臨床神経学
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57 巻, 3 号
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総説
  • 上野 正樹
    2017 年 57 巻 3 号 p. 95-109
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/03/28
    [早期公開] 公開日: 2017/02/22
    ジャーナル フリー

    血管内物質が脳機能へ与える影響を考えるに際し,血液脳関門の存在が問題となる.また,脳内の組織間液や脳脊髄液の脳外への排出に関しては,最近,二つの代表的な排出路の存在が確立されつつある.一つは脳組織間液が毛細血管基底膜から細動脈の中膜平滑筋層の中を通る経路で,他の一つは脳脊髄液が細動脈周囲腔からアクアポリン4依存性アストロサイト細胞質内を経て細静脈周囲腔から脳脊髄液にはいる経路であり,いずれも最終的に頸部リンパ節や静脈内に排出されるとされ,脳全体のバリア機能にも寄与していると考えられる.今回,血液脳関門を含む脳のバリア機能の障害と血管性認知症の病態との関係に焦点を当て,最近の知見を紹介する.

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