日本畜産学会報
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61 巻, 6 号
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  • 酒井 仙吉
    1990 年 61 巻 6 号 p. 469-480
    発行日: 1990/06/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • 宮本 拓, 西岡 功志, 片岡 啓, 森田 英利
    1990 年 61 巻 6 号 p. 481-486
    発行日: 1990/06/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    乳酸菌8菌株を用いて,それらのプロトプラスト形成とその再生条件を検討した.プロトプラスト化は,プロトプラスト緩衝液(HEPES: N-2-hydroxyethylpiperazine-N'-2-ethanesul-fonic acid 0.02M,塩化マグネシウム1mM,ラクトース0.5M,ゼラチン0.5,pH7.0)に菌体1mg乾重量/mlを懸濁し,細胞壁溶解酵素のリゾチーム(1mg/ml)とムタノリシン(0~100μg/ml)で処理することによって行なった.その結果,供試菌株のうちLactobacillus casei subsp. casei(1菌株),Lb. delbrueckii subsp. bulgaricus(1菌株),Lactococcus lactis subs併用で10分間処理することによって,ほとんどの菌株においてほぼ100%であった.プロトプラスト形成のみられた菌株について,再生条件を検討したところ,0.9Mラクトースで高張にしたプロトプラスト緩衝液を用い,0.5Mマルトースあるいは0.25Mマルトースと0.25Mスクロースを組み合わせたものを含む再生培地(グルコース1%,ペプトン1%,酵母エキス0.5%,L-システイン0.01%,マルトースあるいはスクロース,牛血清アルブミン0.5%,塩化マグネシウム25mM,塩化カルシウム25mM,ゼラチン2.5%,寒天1.5%,pH6.8)を使用したときに,高い再生率(1~20%)を示した.しかしLb. delbrueckii subsp. bulgaricusでは再生した集落を確認できなかった.
  • 佐藤 衆介, 本田 祐介, 小松 庄二郎, 園田 立信
    1990 年 61 巻 6 号 p. 487-492
    発行日: 1990/06/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    雄牛の存在が,雌牛の分娩後の発情回帰を早めるというbiostimulationの可能性を行動学的側面から検討することを目的とした.2つのまき牛繁殖牛群(雌26頭群および35頭群)を用い,名群内のまき牛をそれぞれ日の出から日没まで112時間および112.5時間追跡し調査した.維持行動は1分毎のinstantaneous samplingを,社会行動は全てを記録するfocal animal samplingを行なった.その結果,(1) 雄牛の行動的関与は食草行動の活発期と一致していた.(2) 雄間で行動的関与量が異なり,それに対応して繁殖成績も異なり,まき牛としての性的能力の違いが示唆された.(3) 雌牛からの雄牛に対する行動的関与は極めて少なく,biostimulationが存在するならば,それ,は雄からの関与が重要と考えられた.(4) 雄牛の行動的関与量は,未経産牛や1産牛に対しては攻撃行動を除いて極あて少なく,これらの牛に対するbiostimulationの可能性は低いと考えられた.(5) 高齢牛に対しては,行動的関与が有意に多く,biostimulationの可能性が示唆された.(6) 発情回帰前の雌牛に対しても行動的関与は多く,しかも分娩後経過日数に伴い2次曲線的に増加し,ここでもbiostimula-tionの可能性が示唆された.
  • 松井 寛二, 大久保 忠旦
    1990 年 61 巻 6 号 p. 493-500
    発行日: 1990/06/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    草および反芻行動に関する多くの情報を得るため,顎運動を定量化する採食ユニットと採食休止ユニットをデータロガ用に試作した.採食ユニットは1分間当りの顎運動回数,すなわち食草時には食草速度,反芻時には反芻速度を計測した。また採食休止ユニットは顎運動が休止(2秒または3秒)した回数を計測した。反芻時は顎運動の休止の回数,すなわち食塊数を計測することができた.また食草時は顎運動の2秒以上の休止回数を計測した.センサーとして,抵抗変化型変位センサーを下顎部に装着し,上記2つのユニットを用いて,顎運動回数と顎運動休止回数を同時記録した.採食ユニットは顎運動に伴う変位センサーの抵抗変化をパルス化する波形整形•パルス発生ユニットであり,胸部腹帯と前肢間にこのセンサーを連結することにより,同じ型のユニットで歩数もパルス化できた.データロガ3台を牛体の背中に背負わせ,試験草地に放牧して顎運動回数,顎運動休止回数,歩数以外にも心拍数,頭位および姿勢を24時間同時記録した.食草時間,反芻時間,食草速度,反芻速度,食草時総咬数,反芻時総再咀嚼数,反芻時食塊数,1食塊当りの再咀嚼数,歩数,起立時間,横臥時間などと心拍数が自動解析できた.今回試作した採食および採食休止ユニットは,データロガシステムの1つとして食草行動および反芻行動の詳細な解析に利用できると考えられる.
