中部日本整形外科災害外科学会雑誌
Online ISSN : 1349-0885
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42 巻, 3 号
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原著
  • —厚さ測定の信頼性と臨床的有用性について—
    松本 芳則
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    1999 年 42 巻 3 号 p. 501-506
    発行日: 1999年
    公開日: 2001/12/27
    ジャーナル 認証あり
    超音波画像による大腿四頭筋評価の臨床的有用性について,健常者及び膝靭帯損傷術後症例の筋腹の厚さを測定して検討した。健常者調査では,青壮年男性15名を対象とした。片側の膝靭帯損傷例では,7名を術後11~20カ月まで追跡した。超音波診断装置を用いて,大腿四頭筋各筋の筋腹の厚さを安静時と四頭筋セッティング時で計測した。健常者平均値では内側広筋(VM)の筋厚が最も大きく,次いで大腿直筋(RF),外側広筋(VL),中間広筋(VI)の順であった。VM/VLの2筋比は1.4であった。膝靭帯損傷の術後1~2カ月では,VIの萎縮が最も著しく,VM/VLは健側と統計学的有意差はなかった。VMはRFより萎縮が高度であった。超音波画像は大腿四頭筋各筋の静的及び動的観察が容易にでき,筋萎縮の評価など臨床における有用性が高いことが分った。
  • —受傷機転,骨折型による比較—
    井口 晋司, 北川 篤, 水野 耕作
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    1999 年 42 巻 3 号 p. 507-514
    発行日: 1999年
    公開日: 2001/12/27
    ジャーナル 認証あり
    大腿骨頸部骨折患者の健側大腿骨近位部の骨密度を測定し,受傷機転との関係及び骨折型を決定する大腿骨側の要因について検討した。大腿骨頸部内側骨折(以下内側骨折)患者,大腿骨頸部外側骨折(以下外側骨折)患者,及び最大骨量獲得年齢の健常女性各32例,計96例についてdual energy X-ray absorptiometry(DXA)を用いて骨密度を測定し比較検討した。受傷機転(易骨折性)と大腿骨近位部の骨密度の間に有意な相関関係を認めた。さらに大腿骨近位部を,各骨折線を想定した上で4カ所に分けて骨密度を測定し,それらの比率を比較すると,内側骨折群と外側骨折群の間に有意差を認めた。発生する骨折型(内側骨折と外側骨折)の違いは大腿骨近位各部の骨密度のバランスに強く影響されるという結論を得た。
  • 長井 英
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    1999 年 42 巻 3 号 p. 515-522
    発行日: 1999年
    公開日: 2001/12/27
    ジャーナル 認証あり
    脊柱靭帯骨化の病態は,遺伝要因を背景として,様々な全身性·局所性因子が関与して発症するとされている。本研究では,脊柱靭帯骨化におけるbone morphogenetic protein(BMP)の関与について検討することを目的とした。脊柱靭帯骨化例より手術時に摘出した脊柱靭帯を標本として用い,BMP-2遺伝子の発現状態をin situ hybridizationにより検索した。BMP-2の遺伝子発現は,靭帯から骨化巣に移行する間の軟骨様細胞やそれに近接する線維芽細胞様細胞に強く認められた。大部分の骨化部や離れた靭帯内の線維芽様細胞には反応は認められなかった。非骨化例では,反応は全く認められなかった。脊柱靭帯骨化においては,BMP-2がパラクライン,オートクラインに作用することにより,その発生,進展に関与している可能性が考えられる。
第91回中部日本整形外科災害外科学会
骨軟部腫瘍 1 良性骨腫瘍
骨軟部腫瘍 2 診断·治療
骨軟部腫瘍 3 悪性骨腫瘍 化療·手術
骨軟部腫瘍 4 再建
骨軟部腫瘍 5 悪性軟部腫瘍
骨軟部腫瘍 6 基礎·合併症
脊椎·脊髄腫瘍 1
脊椎·脊髄腫瘍 2
人工骨頭
股関節
生体材料
足 1 外反母趾·内反小趾
足 2 骨折
足 3
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