中国語学
Online ISSN : 1884-1287
Print ISSN : 0578-0969
2016 巻, 263 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
特集
  • 郭 锐
    2016 年 2016 巻 263 号 p. 1-19
    発行日: 2016/10/31
    公開日: 2025/05/21
    ジャーナル フリー

    现代汉语中带完成体标记“了1”的谓词性成分一般不能结句,需添加“了2”、后续的谓词性成分或数量成分才能结句,这种现象可以从时间参照的角度来解释。但现代汉语中也有一些“了1”结句的情况,这是因为“了1”正在演变为过去时标记。这种变化的发生与汉语叙述方式的改变有关:中国传统小说采取的是被叫作拟话体的互动式叙述方式,由于清末民初西方文学的大量输入和 1915 开始的“新文化运动”倡导西方文化和文学革命,受西方小说叙述方式的影响,转变为单向式叙述模式。反映在“了”的使用上,具有对话色彩的互动式叙述模式更多地使用当前参照的“了2”,而内部时间参照的“了1”不能结句;单向式叙述模式把故事当作过去发生的事,与当前无关,需要使用过去时,“了1”由于与过去时近似而被当作过去时标记的替代品,从而产生过去时标记的用法。“了1”结句有较大的限制,与动词的情状类型、宾语带有疑问词等因素有关。

  • ——从事件句到说明句
    杨 凯荣
    2016 年 2016 巻 263 号 p. 20-43
    発行日: 2016/10/31
    公開日: 2025/05/21
    ジャーナル フリー

    本文主要讨论施事、时间、处所、工具/方式等成分与事件句的共现关系,以及其中一些成分须以焦点形式出现在“是……的”句的原因。通过考察和分析,我们发现各论元和成分无论是肯定形式还是疑问形式,在用“是……的”句焦点化时都具有优先度等级。在此基础上,本文从语义角色以及量的准则的角度对影响焦点化的动因加以阐述。论文还就原因短语能否用“(是)……的”句式焦点化进行了考察和分析。

研究論文
  • 吉川 雅之
    2016 年 2016 巻 263 号 p. 44-62
    発行日: 2016/10/31
    公開日: 2025/05/21
    ジャーナル フリー

    1865 年に印行された『英語官話合講』には、漢字に対して「正音」と称するラテン文字表音が付されているが、そこには 19 世紀中期のリンガフランカたる官話とは異なる特徴が幾つも見られる。また、『英語官話合講』は正音書として知られる『正音咀華』と密接な関係を有する文献であるが、ラテン文字表音から読み取れる特徴は、先行研究で『正音咀華』について指摘されている二重性の内、「傍注」の特徴に近い。よって、『正音咀華』「傍注」の正音及びその正音観は、『英語官話合講』の著者のものではないかという仮説を提示する。

  • 山田 大輔
    2016 年 2016 巻 263 号 p. 63-81
    発行日: 2016/10/31
    公開日: 2025/05/21
    ジャーナル フリー

    上古漢語では文末に“矣”という語がよく用いられるが、近年“矣”にはパーフェクトを表す機能があるとする研究が提示されている。本稿は“矣”が上古漢語のテクストにおいて出来事を実際の発生順とは逆に提示する機能(〈逆順提示〉)を広く担っていたことを指摘し、“矣”にパーフェクト機能があることを支持する。その上で、上古から中古にかけて〈逆順提示〉が時間副詞“已”によって担われるようになっていくことから、パーフェクトは“矣”から“已”に継承された可能性が高いということを論ずる。

  • ―発見の状況を中心に―
    上田 裕
    2016 年 2016 巻 263 号 p. 82-98
    発行日: 2016/10/31
    公開日: 2025/05/21
    ジャーナル フリー

    本稿は、発見の状況を中心に、日中両言語における名詞一語文と存在文の成立条件について、話し手がとる視野の広さおよび視点の取り方という観点から考察をおこなった。名詞一語文は知覚対象に視野を絞り込んで述べる表現であり、存在文は広い視野から対象の存在を述べる表現である。先行研究では、中国語は傍観者俯瞰型視点を好み、日本語は当事者現場立脚型視点を好むことが指摘されている。俯瞰的な視点を好む中国語では、視野を狭くとった表現である名詞一語文は成立しにくく、視野を広くとった表現である存在文が成立しやすい。一方、現場立脚的な視点を好む日本語では、名詞一語文が成立しやすく、存在文は成立しにくい。本稿の考察をとおして、中国語は、発見の状況においても傍観者俯瞰型視点に基づいて事態を把握する傾向があり、存在文によって対象の存在を客観的に叙述する場合が多いことが明らかになった。

  • ―臨時量詞による結果描写との関連を中心に―
    加納 希美
    2016 年 2016 巻 263 号 p. 99-117
    発行日: 2016/10/31
    公開日: 2025/05/21
    ジャーナル フリー

    中国語の二重目的語構文では、通常の表現において目的語を二つ以上とらない動詞を用い、“她泼了我一脸酒”のような拡張的表現が構成されることがある。その際、数量詞にはしばしば“一身”“一脸”等のように S 類臨時量詞(量詞として借用された身体部位名詞)が用いられる。この種の拡張構文の多くは従来の説のように「攻撃」として解釈可能な意味特徴を持ち合わせるが、時に、偶発的事象に起因して出現する事物の遍満状態を間接目的語にふりかかる「被害」として叙述する例も観察される。両者は共に間接目的語にもたらされる影響に関心をおく表現であることから、本稿ではまずそれぞれの拡張構文の意味特徴を「加害」と「被害」とに区別して捉えなおすことを提案する。その上で、両タイプの成立要因について考察し、二重目的語構文の構文的意味と共に、S 類臨時量詞の描写機能がそれぞれのタイプの成立に疎密の差をもちつつ寄与していることを明らかにする。

  • 赵 宏刚
    2016 年 2016 巻 263 号 p. 118-133
    発行日: 2016/10/31
    公開日: 2025/05/21
    ジャーナル フリー

    文章首先通过考察“这/那”表程度用法在共时平面上的句法语义特征,指出其表程度用法来自于其指示义的虚化。其次,通过对历史语料的分析指出,“这/那”表程度用法是通过“这/那+NP”构式类推出“这/那+VP”构式的结果。两个构式的结构形式以及构式义的相似诱发了隐喻机制,从而以它们的抽象语法格式“修饰语+中心语”为参照式,以“这/那+NP”为基础式类推出了目标式“这/那+VP”。借助于这种构式类推,“这/那”占据了副词的句法位置,其表程度用法基本确立,并在使用过程中通过语境影响得到了巩固。

  • 佐藤 進
    2016 年 2016 巻 263 号 p. 134-135
    発行日: 2016/10/31
    公開日: 2025/05/21
    ジャーナル フリー
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