成人期難治焦点てんかんの併用療法としてレベチラセタム(LEV)を追加,paradoxical effect(PE,逆説的効果)を示した3例を経験した.62.5,250 mg/日と少量で追加,250 mg/日以下で漸増した.追加6か月以内750,1,000 mg/日時点で発作は一旦減少(血中濃度:14.0,13.3 μg/ml),その後1,000~2,500 mg/日(19.3~35.0 μg/ml)と増量,至適濃度内も追加1年以内に発作が増加した.LEVを最大効果発現時まで減量,発作は開始前以下に減少した.以上より,LEVを少量より開始漸増することでPEを示す一部の症例では抑制効果がUカーブを示す可能性を示唆した.
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