【目的】中心性巨大ヘルニア (CLH) に対する1泊, 局麻下, 7mm切開の経皮的内視鏡下椎間板摘出術PELD法を報告する. 【対象】摘出量2g以上, 転位のないCLH 156例を部位別に検討する. ①中下位腰椎CLH 86例, ②上位腰椎CLH 15例, ③脊柱管内外の二根障害10例, ④L5/S1のCLH 26例, ⑤L5/S1で椎弓間腔狭小のCLH 4例, ⑥S1神経腋窩部のCLH 3例, ⑦狭窄様症状のCLH 12例であった. 【方法】①には超外側経椎間孔法, ②は両側経椎間孔法, ③は患側経椎間孔•椎間孔外法, ④は単一切開両側椎弓間腔法, ⑤は経腸骨通過法, ⑥はS1神経腋窩部椎弓間腔法, ⑦は経椎間孔前方除圧術, 等であった. 【結果】Macnab変法で, 優87例, 良54例, 可6例, 不可9例であり, 再手術は12例で内9例が優•良であった. 下肢痛VASは7.19 (preop) が2.79 (1M) , 2.80 (3M) , 1.7 (6M) に減少した. 【結論】PELDは硬膜腹側病変を直接操作でき, CLH中心部取り残しが少ない低侵襲手術である.
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