Colloid & Interface Communications
Online ISSN : 2758-5379
最新号
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巻頭言
  • 渡邉 哲
    2026 年51 巻1 号 p. 1
    発行日: 2026/03/10
    公開日: 2026/03/10
    ジャーナル オープンアクセス

    2025・2026年度の若手ワーキンググループ(以下、若手WG)の委員長を拝命しております。若手WGは、コロイドおよび界面化学部会の中の委員会の一つで、若手研究者と学生間の交流促進と研究活動の活性化を目指した取り組みを行っています。何より、コロイド・界面化学分野の未来を担うべき若手研究者や学生を鼓舞し、研究への新たな取り組みや挑戦を後押しすることが重要なミッションであると認識しています。

    若手WGの主要な活動の一つが、コロイドおよび界面化学討論会(以下、コロイド討論会)における、大学院生あるいは35歳以下の研究者を対象とした「若手口頭講演賞」の選考です。本賞は誰もが受賞できるものではありませんが、受賞は若手研究者や学生にとって大きな励みとなり、研究の意欲を一層高める重要な機会となっています。一方で、仮に受賞に至らなかったとしても、若手口頭講演賞を一つの目標として研究内容とプレゼンテーションを磨き上げていく過程そのものに大きな意義があると考えています。なお、選考にあたっては多くの部会員の方々に審査員としてご協力いただいています。この場を借りて、深く御礼申し上げます。

    若手WGのもう一つの重要な取り組みが、「未来のコロイドおよび界面化学を創る若手討論会」(以下、若手討論会)です。若手討論会では、若手研究者や学生が研究の楽しさに触れ、ディスカッションを通じて研究への自信と意欲を育むことを目指しています。さらに、参加者が分野や所属を越えて交流し、互いに刺激を受けながら切磋琢磨できる仲間と出会える場でありたいという、歴代の若手WGメンバーの願いが込められています。

    若手討論会は2013年にスタートし、コロナ禍による中断期間には若手Webセミナーとして形を変えつつ活動を継続してきました。2023年には対面形式での開催が再開され、2025年9月には第9回若手討論会を開催するに至りました。今回もおよそ50名の参加者を迎え、盛会のうちに開催することができました。開催後のアンケート結果も好評で、コロイド討論会の前日のイベントとして、着実に定着してきていると感じています。

    このような若手討論会への取り組みの背景には、若手研究者や学生にとって、「外部の先生」から研究で得られた成果や創意工夫を評価してもらう経験が、大きな励みになるという思いがあります。私自身を振り返ってみても、学生時代に学会の場で研究発表を行い、質疑応答の際に他大学の先生から思いがけず温かい言葉や評価をいただいたことがありました。それは、研究を続けたい、研究者を志したいと考えるようになった一つのきっかけでもあります。必ずしも大きな成果でなくとも、その取り組みをきちんと見てくれる人がいる、評価してくれる人が(指導教員以外にも)いるという実感は、次の挑戦へ踏み出す大きな原動力になります。

    もちろん、評価されることは嬉しいものですが、評価する側にとってもまた喜びがあります。若手討論会における「若手」の定義は、「気持ちの若い人」です。ぜひ「褒めて育てる側」としてもご参加いただき、若手育成にお力添えを賜れましたら幸いです。

    若手WGは、今後も若手研究者や学生の育成に主眼を置いた活動を継続してまいります。そのためには、活動の質を保ちつつ、委員の負担が過度にならないような運営体制の構築も重要であると考えています。皆様からのご意見も頂戴しながら、若手WGの活動が持続的に発展していくよう努めてまいります。今後とも、若手WGへのご理解とご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

特集記事
  • 田中 ゆり, 武仲 能子, 吉川 研一, 阿部 正彦, 酒井 秀樹, 飯村 兼一
    2026 年51 巻1 号 p. 2-9
    発行日: 2026/03/10
    公開日: 2026/03/10
    ジャーナル オープンアクセス

    現在、日本化学会コロイドおよび界面化学部会・広報委員会では、「コロイド・アート・コンテスト」と題したアート作品のコンテストを実施し、作品募集をしています。作品の募集期間は2026年1月1日~3月31日です。入賞作品は、表彰の上、2026年11月1日~6日に開催されるOkinawa Colloids 2026での展示、部会HPの「コロイド展示場」および本誌(C&I Commun)への掲載を予定しています。ぜひ奮ってご応募ください。

    …とはいえ、部会員である研究者や学生のみなさまの中には、普段からアートを意識し、アートに親しんでいる方は多くはないのではないかと拝察いたします。普段取り組まれている研究という活動やその対象となるサイエンスとアートとの結び付きに思いを巡らせる瞬間はありますでしょうか?「アート作品募集」と言われても、気後れしてしまうかもしれません。

    本特集では、田中ゆり先生(京都市立芸術大学)より、「科学と芸術の交わる営み-美しさと喜びの発露」と題した文章を寄稿いただきました。研究の中で、美を感じる、何か深遠なるものを感じるといった経験はないでしょうか? ぜひそれを他者と共有してみませんか? コロイド・アート・コンテストの趣旨および概要については、広報委員の武仲能子先生(産業技術総合研究所)よりご紹介いただきました。また、コロイド・界面に関わるアート作品は、これまでも部会HP上の「コロイド展示場」にて紹介してきました。本特集では、コロイド展示場に掲載中の作品の中から5点を再掲するとともに、ご提供いただいた方々よりコメントを寄稿いただきました。コロイド・アート・コンテストは間もなく応募締切となります。ぜひ気軽にご応募ください。また、Okinawa Colloids 2026に参加予定のみなさまには、現地での入賞作品の展示も楽しみにしていただけたらと思います。

     

    〔担当:近藤 剛史(主担当)、蟹江 澄志、竹崎 誠、伴野 太祐、キャシー マクナミー、安原 主馬(五十音順)〕

     

    〔1〕科学と芸術の交わる営み-美しさと喜びの発露

     京都市立芸術大学 美術学部 田中 ゆり

     

    〔2〕コロイド・アート・コンテスト 作品募集中‼~コロイド界面科学と芸術との共創を目指して~

     コロイド・アート・コンテスト実行委員会 武仲 能子

     

    〔3〕コロイド展示場の紹介

     コロイドおよび界面化学部会HPに掲載中の「コロイド展示場」から作品を紹介します。コロイド・アート・コンテストへの応募作品の参考にしていただければ幸いです。

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