日本神經學會は1902年に神経学・精神医学の合同学会として創設されたが,神経学部門の衰退により1935年に日本精神神經學會に改称された.第二次大戦後に,神経学は内科学と精神医学の狭間から復活して興隆し,困難を克服して1960年に日本臨床神経学会を設立し(1963年に日本神経学会に改称),1975年に「神経内科」が医療法の診療科名として認められた.その後の発展はめざましく,2018年に会員数は約9,000名,専門医数は5,500名以上に達した.当面する神経内科専門医基本領域化も神経学のアイデンティティ確立の一環と見做すことができる.歴史の教訓を今日の課題解決に活かすという観点から,本学会の116年を顧みる.
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