中部日本整形外科災害外科学会雑誌
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55 巻, 5 号
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原著
  • —Geissler分類とWatson分類の比較検討—
    安部 幸雄, 富永 康弘
    2012 年 55 巻 5 号 p. 953-957
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/12/01
    ジャーナル 認証あり
    【目的】舟状月状骨 (SL) 靭帯損傷の分類には鏡視下に不安定性を評価したGeissler分類と, 断裂範囲を評価したWatson分類が提唱されているが, 断裂範囲と不安定性の関連性は明らかとなっていない. 今回, 橈骨遠位端骨折に合併したSL靭帯損傷の観察により両分類の関連性について検討した.
    【対象•方法】橈骨遠位端骨折の鏡視下整復術の際, SL靭帯損傷を確認した65例, 65関節を対象とした. 掌背側より鏡視を行い断裂範囲と不安定性を評価した. またX線所見における舟状月状骨間距離および舟状月状骨角との関連性についても検討した.
    【結果】Geissler分類のgrade Iは全てWatson分類にはない中枢部断裂であり, grade II, IIIはWatson分類のclass 1からclass 3までが混在し, grade IVは全てclass 3の完全断裂であった. X線において明らかな舟状骨の掌屈を認めたのはgrade IV, class 3の完全断裂であった.
    【まとめ】Grade I, IVにおいて不安定性と断裂範囲とはよく一致したが, grade II, IIIには様々な断裂程度があることが判明した.
  • 鈴木 健太郎, 矢嶋 秀明, 小林 貴幸
    2012 年 55 巻 5 号 p. 959-963
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/12/01
    ジャーナル 認証あり
    【目的】分子量90万と分子量600万のヒアルロン酸製剤を用いて, 無作為ランダム化対照試験を行い, 臨床効果に差があるか否かを明らかにすること.
    【対象および方法】Kellgren-Lawrence分類でグレードII以上を対象とした. 評価項目はvisual analog scale, 疼痛•歩行能, 疼痛•階段昇降能のスコアとし, 注射前, 注射後4週から最終24週まで前向きに比較検討した.
    【結果】両群とも24週まで有意に臨床効果の改善を維持し, 全体では両群間に有意な差は認めなかった. X線グレードIVのVASにおいて12週と24週で分子量600万のヒアルロン酸製剤が有意な改善を認めた. 一方, 悪化•脱落, 有害事象は分子量600万のヒアルロン酸製剤で多い傾向にあった.
    【結論】二製剤は製法や分子量が異なっており, 注射後の反応に違いを認めた例があることから, 異なった生物学的活性を有すると考えた. したがって, 各製剤の特徴を理解して使用するとともに, 本邦での臨床経験の少ない分子量600万のヒアルロン酸製剤では, さらに長期にわたる経過観察が必要である.
第118回中部日本整形外科災害外科学会演題
シンポジウム2 転移性骨腫瘍の治療:良好な成績を得るために
Case reports 6 手・手関節
一般演題9 手関節
一般演題10 大腿骨近位部骨折1
一般演題11 大腿骨近位部骨折2
Case reports 7 大腿・股関節:診断ほか
Case reports 8 腫瘍類似疾患
Case reports 9 悪性腫瘍
一般演題12 悪性骨軟部腫瘍
Case reports 10 膝関節疾患1
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