日本畜産学会報
Online ISSN : 1880-8255
Print ISSN : 1346-907X
ISSN-L : 1880-8255
58 巻, 9 号
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
  • 亀岡 俊則, 因野 要一
    1987 年 58 巻 9 号 p. 721-729
    発行日: 1987/09/25
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    豚舎汚水の経済的な処理を目ざし, 固液分離機を用いて汚水中の微細固形物を分離し, 汚濁負荷量の減量化をはかって浄化処理を行なった.実験は, 豚舎汚水に余剰汚泥を約8: 2の割合で混合し, 円板型分離機により両者一括の汚泥の分離除去を行ない, そのろ液を希釈調整して浸漬ろ床法によって浄化処理する方法とした, その結果, 円板型分離機による両者混合汚水のTS除去率は64.6%, BOD除去率は38.1%であった.この粒度別のTS除去率は1-25μmは35.0%, 25-105μmは85.2%, 105μm以上が98.7%であって, 従来法の0.5mm目幅スクリーンでは分離できなかった105μm以下の微細粒子の多くを分離除去することができた.この微細粒子のなかでBOD5の大半は25μm以下の物質であり, しかも粒度別のBOD測定による経日的酸素消費率を測定してみると, 5日目に対し28日目の消費率は25μm以下で1.4倍, 46~105μmで3倍とBOD移行物質の多くが存在していることが示された, 従って, 浄化処理の前段階でこの粒子を効率的に分離できれば汚濁負荷量の減量化が可能になると考えられた.円板型分離機によるろ液を5倍希釈したものと, 0.5mm目スクリーンのろ液を10倍希釈したもののBODは1.790mg/lおよび1.950mg/lで, これをほぼ同一条件で浄化処理した結果, BODは186mg/lおよび329mg/lとなり, 円板型分離機によるろ液の処理性能の高いことがわかった.この結果から, 円板型固液分離機で汚水中の微細固形物を分離する処理工程によって処理施設の容積は半減され, 施設のコンパクト化により経済性等の効果が大幅に高められることが示唆された.
  • 飼料中13C自然存在比が乳牛の糞, 血液および乳汁中13C自然存在比におよぼす影響
    須藤 まどか, 米山 忠克, 小山 雄生
    1987 年 58 巻 9 号 p. 730-736
    発行日: 1987/09/25
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    畜産における天然レベルでの炭素安定同位体比 (13C/12C) の変動と, そのトレーサーとしての利用を目的として, 乳牛の糞, 血液および乳汁と給与飼料との間での炭素同位体比の変異, および飼料切り換え後のこれら同位体比の変動を調べた. C3飼料 (イタリアンライグラス主体: δ13C=-22‰) 給与の乳牛3頭と, C4飼料 (トウモロコシサイレージ主体: δ13C=-16%0) 給与の2頭から, 糞, 血液および乳汁を採取し, それらのδ13C値を測定した. C4飼料区では糞のδ13C値は不消化飼料の推定δ13C値と比較してやや高く, C3飼料区では逆に低い傾向を示した. 血液および乳汁のδ13C値は, C3飼料およびC4飼料のいずれの場合にも, 可消化飼料の推定δ13C値と比較して高い値であった.
    C3飼料をC4飼料に切り換えると, 糞のδ13C値は約5日間でC4飼料給与群のレベルまで上昇し, 乳汁のδ13C値もこれらとほぼ同様のパターンで変化した. この結果から, 乳汁中の13C存在比は, 消化管内容物の13C存在比を直接反映すると考えられた.
    飼料の切り換えによる血漿のδ13C値の変化の回帰曲線から求めた血漿中炭素の半減期は15.4日で, 血漿蛋白質の半減期 (文献値) とほぼ一致した. 一方, 赤血球のδ13C値の変化はほとんど認められなかったこれは, C3飼料の給与期間が赤血球寿命と比較して短かかったことに起因すると考えられた.