  • 淵上 正昭, 秋葉 征夫, 堀口 雅昭, 太田 實, 篠原 久, 山岸 敏宏, 水間 豊
    1990 年 61 巻 6 号 p. 501-504
    発行日: 1990/06/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    黒毛和種の純粋種,ならびにブラーマン種雄と黒毛和種•日本短角種およびホルスタイン種雌との3種類の雑種F1の12ヵ月齢去勢雄子牛それぞれ2~4頭を6~12°Cの寒冷環境下でつなぎ飼いし,低質チモシー乾草を自由摂取させた.飼料摂取量割合(%体重)および増体速度は4区間で有意な差がなかった.黒毛和種雑種F1における中性デタージェント繊維の消化率は,黒毛和種純粋種より高く,乾物および酸性デタージェント繊維の消化率も高くなる傾向を示した.さらに,ホルスタイン種雌との雑種を除くいずれの雑種F1においても,黒毛和種に比べて酸性および中性デタージェント繊維の消化率は高い傾向が見られ,ブラーマン種の遺伝子の導入により粗飼料の利用性が向上することが示唆された.
  • 松本 光人, 小林 剛, 板橋 久雄
    1990 年 61 巻 6 号 p. 505-511
    発行日: 1990/06/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    1) エネルギー摂取量がほぼ等しい条件下で,飼料蛋白質の水準とルーメンでの分解率が尿中アラントイン排泄に及ぼす影響を日本ザーネン種去勢ヤギを用いて調べた.実験1ではTDN 72%で,CPが14,17あるいは20%の場合,実験2ではTDNが78ないし89%で,CPを9%から20%まで5段階に変えた場合,実験3ではTDN 72.5%, CP 18%でCPのルーメン分解率に差がある場合について,それぞれ4頭のヤギを供試し,検討した.2) 本実験の飼料エネルギー含量では,実験3のCPのルーメン分解率が低い場合を除いては,CP 14%程度で尿中アラントイン排港量は最大となり,それ以上にCP濃度を高めても増加しなかった.3) 実験3ではCPのルーメン分解率が低い飼料給与時に尿中アラントイン排泄量が低下した.4) 尿中アラントイン排泄量の変動は,エネルギー摂取量とルーメン分解CP量から推定されるルーメン微生物蛋白質合成量の変化とよく一致した.これらより,尿中アラントイン泄量が,ルーメン微生物蛋白質合成量推定のための指標として妥当なことが確認された.
  • 石井 知幸, 政住 俊介, 相川 勝信, 平野 進, 板橋 久雄
    1990 年 61 巻 6 号 p. 512-519
    発行日: 1990/06/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    全粒のままペレット処理したとうもろこしが肥育牛の飼料摂取量,増体量,産肉性および第一胃発酵に及ぼす影響について検討した.40頭のホルスタイン種去勢半を用いて2回の肥育試験を行なった.PC-1,FC,PC-2およびGCの4種類の濃厚飼料を用いた.これらは,それぞれ,ペレット処理,フレーク処理,ペレット処理および粉砕処理したとうもろこしを40%含み,その他の原料の配合割合は同一とした.粗飼料には稲わらを用い,いずれも自由摂取させた.試験1ではPC-1とFCを,試験2ではPC-2とGCを比較した.試験1における1日当りの濃厚飼料摂取量(kg),粗飼料摂取量(kg)および増体量(kg)はPC-1区がそれぞれ9.39,0.87,0.90であり,FC区の8.42,0.90,0.82に比べ濃厚飼料摂取量は約12%,増体量は約10%多かった.同様に,試験2ではこれらはPC-2区がそれぞれ10.09,0.83,1.20であり,GC区の9.09,0.91,1.12に比べ濃厚飼料摂取量は約10%,増体量は約7%多く,糧飼料の摂取量は約10%少なかった.また,PC-2区はGC区に比べ出荷時体重,枝肉重量が大きく(P<0.10),正肉重量と正肉歩留も有意に高かった(P<0.05).第一胃内容液のVFA比率はPC-2区がGC区より酢酸の割合が低く,プロピオン酸の割合が高い傾向にあつた.血漿の総遊離アミノ酸濃度は両区では差はなかっが,スレオニン,バリン,イソロイシン,ロイシンおよびトリプトファンの濃度は,PC-2区の方がGC区よりも10~20%高かった.また,ナイロンバッグ法により求めた3種類のとうもろこしの第一胃内乾物消失率は,FCが最も高く,次いでGC,PCの順であり,窒素の消失率はGC,FC,PCの順であり,ペレット処理によりいずれの消失率も低下した.以上より,ペレット処理により濃厚飼料の摂取量が高まり,増体速度は改善されうると考えられた.
