臨床神経学
Online ISSN : 1882-0654
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57 巻, 2 号
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総説
  • 下畑 享良, 井上 雄一, 平田 幸一
    2017 年 57 巻 2 号 p. 63-70
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/02/25
    [早期公開] 公開日: 2017/01/28
    ジャーナル フリー

    REM睡眠行動障害(rapid eye movement (REM) sleep behavior disorder; RBD)は,夢内容の行動化を呈する睡眠時随伴症である.長期的な経過観察で,αシヌクレイノパチーの発症が高率に認められる.将来の発症リスクの告知は,患者に動揺をもたらすものの,患者には知る権利があることから,適切な時期や方法を症例ごとに検討した上で告知し,告知後はRBDに対する生活指導と治療を行い,精神的にも支援する必要がある.またRBDは,他の検査との組み合わせによりαシヌクレイノパチーの早期診断を実現する可能性があり,病態抑止療法への応用が期待される.

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