  • 梶 雄次, 古谷 修
    1987 年 58 巻 9 号 p. 737-742
    発行日: 1987/09/25
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    血漿中尿素窒素 (PUN) を指標とする子豚のアミノ酸要求量の推定法について, 不断給飼, 群飼の条件下で検討した.1) 実験1では, 初体重約12kgの子豚20頭に粗蛋白質 (CP) 含量が14%および20%の飼料を交互に給与し, 飼料の切替えがPUNに及ぼす影響を調べた. その結果, PUNは飼料切替え後1-2日後に新たな平衡状態に達し, PUNをアミノ酸要求量の測定の指標として使用するには, 予備期間は2日でよいことが示唆された. 2) 実験2では, 初体重約22kgの子豚20頭に, 玄米-大豆粕の基礎飼料 (CP12.7%, リジン0.60%) にL-リジン塩酸塩を段階的に添加して給与し, PUNおよび血漿遊離リジンの反応を調べた.PUNは, 飼料中のリジン含量が増加するにつれて直線的に低下し, リジン含量0.9%で最低となった.一方, 血漿遊離リジンは, 飼料中のリジン含量が高まるにつれて, 0.8%までは徐々に増加し, それ以上では急激に上昇した.リジン要求量は, PUNと血漿遊離リジンの反応を指標として, 0.8-0.9%と推定された. 3) 以上の結果から, PUNを指標にすることによって, 豚のアミノ酸要求量がきわめて短期間に推定されることが判明した.
  • 梶 雄次, 古谷 修
    1987 年 58 巻 9 号 p. 743-749
    発行日: 1987/09/25
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    子豚におけるスレオニン, メチオニン, トリプトファン, イソロイシンおよびバリンの要求量を実際的飼養条件下で, 血漿中尿素窒素 (PUN) を指標にして推定した. 1) 実験1では, 平均初体重約21kgの子豚18頭を用い, トリプトファンを添加したトウモロコシ大豆粕基礎飼料に, リジン0.4%, スレオニン0.1%およびメチオニン0.1%を添加給与し, PUNの反応をみた。基礎飼料のリジン, スレオニンおよび含硫アミノ酸 (メチオニン+シスチン) 含量はいずれも0.47%, また, トリプトファンは添加分も含めて0.15%であった.トリプトファンを除く3種のアミノ酸混合物が無添加の場合には, PUN (mg/100ml) は9.79であったが, この混合物からメチオニンのみを除いて添加した場合には2.79に減少した.リジンのみ無添加の場合は10.82, スレオニンのみ無添加ではその中間値の7.48, また, すべてのアミノ酸を添加した場合には288であった. これらの結果から, 本実験で用いたトリプトファン添加の基礎飼料では, リジンおよびスレオニンが第一および第二制限アミノ酸であることが示唆された. 2) 実験2では, 平均初体重約22kgの子豚16頭を用い, リジンおよびスレオニンを, それぞれ, 0.4および0.1%添加した実験1と同一の基礎飼料に, スレオニン, トリプトファン, イソロイシンおよびバリンを, それぞれ, 0.1, 0.05, 0.1および0.1%添加してPUNの反応をみた. イソロイシンおよびバリンの添加, あるいはスレオニンの追加添加によってPUNの反応はほとんど認められなかったが, トリプトファンの添加によってPUNは明らかに減少した. 3) 実験1および2の結果から, トウモロコシ-大豆粕飼料にリジン, スレオニンおよびトリプトファンを添加すると蛋白質の栄養価は高まること, また, ARCが提唱している理想蛋白質のアミノ酸バランスは, 実際的な飼養条件下の子豚に対しては妥当なものであることが示唆された.
  • 下條 雅敬, 五斗 一郎
    1987 年 58 巻 9 号 p. 750-753
    発行日: 1987/09/25
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    本研究は, 暖地型マメ科牧草サイラトロとグリーンリーフデスモディウムおよび暖地型イネ科牧草ローズグラスを用い, in vitro有機物消失率に対するアセチルブロマイドリグニン (ABL) の関与について, 酸性デタージェントリグニン (ADL) の場合との比較検討を行なったものである.有機物消失率は山羊第一胃液とペプシンによる培養で測定した.得られた結果は次のとおりである.各草種それぞれ4試料計12試料いずれにおいてもABL含量はADL含量より高い値を示したが, ABL/ADLはマメ科牧草でイネ科牧草と比べ低い値となることが認められた, マメ科およびイネ科両草種を包括した場合, 有機物消失率とADL含量との間に特定の傾向は示されないが, 有機物消失率とABL含量との問には有意な負の相関が認められた.以上の結果から, ABLは, 有機物消失率とリグニン含量との関係を検討する際, マメ科およびイネ科両草種において共通の指標となるものと考えられた.
