目的:今回われわれは大腿骨転子部骨折に対し,ナビゲーションシステムを用いた髄内釘手術を行い,その有用性を検討した.対象:大腿骨転子部骨折に髄内釘手術を行った30例である.方法:すべての手術に大腿骨転子部用髄内釘を使用し,ナビゲーションシステム使用群15例と非使用群15例の2群に分け骨接合を施行し比較検討した.結果:手術時間および手術室滞在時間はナビゲーションシステム使用群と非使用群で有意差は認めなかった.術中透視照射時間は,ナビゲーションシステム使用群で有意に減少を認め,インプラントの設置位置もナビゲーションシステム使用群で有意に良好であった.結論:ナビゲーションシステムを用いた大腿骨転子部骨折の髄内釘手術は術中透視照射時間減少やインプラントの正確な挿入に有用な方法である.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら