変形性膝関節症(以下膝OA)に対する靴中敷き型足底板は, 大腿骨脛骨角(以下FTA)を変化させないと報告されている. 我々は足関節弾性固定を併用した足底板(新足底板)を用いれば, FTAも矯正され, 非手術的に高位脛骨骨切り術と類似の効果が得られるのではないかと考えた. FTAが176度以上の初診女性内側型片側膝OA患者に靴中敷き型足底板(靴中敷き群)もしくは新足底板(新足底板群)を装着させ, 足底板装着前後での患側片側起立時FTAの変化および8週間治療前後でのVisual analogue scale(VAS)の変化を観察した. FTAの変化は靴中敷き群(24例)で-0.4±1.3度, 新足底板群(24例)では-3.3±2.7度と, 有意に新足底板での矯正角が大きかった(p<0.0001). 新足底板群のVASは治療前後で有意に改善した(p = 0.047)が, 靴中敷き群では有意な改善は認められなかった(p = 0.76). 以上より, 足関節弾性固定を併用した足底板は臨床的に有用であると結論した.
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