臨床神経学
Online ISSN : 1882-0654
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57 巻 , 10 号
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原著
症例報告
短報
  • 横井 克典, 數田 知之, 鳥居 良太, 遠藤 利洋, 荒木 周, 寺尾 心一
    2017 年 57 巻 10 号 p. 591-594
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/27
    [早期公開] 公開日: 2017/09/28
    ジャーナル フリー

    症例は右上下肢のバリズムを呈した糖尿病性舞踏病の77歳,女性.初期の血糖は732 mg/dl,HbA1cは12.2%で,前医で高浸透圧高血糖症候群と診断された.10日後から右上下肢のバリズムが出現し,1か月後に当科を受診した.MRI-T1強調画像で左被殻部に高信号域を認め,ドパミントランスポーターシンチグラフィ(dopamine transporter SPECT; DAT-SPECT)で左優位に両側線条体の集積低下を認めた.不随意運動はドパミン拮抗薬のハロペリドールとリスペリドンは無効で,クロルプロマジンで軽度改善した.DAT-SPECTの所見から,レボドパ併用がバリズムの抑制に有効だった.貴重な症例と考え報告した.

  • 田中 寛大, 和田 一孝, 末長 敏彦
    2017 年 57 巻 10 号 p. 595-598
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/27
    [早期公開] 公開日: 2017/09/28
    ジャーナル フリー

    症例は45歳の男性である.急に見えにくさが出現した.対座法で右視野が狭窄していたが,視野欠損の形態や左右差は判別困難であった.ゴールドマン視野検査では左眼で水平・楔状の右視野欠損を,右眼で右視野狭窄を認めた.MRIで左外側膝状体(lateral geniculate body; LGB)に限局する梗塞を認めた.LGBの部分障害では,上・下方視野の部分欠損や水平の楔状視野欠損が生じると報告されており,局在診断に有用である.またLGBを構成する6層各々に,同側・対側網膜の軸索が存在するため,LGB病変での視野欠損は左右一致度が低いことがある.左右一致しない同名性部分半盲では,LGBに限局した病変を想起すべきと考えた.

  • 伊豆元 心太朗, 谷口 晶俊, 望月 仁志, 塩見 一剛, 中里 雅光
    2017 年 57 巻 10 号 p. 599-602
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/27
    [早期公開] 公開日: 2017/09/30
    ジャーナル フリー

    症例は24歳男性である.四肢異常知覚を主訴に精査目的に入院した.四肢末端の表在覚低下と異常知覚を認め,神経伝導検査では感覚神経の障害が示された.血液・髄液検査では軽度の肝障害のほかに特記すべき所見はなかった.痩身薬として個人輸入した2,4-dinitrophenol(DNP) 200 mg/dayを2ヶ月間服用していたことが判明し,中止したところ症状・肝障害ともに自然軽快した.DNPによる健康被害は本邦からの症例報告はなく,末梢神経障害を呈した例は海外を含めても稀である.摂取したものについての詳細な問診が重要であるとともに,個人輸入の危険性に対するさらなる啓発が必要と思われた.

地方会抄録
会告
編集後記
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