  • 伊藤 良, 有原 圭三, 近藤 洋, 樽見 和幸, 宮下 裕, 池田 登
    1990 年 61 巻 6 号 p. 520-526
    発行日: 1990/06/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    ホルスタイン種去勢牛474頭の枝肉の牛肉色基準の番号(BCS No.)を調査した.各No.の構成割合は,No.3が49.2%で最も多く,ついでNo.4が23.2%,No.5が15%であり,さらにNo.2が8.2%,No.6が4.4%であった.BCS No.に影響する要因の解析には個体毎の肥育日数,導入体重,出荷時体重,肥育期間中の増体量,日増体量,枝肉重量,枝肉歩留,肥育農家から屠場までの距離,枝肉の第六~第七肋骨間断面における胸最長筋の色調(L*,a*,b*),pHおよび面積,ロース部の厚さ,「ばら」の厚さ,皮下脂肪の厚さ,筋間脂肪の厚さ,第一,六肋骨および第一仙骨部の幅および深さ,第一胸椎から恥骨までの距離等を用いた.これらの項目を判別要因として,変数増減法によって判別分析を行なったところ,「ばら」の厚さ,L*,第1胸椎から恥骨までの距離,a*,b*,第六肋骨部の幅,導入時体重,皮下脂肪の厚さ(1),ロース部の厚さ,肥育日数および筋間脂肪の厚さ(2) がBCS No.に強く影響していた.しかし,これらの要因による判別率は全体的には高いものではなかったことから,BCS No.はこれら以外の要因によっても影響を受けていると考えられた.
  • 柿市 徳英, 藤 八月, 海老名 美賀子, 伊藤 整, 林 正利, 鎌田 信一, 内田 和夫
    1990 年 61 巻 6 号 p. 527-532
    発行日: 1990/06/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    豚の糞尿混合液を供試汚水として,ばっ気式ラグーン変法により窒素とリンの同時除去を試みた.実験は,糞尿比1:1を供試汚水とした緩逮撹拌を伴わないエアレーションのみの区(Run-1)と6時間の緩速撹拌を伴う区(Run-2),さらに糞尿比1:2を供試汚水とした6時間の緩速撹拌を伴う区(Run-3)の計3区を設け比較した.その結果,(1) Run-1,2および3の全窒素除去率の最高値はそれぞれ65.2,90.8および94.2%であった.(2) それぞれの全リン除去率の最高値は49.4,86.4および89.1%であった.(3) TOCの除去も緩速撹拌を伴うほうが良化する傾向がみられた.
    以上より,緩速撹拌を6時間実施するばつ気式ラグーン変法では豚の糞尿混合液のTOCのみならず,窒素とリンも効率よく除去されることが明らかとなった、しかし,富栄養化を抑制するには,より効率が高く経済的な処理方法の開発研究が望まれる.
  • 小野寺 良次, 焼山 美由紀
    1990 年 61 巻 6 号 p. 533-539
    発行日: 1990/06/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    リン酸緩衝液(MB 9)およびザイッ〓過ルーメン液(SFRL)を培地として,ルーメン繊毛虫類のうち,特に,貧毛類+全毛類懸濁液並びに貧毛類単独懸濁液による溶液状カゼインの凝固と分解を検討した.SFRLを用いて4時間インキュベートした場合,貧毛類+全毛類懸濁液中では,溶液状カゼインは凝固し,これが分解されたが,貧毛類単独懸濁液中では,凝固せず,分解も起こらなかった.これらの結果から,貧毛類には溶液状カゼインをそのままの状態で分解する能力はないと考えられた.全毛類は,SFRL中でも溶液状カゼインを凝固させるが,全毛類の凝固カゼイン分解力はそれほど大きいとは考えられなかった.したがって,凝固カゼインは,主に,貧毛類によって体内に取り込まれた後に分解されると考えられた.このように,SFRL中での溶液状カゼインの分解においては,貧毛類と全毛類との間の共生的協同作用の存在が認められた.全毛類はカゼイン凝固物質を分泌し,その活性はSFRL中でも阻害されないと考えられた.貧毛類もこれを分泌するが,その活性はSFRL中に存在するある種の物質により阻害されると考えられた.関連して,カゼイン凝固物質とそのプロテアーゼ活性について考察した.
