中部日本整形外科災害外科学会雑誌
Online ISSN : 1349-0885
Print ISSN : 0008-9443
ISSN-L : 0008-9443
44 巻, 3 号
選択された号の論文の97件中1~50を表示しています
原著
  • ---その要因と対策---">---その要因と対策---
    岩森 洋, 重信 隆史, 大杉 健, 安原 慎治
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2001 年 44 巻 3 号 p. 499-506
    発行日: 2001年
    公開日: 2001/12/08
    ジャーナル 認証あり
    前・初期股関節症に対する寛骨臼回転骨切り術は関節症の進行予防に有効な手術法であり,10年以上の長期にわたる良好な成績が報告されている.しかし時には,術後早期に関節症の進行を認める症例を経験することがある.自験例において術後2~3年のうちに関節症の進行がみられた症例を検討した結果,手術時の年齢や手術前の臼蓋形成不全の程度,手術後の骨頭被覆の良否および臼蓋の血行障害などが術後早期の関節症進行の主な要因と考えられた.特に臼蓋の血行障害は多くの症例で骨癒合の遅延や骨壊死とこれに合併する軟骨融解を生じ,術後早期の関節症進行の重要な原因となっていた.そのため従来の手術法に改善を加え臼蓋の血行を温存する手術法を試みているが,現在ところ良好な骨癒合が得られている.このような手術法の工夫と,比較的に年齢が高い症例においては適切な臼蓋の移動を行うなど手技上の改善により,術後成績の向上が図れるものと考えられる.
  • 廣瀬 士朗
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2001 年 44 巻 3 号 p. 507-514
    発行日: 2001年
    公開日: 2001/12/08
    ジャーナル 認証あり
    外転筋跛行を定量的に評価することを目的に,赤外反射型自動動作分析システムを用いて歩行中の骨盤および体幹の回旋運動を計測した.
    Trendelenburg徴候のある変形性股関節症症例19例19股(亜脱臼例13股,脱臼例6股),平均年齢52歳を対象とした.下肢に機能障害を認めない9例18股,平均年齢60歳を健常対照とした.
    骨盤の回旋運動では,立脚期前半の遊脚側下がりの回旋が,健常対照群に比して,亜脱臼群では有意に減少し,脱臼群で増大傾向を示した.体幹の回旋運動では,立脚期前半の遊脚側上がりの回旋が,健常対照群に比して,亜脱臼群で有意に増大した.
    亜脱臼群における体幹の遊脚側上がりの回旋の増大は,股関節への荷重を軽減させるための合目的な運動であると考えた.
  • --- 破壊性脊椎関節症について ---">--- 破壊性脊椎関節症について ---
    夫 猛
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2001 年 44 巻 3 号 p. 515-523
    発行日: 2001年
    公開日: 2001/12/08
    ジャーナル 認証あり
    透析期間が5年以上の125人の血液透析患者の頚椎のX線像について検討した.頚椎病変の要因を,多変量解析により,統計学的に分析し,頚椎病変の病態について考察を行った.
    頚椎の椎間狭小化および破壊性脊椎関節症(DSA)は年齢との有意な相関を認め、高齢者に多かったが,透析期間とは有意な相関を認めなかった。
    加齢に伴い狭小化した椎間板では,多くの場合,椎体終板の亀裂,変性に伴って生じるcartilagenous node,線維組織の増生を認める.この退行変性がDSA発症の引き金になるものと考えられた.
    前方隅角侵食像の発症率は,透析期間と有意な正の相関をを認めたが,年齢とは有意な相関を認めなかった.前方隅角侵食像の拡大は,椎間の不安定性と関連があるものと考えられた.
    高度の二次性副甲状腺機能亢進症が主な病因となり発症するDSAも存在すると考えられ,その場合,急速に進行する可能性がある.
第95回中部日本整形外科災害外科学会
教育研修講演
脊椎(画像)
末梢神経
脊椎(その他)
化学療法
軟部腫瘍
股関節(1)
骨折(1)
骨折(2)
骨折(3)
頚椎(1)
頚椎(2)
頚椎(3)
頚椎(4)
feedback
Top