中部日本整形外科災害外科学会雑誌
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43 巻, 5 号
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原著
  • 山口 勝之, 菅野 伸彦, 西井 孝, 大園 健二, 吉川 秀樹
    2000 年 43 巻 5 号 p. 1103-1109
    発行日: 2000年
    公開日: 2008/03/27
    ジャーナル 認証あり
    人工股関節ステムにおけるstress shieldingについて, dual-energy X-ray absorptiometry (DEXA)を用いて大腿骨近位の骨密度の測定を経時的に行い, 機種間で比較検討した.
    術後12~18ヵ月経過した4種類のセメントレスステム(うち2種類は同一機種でポーラスコーティングの範囲の異なる機種を比較)計114例において, 術後3週を基準とした大腿骨近位の骨密度変化を経時的にDEXAにより測定を行った. さらに術後6ヵ月まで経過した12例の表面置換型人工股関節においても大腿骨近位の骨密度を定量的に測定した.
    同一機種では, ポーラスコーティングの範囲によるstress shieldingの差は認められなかった. 遠位にスリットを伴うステムは, 他の機種に比べて比較的骨密度の減少は少なかった. カスタムステムはspot weldsの出現する部位より近位では骨密度の低下が目立った. また, 表面置換型人工股関節では術後骨密度変化はわずかであった.
  • 富田 善雅, 生田 義和, 石田 治, 杉田 直樹, 大石 芳彰
    2000 年 43 巻 5 号 p. 1110-1117
    発行日: 2000年
    公開日: 2008/03/27
    ジャーナル 認証あり
    目的 月状骨脱臼及び周囲脱臼に対してその術後成績を調査し, 治療成績や問題点を検討した. 対象及び方法 1984年から1999年までに当科で治療を行い2年以上経過し, 追跡調査可能であった12例12手を対象とした. 症例は全例男性で, 手術時年齢は19歳から45歳(平均26歳)であった. 受傷原因は交通事故や高所からの転落などの直達外力で受傷から手術までの期間は1日から約9週で, GreenとO'Brienの分類ではI型4例, II型6例, III-A型2例であった. 結果 日手会手関節機能評価ではexcellent 7例, good 3例, fair 2例, poor 0例であった. 結論 I型では新鮮例でも靱帯再建の適応がある. II型では舟状骨骨折の治療が問題なく行われれば成績は安定していた. IV-A型では舟状骨骨折の治療や一時的手根骨固定術により成績は安定していたが, 手根不安定性が残存しており広範囲な靱帯損傷の存在が示唆された. 月状骨脱臼及び周囲脱臼は決して頻度の高い外傷ではないが, 初期治療において脱臼が見逃され治療が困難となる症例や早期に加療されたにもかかわらず手根不安定症や関節症へ進展する症例が少なからず存在し, 治療法が確立したものとはいえない. 今回その術後成績を調査し, タイプ別の治療成績や問題点について検討し, 治療方針について考察した.
第94回中部日本整形外科災害外科学会
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