  • 宮本 拓, 平田 亘宏, 中江 利孝
    1987 年 58 巻 9 号 p. 754-763
    発行日: 1987/09/25
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    Lactobacillus casei subsp.alactosusはヨーグルト様豆乳の製造にその利用性が認あられた. これは豆乳に含まれる糖や窒素化合物などの組成が, 本菌の生育に有効に働いているものと推論された.この点を明らかにする目的で豆乳から乳酸菌の発育促進性物質を分離し, その性状について検討した.
    大豆の加熱抽出によって調製した豆乳を, 2N塩酸でH4.5とし, 得られた豆乳ホエーに10倍量の冷エタノールを加えて溶剤分別した.発育促進性物質を含むエタノール沈殿画分の各種乳酸菌に対する酸生成の促進効果は, Lactobacillus caseiおよびLactobacillus aciophilusにおいて顕著であった. このエタノール沈殿画分は, スルフォプロピルーセファデックスC-25カラムでさらに精製した. 溶出液の発育促進効果を, Lactobacillus casei subsp. alactosusを試験菌とした微生物学的検定法により調べたところ, 活性を示す3つの画分が得られた。最も高い活性を示す画分の薄層クロマトグラムはニンヒドリン反応陽性の単一スポットであった. UV吸収スペクトルやアミノ酸分析の結果から, 単離された発育促進性物質はペプチドと思われ, その分子量は約1.150ダルトンと推定された.
  • 久米 新一, 栗原 光規, 高橋 繁男, 柴田 正貴, 相井 孝允
    1987 年 58 巻 9 号 p. 764-770
    発行日: 1987/09/25
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    ホルスタイン種泌乳牛4頭を環境制御室に収容し, 泌乳牛の主要ミネラル出納におよぼす高温環境の影響について調べた. 環境条件は相対湿度を60%に保ち, 環境温度を18, 26, 30℃ の順に2頭の牛を暴露させ, また他の2頭はその逆の順で暴露させた. 各処理期間は2週間とし, 配合飼料およびイタリアンライグラス乾草を給与した. 体重, 乳量および乾草摂取量は温度上昇に伴い有意に減少し, また配合飼料摂取量, 飲水量および固形塩摂取量も高温で減少する傾向が認められた. 飼料中の主要ミネラル含量は, 泌乳牛の要求量の推奨値をほぼ満たしていた. 牛乳中のPおよびMg濃度は高温でやや低下したけれども, 牛乳中の主要ミネラル濃度には処理間で有意差は認められなかった. 主要ミネラル摂取量, 排泄量および牛乳中への移行量は, 温度上昇に伴って減少した. 主要ミネラル排泄量の減少は, それらの摂取量が減少したことによると思われた. また主要ミネラル吸収量は26℃を超えると減少する傾向がみられたが, これは牛乳中へのそれらの移行量が減少したことによるものと思われた. 以上の結果から, 泌乳牛の主要ミネラル吸収量は暑熱ストレスによって影響され, 26℃ を超えると減少することが示唆された.
