日本畜産学会報
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53 巻, 7 号
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  • 秋葉 征夫
    1982 年 53 巻 7 号 p. 449-461
    発行日: 1982/07/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • 浜田 久, 村山 真治, 佐々木 義之
    1982 年 53 巻 7 号 p. 462-473
    発行日: 1982/07/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    反芻動物の糖代謝に対するグルココルチコイドの役割を解明する上で実験動物として副腎摘出動物を用いることの意義は大きい.本報告では,著者らが実施したヒツジの副腎摘出手術30例の結果をもとに,術式,術後管理法,長期維持のための予後管理法ならびに摘出完全度の検査法を含めた副腎摘出法について検討した.1) 副腎摘出手術は,後腹膜式到達法により,まず片側の副腎を摘出し,その7~14日後に残りの副腎摘出を行った.2) 副腎摘出手術において5頭が死亡した.3) 術後管理にはプロカインペニシリン-Gおよびサルファ剤の投与を,また両側の副腎摘出後にはさらにデオキシコルチコステロン•アセテートおよび酢酸コルチゾールの投与も行った.4) 術後,体温の上昇がみられたが,1週間後には平熱に下がり,その間,食欲は低下しなかった.両側副腎摘出後も血清Na/K比および血糖値は摘出前の値を維持した.5) 予後管理が長期化するにつれて,通常のDOCA維持量(5mg/頭/日)の2~3倍を必要とする個体が現われた.6) 副腎摘出後2ヵ月以上を経過したヒツジ23頭のうち,8頭で血漿コルチゾール濃度が比較的高く,とくにそのうちの2頭はACTH負荷においてその濃度が2倍以上も上昇した.以上の成績から,本報告におけるような方法を採用することにより,副腎摘出ヒツジを作出できることが示されたが,副腎摘出ヒツジを供試する前には副腎摘出の完全度を確認するために血漿コルチゾール濃度を測定する必要性が示唆される.
  • 泉本 勝利, 岩原 良晴, 三浦 弘之
    1982 年 53 巻 7 号 p. 474-479
    発行日: 1982/07/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    食肉のヘム色素および脂質の酸化におよぼす嫌気包装の影響について試験した.嫌気包装は脱酸素剤を用いて行なった.挽肉試料は脱酸素剤と共に包装して貯蔵し,空気包装試料と比較した,酸素濃度は,嫌気包装で包装後約1%に急激に減少したが,空気包装では,試験開始時の20%から貯蔵10日目の1%に経日的に減少し,それに伴い二酸化炭素が増加した.メト型ヘム色素の割合は,空気包装試料で経日的に増加し,貯蔵10日目に約80%になった.一方,嫌気包装試料では,メト型ヘム色素が一旦増加した後減少し,貯蔵10日目に約30%になり,ヘム色素の酸化抑制が認められた.色調は,嫌気包装試料,空気包装試料とも,メト型ヘム色素の割合と対応して変化した.貯蔵10日目のTBA値は,空気包装試料が11μg/gであった.一方,嫌気包装試料では8.2μg/gであり,脂質酸化の抑制が認められた.以上の結果より,脱酸素剤封入の嫌気包装によって,食肉の化学的,物理的諸特性に関して棚持寿命の延長が認められた.また,加熱調理した試料の官能検査では,空気包装試料に悪臭が認められたが,嫌気包装試料では悪臭が認められず,明らかに良好であった.
  • 湊 芳明, 豊田 裕
    1982 年 53 巻 7 号 p. 480-487
    発行日: 1982/07/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    未成熟豚の卵巣から採取した卵丘細胞層に包まれた卵母細胞を種々の培地内で培養し,成熟誘起を試みた.基礎培地で培養された卵母細胞では148個中123個(83.1%)に卵核胞の崩壊が起り,94個(63.5%)が第2成熟分裂中期(Met. II)に達していた.基礎培地に10 I.U./mlのPMSGまたはhCGを添加した区では,それぞれ53.7%(36/67)および76.5%(26/34)がMet. IIに達した.一方,1%または5%牛胎児血清(FCS)添加区では,それぞれ70.8%および90.6%が卵核胞期にとどまっていた.卵丘細胞層の膨化は基礎培地にFCSまたは性腺刺激ホルモンのいずれか一方を添加しても起らなかったが,1% FCSとPMSGまたはhCGが共存する培地では,それぞれ89.1%および86.0%で卵丘細胞層の膨化が認められた.同時に,78.8%および67.5%がMet. IIに達していた.5% FCSとPMSGまたはhCGの組み合せでは,卵丘細胞層の膨化がそれぞれ89.5%および62.2%認められたが,Met. IIに達した割合はそれぞれ48.3%および28.9%であった.FCSの代りに,FCSの限外濾過分画(分子量10,000以下)を用いた区においてもほぼ同様の傾向が認められた.これらのことから,1)基礎培地内では卵母細胞の成熟分裂の誘起は可能であるが,卵丘細胞層の膨化は起らないこと,2) 性腺刺激ホルモンは,卵核胞崩壊を促進する作用と卵丘細胞層の膨化を引き起す作用を有すること,および,3) FCS中には卵丘膨化作用の発現に必要な成分と卵核胞崩壊を抑制する成分が存在し,その両者の成分は分子量10,000以下であることなどが明らかにされた.
  • 竹之内 一昭
    1982 年 53 巻 7 号 p. 488-496
    発行日: 1982/07/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    牛皮コラーゲンと鞣製牛皮コラーゲンの熱分解を示差熱分析と赤外分析によって研究した.牛皮コラーゲンは空気中でも窒素ガス中でも約220°Cで分解し始め,400°C付近でほぼ完全に分解した.分解による重量減少は,空気中でも窒素ガス中でも乾燥重量の70パーセント近くであった.鞣製牛皮コラーゲンは,空気中でも窒素ガス中でも未鞣製牛皮コラーゲンよりも高温で分解し始めた.しかし鞣製牛皮コラーゲンの燃焼は空気中で急激に起った.鞣製牛皮コラーゲンのTG-DTAカーブはクロム錯体の含量と種類によって異なった.スルファトクロム錯体はヒドロオクソクロム錯体よりもコラーゲンの熱安定性を高めると思われる.
  • 横浜 道成, 茂木 一重, 細田 達雄
    1982 年 53 巻 7 号 p. 497-498
    発行日: 1982/07/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • 板橋 久雄, 小林 剛, 山岸 規昭, 宍戸 弘明
    1982 年 53 巻 7 号 p. 499-502
    発行日: 1982/07/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 英明, 石橋 武彦
    1982 年 53 巻 7 号 p. 503-506
    発行日: 1982/07/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • 芦沢 幸二, 岡内 敬三, 西山 久吉
    1982 年 53 巻 7 号 p. 507-509
    発行日: 1982/07/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
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