臨床神経学
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57 巻 , 9 号
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総説
  • 伊藤 健吾, 乾 好貴, 木澤 剛, 木村 泰之, 加藤 隆司
    2017 年 57 巻 9 号 p. 479-484
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/09/30
    [早期公開] 公開日: 2017/08/11
    ジャーナル フリー

    アルツハイマー病(Alzheimer’s disease; AD)の画像診断では,脳血流SPECTなど核医学検査をその有用性と限界を理解した上で,早期診断,鑑別診断のため診療に活かすことが重要である.現在導入されつつあるアミロイドPETは,ADの早期診断とともに鑑別診断にも極めて有用であるが,画像バイオマーカーとしては,認知症に保険適用外のFDG-PETと相補的な意味合いも持っている.また,開発中のタウPETはADのより高い精度の評価を実現するのみでなく,AD以外の認知症における応用が期待されている.今後画像バイオマーカーは薬物あるいは非薬物療法によるADへの早期介入を行う場合に,症例選択および介入による治療効果の判定において欠かせない.

原著
  • 山川 達志, 水田 克巳, 黒川 克朗, 永沢 光, 山田 尚弘, 鈴木 恵美子, 和田 学
    2017 年 57 巻 9 号 p. 485-491
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/09/30
    [早期公開] 公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー

    2008,2011,2014,2016年夏季に経験したヒトパレコウイルス3型感染に伴う成人の筋痛症17症例(男性14例,女性3例)について検討した.年齢は21歳から50歳.全例,四肢に強度の筋痛,筋力低下,握力低下を認めた.14例(82%)に発熱,8例(47%)に上気道炎症状,4例(24%)に胃腸炎症状,男性4例(男性の29%)に陰部痛を認めた.血清CKが1例を除き上昇していた.骨格筋MRIは5例中2例に大腿筋に異常信号を認めた.神経伝導検査は9例中5例でF波の誘発が不良だった.7例で同時期に家族内の乳幼児に発熱,感冒様症状があり家族内感染が疑われた.全例1~2週間で軽快した.

  • 竹島 慎一, 志賀 裕二, 姫野 隆洋, 立山 佳祐, 上村 鉄兵, 河野 龍平, 竹丸 誠, 竹下 潤, 下江 豊, 栗山 勝
    2017 年 57 巻 9 号 p. 492-498
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/09/30
    [早期公開] 公開日: 2017/08/11
    ジャーナル フリー

    2004年~2016年で成人無菌性髄膜炎437例中,水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella zoster virus; VZV)髄膜炎は11例(52.7 ± 14.9歳,すべて男性),頻度は2.5%であった.夏~秋に多く地区の水痘の流行と鏡像的であった.9例は髄液中VZV-DNA陽性,2例はVZV-IgG抗体価指数2以上で診断した.発症7日頃までは前者,以後は後者が有用であった.8例は帯状疱疹が先行,1例は髄膜炎が先行,2例は皮疹を認めなかった.2例はB型肝炎キャリアー,1例はインフルエンザワクチン注射後,1例がステロイド内服中であった.神経合併は三叉神経痛,顔面神経麻痺,舌咽神経痛,Elsberg症候群など認め重症化する症例もあった.

症例報告
短報
  • 土屋 舞, 髙木 隆助, 小林 史和, 長坂 高村, 新藤 和雅, 瀧山 嘉久
    2017 年 57 巻 9 号 p. 527-530
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/09/30
    [早期公開] 公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー

    症例は40歳男性である.Wilson病(Wilson’s disease; WD)のため,1995年から約20年間塩酸トリエンチンの内服を継続していた.2009年頃から左肩疼痛が出現した.2013年には胸痛も出現したので,胸部単純X線写真を撮影したところ多発性肋骨偽骨折を認めた.蛋白尿,低カリウム血症,低リン血症,汎アミノ酸尿などネフローゼ症候群と尿細管障害を示唆する所見からFanconi症候群に伴う骨軟化症と診断した.活性型ビタミンD投与を開始したところ,新規偽骨折はみられなくなった.WDに合併したFanconi症候群は,小児期に症状がみられることが多く,成人例での報告は比較的少ないが,病的骨折をきたす原因として注意すべき合併症であると思われた.

地方会抄録
会告
編集後記
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