  • 伊藤 慎一, 印牧 美佐生
    1987 年 58 巻 9 号 p. 771-780
    発行日: 1987/09/25
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    In order to clarify the blood group and blood protein composition of Holstein bulls in Japan, estimates of gene (allele or phenogroup) frequencies fornine blood group systems A, B, C, F, J, L, S, Z and R′ and for three bloodprotein loci Am-1, Tf and Ca were calculated by the maximum likelihood scoringmethed, from the 2, 959 bulls born in 1972-1979 and registered in Japaneseherdbooks.For calculation purposes, three FORTRAN 77comprograms II-1, II-2 and GFML were developed**. In the B system, 38 different phenogroupswere identified.The number of phenagroups with a frequency higher than 1%was 19 and the sum of their frequencies amoununed to 93.18%.The phenogroupswith a frequency higher than 2% were as follows: G2Y2E′2 (19.52±0.56%), “-”(17.54±0.63%), J′K′O′(15.80±0.53%), BO1 (8.46±0.44%), O1 (4.31±0.35%), D′O′(3.51±0.24%), Y2 (3.19±0.36%), BO1Y2D′(2.69±022%), BG2 KE′2O′(2.69±0.22%), BO1Y2 (2.21±0.29%) and I2 (2.12±0.19%). Using the maximum likelihoodestimate of gene frequency and its standard error, the efficiency indicating thedegree of contribution where the genotype is deduced from thephenotype far eachgene in asystem or locus was calculated. From comparing the population (composed of bulls) in Japan with that (composed of cows and heifers) in the USA, genetic differences were recognized to exist between the two populations.
    The Holstein breed now accounts for most dairy cattle in Japan. This breed was first introduced into Japan from the USA and the Netherlands in 1889, and aregistration system in Japan was established in 1911. Today the Holstein cattlepopulation in Japan is virtually composed of individuals imported from the USA and Canada or their descendants born in Japan, except the minority imported from European countries (UK and the Netherlands). Now the numbers of bulls and cowsraised in Japan are approximately 1, 000 and 2, 100, 000, respectively.
    To calculate the estimates of gene (allele or phenogroup) frequencies and thei standard errors, we developed computer programs based on the method of maximum likelihood scoring of STEVENS.
    This paper (1) furnishes information on the gene frequencies for twelve blood group systems and blood protein loci of the Holstein bulls in Japan, which can help to study genetic differentiation among the populations, (2) investigates genes contributing to deduce the genotype from the phenotype in a system or locus, using the efficiency calculated from the maximum likelihood estimate of gene frequency and its standard error, and (3) compares blood group and blood protein composition of the population in Japan with that in USA..
  • 金井 幸雄, Toleng ABDUL-LATIEF, 清水 寛一
    1987 年 58 巻 9 号 p. 781-789
    発行日: 1987/09/25
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    正常性周期を示す5頭の未経産シバヤギに25℃(常温)および35℃(高温)の環境温度を負荷して, 発情, 排卵および血中のホルモン濃度を比較した. 温度処理は発情日の翌日から開始し, まず常温下で2回の性周期を回帰させた後, 高温下に移してさらに2回の性周期を調べた. 高温負荷によって直腸温度は0.9℃上昇し, 採食量は有意に低下したが, 初期体重の減少はなかった. すべての個体が高温下でも正常な長さで2回の性周期を回帰したが, 発情持続時間は高温負荷によって有意に長くなり(25.6vs36.0時間), 一部は無排卵であった. 性周期の進行に伴う血漿中LHおよびプロジェステロン濃度の変化には高温負荷の影響は認められなかったが, 高温下では卵胞期(発情の4日前から発情日)の血中エストラジオール濃度が常温に比べて有意に低いレベルで推移した. LHサージは, 温度あるいは排卵の有無に関わらず, ほぼ一定した持続時間と高さを示したが, 発情開始からLHピークまでの時間が高温下で長くなる傾向があった. これらの成績は, 高温環境は卵胞発育を阻\害するというこれまでの報告を支持するが, シバヤギではエストロジェン分泌の低下は必ずしも発情時間の短縮を伴わないことを示している.
  • 相井 孝允, 高橋 繁男, 栗原 光規, 久米 新一
    1987 年 58 巻 9 号 p. 790-796
    発行日: 1987/09/25
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    新たな気化冷却法を考察し, それが夏期高温時における搾乳牛の生理生産反応に及ぼす影響について調査した. 本法では, 牛体からの熱放散を効率よく行なうために牛の背部に水を噴霧し, ついでその噴霧した水を風によりほとんど完全に気化させた. 1985年および1986年の両年, 本法の効果を明らかにするために, 8頭および9頭の搾乳牛を用いて二つの実験を行なった. 対照区と比較すると, 本法の処理区では, 20時の体温(直腸温あるいは膣温)は1.0℃ および呼吸数は22-25回/分低く(P<0.01), 乳量では1.15-1.90kg多かった(P<0.05およびP<0.01). また1986年の結果では, 処理区で乾物摂取量が0.63kg/日増加(P<0.05)するとともに体重も10.5kg増加した(P<0.01). さらに従来から使用されている各種防暑用装置と比較すると, 本気化冷却装置は低価格で運転経費もわずかであった.
