乳がん患者の管理における医用画像解析に必要とされる役割は,コンピュータ支援診断(computer-aided diagnosis:CADx)を利用するために開発,または評価されつつある方法や,予後に対するマーカー,予知するためのマーカー,そして,がんに対するリスクの評価など,増加しつつあります.ここで"画像に基づいた生体マーカー"といったものには,対象となる作業に依存して,形態的,組織的,または動的特性が含まれます.この講演では,Giger研究室で開発されたマルチモダリティ乳腺画像(マンモグラフィ,超音波,そしてMRI)における様々な定量的画像解析法,それらにも含まれるCADxの進歩,予後を示すマーカー,そして,データ縮小技術,ラベル化されていないデータの利用,インテリジェント・インターフェースについて解説します.腫瘍のこれらの特性の理解と解釈は,最終的にはがん患者の管理を改善することが期待されています.
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