日本畜産学会報
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51 巻 , 4 号
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  • 並河 鷹夫
    1980 年 51 巻 4 号 p. 235-246
    発行日: 1980/04/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • 向井 文雄, 和田 康彦, 並河 澄, 棚瀬 勝美
    1980 年 51 巻 4 号 p. 247-255
    発行日: 1980/04/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    黒毛和種雌牛の発育様相を簡明なパラメーターとしで把握するための基礎的情報を得る目的で,岐阜県種畜場において,昭和43年以降供用されてきた3グループ計97頭の繁殖雌牛の離乳期以降に経時的に測定された体重および11部位の体測定値にBrody, Logistic, Gompertz, von BertalanffyおよびRichardsの発育モデルを当てはめ,最適モデルを検索し,推定されたパラメーターの産地間差を検討した.各モデルへの適合個体数はRichardsを除き,体重,体高,胸囲,胸深,尻長,腰角幅ではいずれのモデルでも80頭(82%)以上,体長,胸幅,坐骨幅,管囲では50頭(52%)以下であった.特に,胸幅のそれは少なく以後の分析から除外した.すなわち,適合個体数はモヂル間より体測定値間に著しい差異があった.適合の程度を寄与率でみると坐骨幅,管囲を除き90%以上であった.残差平均平方では体重,胸囲,胸深,腰角幅など適合個体数が多く,かっ重要な体測定値でLogisticが最も小さかった.パラメーター間の相関はいずれの測定部位,モデルについても成熟値と成熟速度の間に負の係数が認められた.各モデルの対応するパラメーター相互間の相関係数も非常に高く,いずれのモデルのパラメーターも同じ発育現象を反映しているものと推察された.このようなことから,離乳時以降だけの発育記録をもつ雌牛の体測定値へはLogisticの適用が妥当であると考えられた.Logisticから推定されたパラメーターについて産地間差にみたところ,成熟値は尻長,腰角幅,〓幅で,成熟速度は体長と〓幅を除いて有意差が認められ,体測定値の発育様相に顕著な産地間差が存在することが示唆された.
  • 高橋 潤一
    1980 年 51 巻 4 号 p. 256-260
    発行日: 1980/04/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    第一胃内亜硝酸蓄積に対する飼料的要因を知る目的で,イタリアンライグラス,グリーンパニック,ラジノクローバー,及びアオビユの4草種より調製した繊維成分の添加が,in vitro硝酸塩及び亜硝酸塩還元に及ぼす影響を可溶性デンプンを添加した場合と無添加の場合とについて検討した.1) 可溶性デンプンを単独で添加した場合,無添加に比べ,培養初期段階の硝酸塩還元は増大したか,亜硝酸塩の蓄積は可溶性デンプン0.06%(w/v)添加の場合低下し,0.81%(w/v)添加では増加の傾向を示した.2) 繊維成分の添加により,硝酸塩の還元は培養2時間目の平均値で無添加培養時の約1.8倍に増大した.また,亜硝酸塩も無添加区に比べ,培養2時間日に急速な生成がみられた.しかし,いずれの場合も顕著な草種間差は認められなかった.3) 繊維成分と可溶性デンプンを同時に添加した場合は,繊維成分を単独で添加した場合に比べて,全処理区で硝酸塩の還元を増大する傾向を示したが,亜硝酸塩の生成についてはイタリアンライグラス及びグリーンパニック区で増大し,ラジノクローバー及びアオビユ区では減少の傾向を示した.
