70歳女性.主訴は右上下肢疼痛,歩行障害.頸部以下の左半身表在覚低下と右半身の筋力低下,腱反射亢進を認めた.
67Gaシンチグラフィーで頸髄や四肢の筋および縦隔リンパ節に異常集積がみられ,超音波気管支鏡ガイド下縦隔リンパ節穿刺吸引にて非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認めたことから,脊髄/筋サルコイドーシスと診断した.ステロイド治療により,神経学的所見や画像,とくに
67Gaシンチグラフィーにおける全身の異常集積像が改善した.
67Gaシンチグラフィーは診断のみならず,全身における諸病変の病勢を総合的に把握できることから,特に筋病変合併症例では経過追跡や治療の効果判定に有用である.
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