症例は47歳女性である.37歳某院で上咽頭癌に対し放射線治療を受けた.42歳より右下肢に温・痛覚低下が出現.MRIにてT
2WIで延髄から頸髄(C7)に高信号を呈し,頸髄(C1~C4)に造影効果と浮腫をみとめた.遅発性放射線性脊髄症と診断し,副腎皮質ステロイド大量療法(パルス療法),ワルファリン投与にて症状は改善し,治療1年後のMRIでは造影効果と浮腫は消退した.再発はなかったが,47歳より右腰部から大腿,右頸部の異常感覚が出現.MRI・T
2WIにて頸髄(C1~C5)に高信号病変をみとめた.遅発性放射線性脊髄症の再発が考えられ,パルス療法後,プレドニゾロンとワルファリン内服にてMRI病変は改善した.
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