  • 原田 宏, 熊崎 一雄
    1980 年 51 巻 4 号 p. 261-266
    発行日: 1980/04/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    黒毛和種去勢肥育牛196頭について,超音波スキャニングスコープによる皮下脂肪厚,胸最長筋横断面積および脂肪交雑の推定を生体の左側第5-6あるいは第7-8肋骨間で屠殺直前に行った.試験牛は屠殺解体後,冷屠体半丸の対応する第5-6あるいは第7-8肋骨間横断面において,皮下脂肪厚と胸最長筋横断面積の測定および脂肪交雑の判定を行い,それぞれの推定値との間の関係について検討した.その結果,超音波推定値と屠体実測値の間に,皮下脂肪厚で,0.85~0.97(第5-6肋骨間),0.85~0.96(第7-8肋骨間),胸最長筋横断面積で0.86~0.92(第5-6肋骨間),0.83~0.91(第7-8肋骨間),脂肪交雑で0.81~0.90(第5-6肋骨間),0.77~0.91(第7-8肋骨間)と,いずれも有意(P<0.01)に高い相関か認められた.また,超音波推定の標準誤差は皮下脂肪厚で0.85~1.69mm(第5-6肋骨間),0.71~1.57mm(第7-8肋骨間),胸最長筋横断面積で2.14~3.23cm2(第5-6肋骨間)2.55~3.36cm2(第7-8肋骨間),脂肪交雑で0.59~0.85(第5-6肋骨間),0.41~0.64(第7-8肋骨間)であった.各形質について超音波を利用して個体間の差を有意.(P<0.05)に判別するために,その個体間に必要な差は皮下脂肪厚で2.8~3.1mm,胸最長筋横断面積で6.3~7.0cm2,脂肪交雑で1.2~1.6であった.
  • 三浦 弘之, 三上 正幸, 岡田 武保
    1980 年 51 巻 4 号 p. 267-272
    発行日: 1980/04/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    余剰初乳を仔牛に給与する試みが最近行なわれているが,本実験では分娩後5日間の初乳を集め,過酸化水素またはプロピオン酸を添加して,実験室規模で保存試験を行なった.1. 初乳の微生物は,分娩直後に比較約多く,大腸菌群,ブドウ球菌も含まれているものもあった.2. 混合初乳の保存中の一般細菌数は,20°Cで3~5日目にピーク(1×109/ml)があり,その後わずかに減少するが,大腸菌群は21日目で1×103/mlまで減少した.3. 過酸化水素を添加すると大腸菌群は1日目で0となり,一般細菌数においても0.5%添加では5日目で,1.0および1.5%添加では1日目で0となった.4. 過酸化水素の残存量は0.5%添加では1日後に0になったが,二次汚染に対する注意が必要である.1.0%添加では約4.000ppm,1.5%では約10.000ppm残存した.5. プロピオン酸を添加すると一般細菌数は0.5%添加では3日目まで,1.0%添加では5日目まで,1.5%添加では21日目まで増殖が抑制された.一方大腸菌群は1.0および1.5%添加では1~3日目でほぼ0となった.6. NPNは細菌数の増加と関係があって,過酸化水素は0.5%,プロピオン酸は1.0%添加することによって増加がほぼ抑えられた.
  • 宮本 元, 西川 義正
    1980 年 51 巻 4 号 p. 272-278
    発行日: 1980/04/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    豚射出精子を37°でインキュベート,15°で液状保存,または凍結•融解したときの精子生存性におよぼすカフェイン添加の影響について検討し,つぎの成績を得た.1. Ca欠KRP液に洗浄精子を浮遊させ,37°で4時間振とうしながらインキュベートした.外因性基質が存在しない場合も,カフェイン添加区の精子は対照の無添加のものに比べ,その添加直後に運動性が高まり1時間後も対照より高い運動性か維持された(P<0.01).供試した7種類の基質のうちいずれの基質の存在下でも,添加直後と1時間のインキュベート後では,カフェイン添加によって精子の運動性が高まった(P<0.01).この場合,ぶどう糖,果糖,乳酸塩,ピルビン酸塩の存在下でカブェインの効果が著しかった.2. 卵黄クェン酸ナトリウム糖液で希釈した精子を,37°で最高6時間振とうしながらインキュベートすると,カフェイン添加精液における精子の運動性は,無添加のものより低下する傾向があった.3. 非洗浄精子または洗浄精子をカフェイン含有の卵黄クエン酸ナトリウム糖液で希釈し,15°で最高7日間保存すると,数日間の保存ではその添加効果はなかったが,保存4日目以後は対照に比べカフェイン添加精液における精子の運動性は有意に高く,生存時間も延長した.この場合,とくにカフェイン濃度が20~40mMのときに,比較的高い精子の運動性が維持された.卵黄クエン酸ナトリウム糖液で希釈した非洗浄精子を15°で保存して,保存4日目に初めてカフェインを添加した後さらに4日間保存すると,カフェイン添加精液では精子の運動性は対照に比べ有意に高く,生存時間も延長した.4. 凍結•融解精子の運動性に対する,カフェインの添加効果は認められなかった.
