中部日本整形外科災害外科学会雑誌
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51 巻, 5 号
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原著
  • 渡邉 益宜, 森下 嗣威, 高木 徹, 黒田 崇之
    2008 年 51 巻 5 号 p. 821-825
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/11/15
    ジャーナル 認証あり
    【目的】橈骨遠位端関節内骨折locking plate内固定術(LP内固定)後の整復位安定性と日常生活動作の改善を臨床評価した. 【対象】LP内固定(LP群)を行った橈骨遠位端関節内骨折(AO typeC)26例と, Bridging型創外固定(EF群)29例を対照として比較検討した. 【方法】各群の, 骨癒合の有無, 術後合併症, 可動域, レントゲン変化, 臨床成績(Coony評価基準), 手関節機能評価(DASH)を行った. 【結果】両群とも平均3ヵ月で骨癒合を認めた. 術後合併症はLP群で末梢神経障害を2例に認めた. 術後可動域, レントゲン結果では, 両群間の有意差を認めた. 最終時臨床成績は良以上がLP群100%, EF群86%であった. 機能評価は術後6週間まではLP群で優位な改善を認めた. 【結論】術後レントゲン上の変化, 術後早期での可動域および臨床成績はLP内固定が優れていた.
症例報告
  • 三木 良久, 森 成志, 朝田 滋貴, 宮崎 浩, 大谷 和裕, 赤木 将男, 福田 寛二, 浜西 千秋, 田端 信忠
    2008 年 51 巻 5 号 p. 827-830
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/11/15
    ジャーナル 認証あり
    症例は11ヵ月男児, 熱湯をかぶり頭部, 胸部, 右上肢に16%のⅡ度熱傷を受傷, 第5病日から発熱し抗生剤の内服が施行されたが解熱せず, 血液培養でMRSAが検出された. テイコプラニン, バンコマイシンの点滴を施行し, 血液培養で菌は検出されなくなり, 一旦解熱した. しかし胸部X線写真で右上腕骨の異常陰影を指摘され, 当科紹介となった. X線写真, 骨シンチ, MRIにて上腕骨近位骨幹端部, 遠位骨幹端部に膿瘍の形成を認めた. 切開排膿, 持続吸引ドレナージチューブの留置を施行した. 術後, ホスホマイシンとバンコマイシンの併用療法を施行し, 速やかに炎症所見は軽減した. 現在, 可動域制限なく, 良好な上肢運動が認められる. 起炎菌にMRSAを認めた場合, 感受性のある抗生剤を有効血中濃度に達するまで速やかに投与し, 膿瘍形成および化膿性関節炎が併発し, 抗生剤投与により炎症の鎮静化を認めない場合, 外科的処置を急ぐべきであると考える.
第110回中部日本整形外科災害外科学会
一般演題18 脊髄腫瘍と類似病変
一般演題19 軟部腫瘍-1
一般演題20 軟部腫瘍-2
一般演題22 骨粗鬆症・RA
一般演題23 RAの手
一般演題24 TKA
一般演題25 膝-1
一般演題26 膝-2
主題13 橈骨遠位端骨折の治療戦略
主題関連2 橈骨遠位端骨折の治療戦略
主題14 小侵襲TKA
主題関連3 骨軟部腫瘍に関する小侵襲手術の試み
主題15 骨軟部腫瘍に関する小侵襲手術の試み
主題16 化膿性脊椎炎の各種治療法の適応と限界
主題17 上位頚椎の各種固定法の成績と合併症
主題18 難治性の骨関節感染症の治療
主題19 大腿骨頭壊死症に対する治療法
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