  • 大浦 良三, 関根 純二郎, 大久保 正彦, 朝日田 康司
    1987 年 58 巻 9 号 p. 797-804
    発行日: 1987/09/25
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    6週齢で離乳した子牛の植物繊維質および可溶性成分の反芻胃内消化速度について明らかにする目的で, ルーメンカニューレを装着した2頭のホルスタイン種去勢雄子牛および14カ月齢の去勢牛を用いて, ナイロンバッグ法により反芻胃内消化について測定した.子牛では, 7, 9, 13および17週齢に測定を行なった. ナイロンバッグは, 反芻胃内に, 3, 6, 9, 15, 24および72時間滞留させた.バッグからの物理的損失量および乾物のバッグ内への侵入量についての補正を行なった.反芻胃内消化速度は, 第一次反応速度論の式により算出した.細胞内容物は, 子牛, 去勢牛ともに, 消化性が非常に高くなった. 子牛の反芻胃内細胞内容物消化能は, 去勢牛のそれと有意な差は認められなかった. 繊維質の反芻胃内消化能は, 子牛で去勢牛より約10%程度劣った. 繊維質の反芻内消化速度は, 反芻胃内容物の通過速度に影響されると推測した. 細胞内容物の反芻胃内消化率は, 全消化管内消化率とほぼ同じであった. 繊維質の全消化管内消化率と反芻胃内消化率との差は, 7および9週齢で大きく, 13および17週齢で小さくなった.
  • 関根 純二郎, 田中 進, 中辻 浩喜, 近藤 誠司, 大久保 正彦, 朝日田 康司
    1987 年 58 巻 9 号 p. 805-811
    発行日: 1987/09/25
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    To study the energetic efficiency of lactation for cows fed concentrate at rates of 25% and 35% of milk yield, 12 Holstein cows were assigned randomly to either a group fed concentrate at 35% of milk produced (C) or at 25%(R).The experimental period was divided into such three stages of lactation as early (calving to 80 days), middle (81 to 210 days) and late (211 to 305 days) stages. The roughage used was corn silage, 1st cut orchardgrass hay and pasture forage for grazing.Allowances for roughage were determined so that animals were to produce 10 kg and 15 kg of milk daily for C and R, respectively.Ten-day metabolism trials were conducted in the periods of 60, 180 and 280 days on milk. The following results were obtained.Milk yield tended to be higher in C than R without statistical significance.Although peak yield was slightly higher in C than in R, there was no difference in persistency of lactation. Digestibility and metabolizability of energy did not differ significantly between the groups.Milk energy yield (Ym, MJ/kg0.75) regressed on intake of metabolizable energy (ME, MJ/kg0.75) without consideration on live weight gains.The following equation was obtained for pooled results:
    Ym=0.54 (±0.07) ME-0.23, r=0.840**(P<0.01).
    Using the regression equation for group R in which cows showed fairly constant live weight throughout the lactation period, metabolizable energy for maintenance was calculated to be 437 k J/kg0.75.
    Consumption of milk and milk products has grown at a least rate in this decade. In addition, increasing competition for grains between livestocks and people will force ruminants to subsist more on forages than cereals in the near future.Thus, a study on ruminant nutrition should focus on reducing the amount of grain to be fed and increasing the efficiency of utilization of nutrients supplied by roughage.
    HOLTER et al. found that reducing concentrate feeding for lactating dairy cattle resulted in no detrimental effects on milk production, health and reproductive efficiency of the herd.They reported that production responses to increased concentrate feeding were expected to be minimum when cows were fed high quality forages in free choice, which partly explained the inconsistency on the optimum level of concentrate.
    The present study purposed to investigate the energetic efficiency of lactating cows fed concentrate at rates of 25% and 35% of milk yield for the first step to minimize grain feeding without reducing the efficiency of utilization of energy for lactation.
feedback
Top