  • 金井 克晃, 川上 速人, 九郎丸 正道, 林 良博, 平野 寛, 西田 隆雄
    1990 年 61 巻 6 号 p. 540-548
    発行日: 1990/06/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    精巣索形成のメカニズムを解明することを目的とし,マウス胎仔精巣の分化および発達に伴うセルトリ細胞のレクチン結合パターンの変化について,光顕並びに電顕的に検討した.
    光顕観察においては,交尾後12日齢の性未分化精巣において,ConA,RCA-IおよびWGAは互いに類似した染色性を示し,体腔上皮,生殖細胞,血管内皮および間葉系組織に強い陽性反応を示したが,生殖原基内の体細胞(セルトリ前駆細胞)への反応は微弱であった.13日齢になると,精巣索の形成および間葉系組織の実質内に侵入が認められ,分化したセルトリ細胞へのConA,WGAおよびRCA-Iの反応性は12日齢とくらべて増加し,ConAおよびWGAにおいては,精巣の発達に伴いセルトリ細胞への反応は増加を示した.一方,RCA-Iのセルトリ細胞への反応性は,14日齢以降減少を示し,16日齢でほぼ消失した.性分化期前後におけるWGAの結合部位を,電顕的に観察すると,性未分化精巣内のセルトリ前駆細胞の細胞膜のWGAの反応部位は極性を示し,生殖細胞に面する細胞膜にのみ認められ,精巣索形成後,セルトリ細胞の細胞膜の全周に反応の出現が認められた.
    以上,セルトリ細胞の分化,発達に伴い,細胞膜の複合糖質の性状に変化が認められたことから,これらの糖質が精巣索形成,すなわち性分化に何らかの役割を担っているものと考えられる
  • 佐々木 晋一, 渡辺 泰邦
    1990 年 61 巻 6 号 p. 549-556
    発行日: 1990/06/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    成雌めん羊皮下脂肪組織よりコラゲナーゼ処理にて単離した脂肪細胞を使用し,インスリンに対する感受性および反応性を定量的に特徴づけ,ラットのそれと比較することにより,反芻動物におけるインスリン抵抗性の機構の一端を解明した.
    インスリンのグルコース酸化およびグルコースからの脂質合成を指標とした細胞内グルコース代謝の促進効果は,ラットと同様に,用量反応的に認められ,その最大効果は基礎値の1.5~1.8倍に増加した.しかしながら,ラットに比べ基礎値,最大効果とも低値であり,反応性がラットの24~31%と絶対的に低下していた.しかし,half-maximal insulin effectを示すインスリン濃度にて感受性(ED50)を評価した結果,めん羊において感受性の低下は観察されなかった.また,インスリン結合の用量反応曲線が生物学的効果の用量反応曲線とは一致せず,僅か数%の受容体がインスリンによって占有されれば,その生物学的効果が最大となり,めん羊脂肪細胞もラット脂肪細胞と同様に,"spare receptor"を所有し,インスリン受容体が正常に機能していることが明らかとなった.一方,グルコースの膜輸送が細胞内グルコース代謝に対して律速段階であると考えられている低グルコース濃度(0.1mM)において,感受性に有意差は観察されなかったものの,めん羊のインスリンに対する反応性はラットのそれの21%以下と低値であった.
    以上の解析結果から,めん羊脂肪細胞におけるインスリン抵抗性は受容体結合以後の反応の低下に帰因していることを示唆した.
  • 大宮 邦雄, 星野 智恵子, 清水 祥一
    1990 年 61 巻 6 号 p. 557-561
    発行日: 1990/06/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    ルーメン由来の嫌気姓セルロース分解細菌Ruminococcus albusから,Birnboim-Doly法により2種のプラスミドを単離した.これらをpRABおよびpRACと命名し,各々の制限酵素地図を作成した.両プラスミドはボールミルで磨砕したセルロース(BMC),セロビオースあるいはグルコースを主炭素源とするいずれの培地にR. albusを馴養した場合にも単離された.pRAB(分子量7.4kbp)はセロビオースあるいはグルコースを主炭素源とする培地に馴養した場合に著しく減少した.このとき,R. albusのセルロース分解能はほとんど消失していた.したがって,pRABはR. albusのセルロース分解能を支配していると推定した.
    pRACはBMCを主炭素源とする培地に馴養した場合の方がグルコースやセロビオースを主炭素源とした場合に比べPst Iで著しく分解され難くなっていたことから,pRACもR. albusのセルロース分解能に関与しているものと考えている.また,pRACをHin d IIIあるいはBam HIで完全分解したのち,pACYC 184に組みこみ,これを用いて大腸菌を形質転換し,CMCase活性を測定したが,いずれの場合にもこの活性を検出できなかった.
    以上の結果より,R. albusから単離された2種類のプラスミドはR. albusのセルロース分解能に著しく関与していることが判明した.
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