中部日本整形外科災害外科学会雑誌
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49 巻, 5 号
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原著
  • 三笠 貴彦, 濱田 一壽, 相羽 整
    2006 年 49 巻 5 号 p. 821-824
    発行日: 2006年
    公開日: 2007/01/11
    ジャーナル 認証あり
    脊髄空洞症による知覚障害により発見が遅れ, 治療に難渋したMRSAによる化膿性肩関節炎の1例を報告する. 症例は66歳男性, 脊髄空洞症による温痛覚障害および膀胱直腸障害を認める. 右肩関節腫脹・発赤を認めたが, 疼痛がなく発症後約7週間で当科受診となった. 関節穿刺液, 尿, 静脈血培養でMRSAを認めた. その後寛解・増悪を繰り返し, 合計4回の入院, 計8回の手術を施行し, 最終的に広背筋皮弁により鎮静化された. 自験例は培養の結果から尿路感染よりの血行性感染と考えた. 治療は一般的に早期治療が原則で, 自験例では受診までに約7週間を要したこと, 起炎菌がMRSAであったことが難渋した原因であった. 肩関節は血行が良く抗生剤の投与も効果的であるが, 解剖学的に複雑で広範であり, 滑膜の増殖や壊死肉芽組織の発生する前に手術的な治療を行なうことが必要と考える.
ポスター21 手1
ポスター23 足1
ポスター25 外傷1
ポスター27 大腿骨頚部骨折1
ポスター29 感染症1
ポスター31 関節リウマチ
ポスター33 腫瘍1
パネルディスカッション7 人工膝関節の機種選択と手術手技
主題8 高度変形膝に対する人工膝関節置換術
主題9 人工関節後DVTの予防,診断,治療
シンポジウム2 関節リウマチの足の治療
主題10 関節リウマチに伴う合併症
主題11 関節リウマチに対する生物製剤治療
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