中部日本整形外科災害外科学会雑誌
Online ISSN : 1349-0885
Print ISSN : 0008-9443
ISSN-L : 0008-9443
55 巻, 3 号
選択された号の論文の101件中1~50を表示しています
原著
  • 江城 久子
    2012 年 55 巻 3 号 p. 451-459
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/07/12
    ジャーナル 認証あり
    【目的】薬物療法抵抗性の関節リウマチ (Rheumatoid Arthritis: RA) に対する白血球除去療法 (Leukocy-tapheresis: LCAP) の有効性が報告されているが, その作用機序は充分に解明されていない. そこで, LCAP前後でRA患者の血清蛋白質をプロテオーム解析し, 本法の抗リウマチ効果を検討した.
    【対象•方法】症例はLCAPを初めて導入した11例 (男性1例, 女性10例, 平均年齢59.5歳) で, LCAPを5回施行し1回目直前と5回目終了直後に採血し血清蛋白質の二次元電気泳動と質量分析を実施した.
    【結果】二次元電気泳動では, LCAP前後に変化したスポットを複数検出した. 質量分析の結果, 補体B因子は減少し, Bbとα2マクログロブリンは増加した.
    【結論】LCAPによるオーバーシュート現象で末梢に動員された白血球の作用で血清中に増加したα2マクログロブリンが生理活性物質の作用を制御すること, 補体反応の第2経路の初期反応が活性化し免疫複合体が可溶化することにより, 抗リウマチ効果が得られることが示唆された.
症例報告
  • 山﨑 哲朗, 池田 巧, 上島 圭一郎, 三上 靖夫, 長谷 斉, 久保 秀一, 久保 俊一
    2012 年 55 巻 3 号 p. 461-464
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/07/12
    ジャーナル 認証あり
    重度痙縮に対して行われるバクロフェン髄腔内 (ITB) 療法は筋弛緩薬であるバクロフェンを直接髄腔内に注入することで, 少ない投与量で広範囲に痙縮抑制効果を得られる治療法である. 今回, われわれは変形性股関節症を伴う頚髄由来の重度下肢痙縮により歩行が困難であった症例に対しITB療法を施行し, 歩行能力が向上した1例を経験した. 初診時の主訴は右股関節部痛および歩行障害であった. 右末期変形性股関節症, 環軸椎亜脱臼, 軸椎垂直亜脱臼と診断し, 頚椎病変に対して後頭骨胸椎後方除圧固定術 (O-T2) を施行した. 術後2年3ヵ月後, 痙縮の増強とともに歩行が困難となったため, バクロフェン髄腔内療法を施行した. 術前は平行棒内での歩行が限度であったが, 術後は2本杖歩行が可能となった. また, 股関節の疼痛, ADLおよびQOL評価で改善を認めた. 痙縮の適度なコントロールにより重心位置の正常化や円滑な関節運動が可能となり, 2本杖歩行が可能となったと考えた.
第117回中部日本整形外科災害外科学会演題
一般演題48 足2
一般演題49 腫瘍・腫瘍類似疾患
一般演題50 骨腫瘍の治療
主題8 処理骨を用いた患肢温存術の治療成績
一般演題51 軟部腫瘍1
一般演題52 軟部腫瘍2
一般演題53 小児骨折(上肢)
一般演題54 小児下肢
一般演題55 骨盤骨折
一般演題56 骨粗鬆症その他
一般演題57 骨折・下肢(大腿骨)
一般演題58 骨折・下肢(脛骨)1
一般演題59 骨折・下肢(脛骨)2
一般演題60 整形外科一般・その他
一般演題61 RA1
一般演題62 RA2 その他
feedback
Top