結後の生存率が低下するが,その差は,有意ではない.
  • 石橋 晃, 亀高 正夫, 尾崎 明, 山本 哲三, 光岡 知足
    1977 年 48 巻 11 号 p. 641-648
    発行日: 1977/11/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    無菌ヒナと通常ヒナのリジン要求量を比較するために7日齢のヒナにリジン含量の異なる飼料を7日間給与した.リジン含量が要求量より多い場合には,1日当りの増体重は通常ヒナよりも無菌ヒナの方が多かった.しかし,最大成長のためのリジン要求量は両群とも0.7%であった.飼養試験後,L-リジン-U-4Cを注射し,呼気を2時間捕集した.呼気炭酸ガス中からの14Cの回収率から求めたリジン要求量は両群とも0.4%と計算された.
  • 橋口 峰雄, 古賀 脩, 西山 久吉
    1977 年 48 巻 11 号 p. 649-653
    発行日: 1977/11/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    雄ウズラを1日齢から28日齢まで14時間照明10時間暗黒(14L:10D)下で飼育し,その後3つの実験群に分けた.すなわち,29日齢から8L:16D下に移し,5週間飼育した雄ウズラ,29日齢から3週間8L:16D下で,その後再び2週間14L:10D下で飼育した雄ウズラおよび同様な照明条件下においた精巣除去ウズラ(29~31日齢に精巣除去)の3群に分け,それぞれの群のウズラについて24時間中のいろいろな時刻における下垂体前葉の性腺刺激ホルモン(GTH)力価を鶏雛精巣32P取込法によって測定した.8L:16D下で5週間飼育した雄ウズラでは下垂体前葉のGTH力価の日内変動は認められなかった.しかし8L:16Dから14L:10Dに移した雄ウズラにおけるGTH力価は照明開始3時間後の8時と照明終了時の19時とに2つのピークを示した.これ,に対して,精巣除去ウズラでは照明終了時の19時に1つのピークを示すだけであった、以上の結果から,精巣の発達が著しい時期の雄ウズラにおいて下垂体前葉のGTH力価は2つのピークを持つ日内変動を示すが,この変動の発現に対して光周期と精巣機能がそれぞれ関与しているものと考えられる.
  • 朴 亨基, 伊藤 肇躬, 深沢 利行
    1977 年 48 巻 11 号 p. 654-660
    発行日: 1977/11/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    正常およびPSH豚肉より調製したミオシンBのカルシウム感受性はpCa依存超沈殿活性を測定することにより,また,トロポニン,トロポミオシンの作用は脱感作ミオシンBに対するこれらたん白質の制御作用を調べることにより検討した.その結果,PSE豚肉ミオシンBはそのカルシウム感受性能を幾らか消失しており,このミオシンBの脱感作はトロポニンの不活性化によることが明らかになった.
  • 田先 威和夫, 一色 泰, 中広 義雄
    1977 年 48 巻 11 号 p. 661-663
    発行日: 1977/11/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • 沢崎 徹, 加納 康彦
    1977 年 48 巻 11 号 p. 664-666
    発行日: 1977/11/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • 矢内 玲子, 森 純一, 長澤 弘
    1977 年 48 巻 11 号 p. 667-670
    発行日: 1977/11/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
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