  • 久保 知義, 白井 邦郎
    1980 年 51 巻 4 号 p. 279-283
    発行日: 1980/04/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    豚皮からソフトタイプ再鞣クロム革を製造する時に,ベーチングにおける酵素剤の使用量を80PU/gと多くすることおよびベーチングの処理時間の延長は革の柔軟化に有効である.石灰づけで非イオン界面活性剤を0.3%使用した場合もいくぶん柔軟化効果がある.本実験におげる再鞣クロム革では,革の性状に及ぼす分割時期の影響は明白ではない.
  • 岡野 彰, 福原 利一
    1980 年 51 巻 4 号 p. 284-292
    発行日: 1980/04/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    初産仔牛に授乳中の黒毛和種雌牛5頭を,分娩後18,23,29,46および54日目に屠殺して子宮を摘出し,分娩後の子宮復故状況を,組織学的に検討した.また,分娩直後に仔牛を早期離乳した雌牛2頭を,分娩後44および62日目に屠殺し,同様に子宮復故状況を検討した.分娩後18,23および29日の授乳牛の子宮では,内膜組織内に多くの食細胞とリンパ球およびリンパ小節が認められた.子宮腺の外径には,かなり変異がみられ,腺腔は大きかった.表面上皮直下の毛細血管の収縮は不十分であった.これに対して,分娩後46および54日の子宮では,内膜組織内にリンパ球や食細胞はほとんどみられず,子宮腺は内膜組織に均一に分布していた.また腺上皮は高く,基底部の線では,腔がほとんど観察されなかった.
    一方,分娩直後に,早期離乳した雌牛の分娩後44および62日の子宮では,内膜組織内にリンパ球と食細胞が多く観察され,子宮腺の分布も不規則で,その形状も不定形であり,腺腔も大きかった.以上の結果,組織学的には,授乳牛の子宮は,分娩後30日未満では復故が不十分であり,完全な復故は,分娩後約40日以降と推定された.また,仔牛を分娩直後に早期離乳することによって,子宮復故の遅延する可能性が示唆された,なお,これら子宮の組織学的な復故状況は,子宮形態や悪露の存在から推定される復故状況と,ほぼ一致するものであった.
  • 鈴木 啓一, 山岸 敏宏, 水間 豊
    1980 年 51 巻 4 号 p. 293-300
    発行日: 1980/04/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    飯餓抵抗性高,低選抜系マウス(SH,SL)の脂質代謝の違いを明らかにするため,両系統のマウスについて45日齢の時点の正常対照時と,45日齢から48時間飢餓条件下に置かれた時の体の化学的構成,血しよう中総脂質,総コレステロールおよびグルコース,副睾丸脂肪組織の脂肪細胞の数と大きさ,副睾丸脂肪組織のリパーゼ活性および肝臓中脂質への1-14C-酢酸の取り込みを比較検討した.正常対照群,飢餓群とも体重ではSHとSLの間に差は認められないが,SHはSLより脂肪含量が多く,水分と脱脂乾物含量は少なかった.正常群では,血しょう中総コレステロールとグルコース濃度についてSHがSLより高かった.副睾丸脂肪組織の細胞の数と大きさの比較から,飢餓抵抗性に関する選抜は,相関反応として脂肪細胞の数は変えず,細胞の大きさを変えることが明らかとなった.副睾丸脂肪組織全体あたりで表示した脂肪組織リパーゼ活性は,正常群ではSHがSLより有意に高く,飢餓群でも有意ではないがSHがSLより高かった.肝臓中脂質含量では両系統間に差は認められなかったが,肝臓中脂質への1-14C-酢酸の取り込みはSHがSLより有意に高かった.以上から,SHとSL系のマウスは脂質代謝において遺伝的に明らかに異なっており,この差が両系統のマウスの脂肪組織の細胞の大きさの差を引き起こし,さらに体脂肪蓄積の違いをもたらしたものと考えられる.
  • 中谷 哲郎
    1980 年 51 巻 4 号 p. 301-303
    発行日: 1980/04/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
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