中部日本整形外科災害外科学会雑誌
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47 巻, 3 号
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原著
  • 小倉 宏之, 田中 寿一, 戸祭 正喜, 大迎 知宏, 立石 博臣
    2004 年 47 巻 3 号 p. 417-419
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/09/15
    ジャーナル 認証あり
    母指CM関節不安定症に対して再建靭帯として屈筋支帯を用い, 固定材料としてinterference screwを用いた新しい靱帯再建を行い良好な結果を得た. 方法は半切し反転した屈筋支帯を皮質骨とinterference screwで第1中手骨基部舌状突起へ固定するものである. 術後2年の経過では, 母指CM関節の不安定性は改善し, 関節面の適合性も良好であり, 日常生活にて全く支障がなく良好な結果であった. 本法は母指CM関節の安定性において最も重要なanterior oblique ligamentを選択的に再建でき, かつ侵襲が少なく, 解剖学的な再建が可能な一方法であると思われた.
  • 奥野 宏昭, 田中 寿一, 常深 健二郎, 立石 博臣, 藤岡 宏幸
    2004 年 47 巻 3 号 p. 421-430
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/09/15
    ジャーナル 認証あり
    [目的]靱帯再建用interference screwであるTendon Junction screw(T J screw)を用いた靱帯再建における再建部の組織学的, 力学的変化を明らかにした.
    [方法]靱帯再建をT J screwを使用した群(T群)と, 対照としてpull-out法で行った群(P群)の2群に分け家兎の膝内側々副靱帯再建を行い術直後, 3週後, 6週後, 6ヵ月後に標本を摘出し, 組織学的検討と, INSTRON引っ張り試験機を用いた力学的検討を行った.
    [結果]T群では術後6週で組織学的に線維軟骨層を介した新しい腱-骨付着部を認め, 術後6ヵ月ではさらに成熟していた. P群では線維軟骨層を介する結合ではなかった. 力学的変化では, 術直後, 3週, 6週ではT群はP群に比べその最大破断強度は有意に高いものであった.
    [結論]T J screwを用いた靱帯再建法は, 術後早期に線維軟骨層を介する腱-骨付着部を形成でき, 力学的強度も高いものであった.
第101回中部日本整形外科災害外科学会
主題13 母指CM関節症の治療
手根骨
肩関節部
前腕 · 橈骨遠位端
上肢末梢神経
鎖骨骨折
RA · 他
腰椎評価
腰椎椎間板ヘルニア
頚椎の手術
脊椎疾患の治療
膝外傷 · 滑膜炎
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