臨床神経学
Online ISSN : 1882-0654
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64 巻, 7 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
依頼総説
  • 向野 隆彦
    2024 年 64 巻 7 号 p. 453-459
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/07/27
    [早期公開] 公開日: 2024/06/22
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    側頭葉てんかんは,様々な認知機能障害を呈することが知られている.その中でも記憶障害は,患者の訴えとしても多い.記憶障害には,神経心理検査で異常を認めるような海馬性健忘と呼ばれるものと,一般的な検査で異常を検出できないような,加速的長期健忘や自伝的記憶障害などがある.記憶障害には脳の構造的異常や発作間欠期てんかん性放電,薬剤や心理状態などが複合的に関与していると考えられている.根本的な治療法は乏しいが,環境整備やリハビリテーションなど介入する余地もある.本総説では,側頭葉てんかんに見られる記憶障害のタイプと病態,介入方法に関して概説する.

委員会報告
  • 尾方 克久, 望月 葉子, 熊田 聡子, 冨田 直, 﨑山 快夫, 菊池 健二郎, 早川 美佳, 大迫 美穂, 齊藤 利雄, 望月 秀樹 , ...
    2024 年 64 巻 7 号 p. 460-464
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/07/27
    [早期公開] 公開日: 2024/06/22
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    日本神経学会小児-成人移行医療対策特別委員会ワークショップは,移行医療の課題と実際を伝える企画とした.①医療的ケアを必要とする患者への支援推進の経緯と課題,②小児医療センターと大学病院の連携,③医療療育施設内での小児科と脳神経内科の連携,④日本神経学会におけるアンケート調査について紹介された.神経系疾患,なかでも濃厚な医療的ケアを長期にわたり継続的に必要とする「医療的ケア児者」の移行が非常に困難である原因として,小児期と成人期の診療対象疾患の違いに加え,小児科と成人診療科の診療体制の違いが挙げられた.全人的な移行支援のためには,医療者のみならず地域や行政を含む多職種との連携強化が必要である.

原著
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