第5次野尻湖底発掘は,その規模とスタイル,そして成果において,大きな反響を呼びおこした.発掘の経過,成果などについては「国土と教育」20号および21号に特集記事として掲載されている.筆者は,第5次発掘に地学部の生徒5人(うち1人はOB)とともに参加し,大勢の参加者とともに,文字通り「泥まみれ」になって作業をおこない,数々の貴重な体験をすることができた.そこで,本稿ではその体験談をのべるとともに,学校へ帰ってからおこなった,いくつかの「野尻湖を教育現場に生かす試み」について書いてみたい.
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