臨床神経学
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原著
  • 永金 義成, 田中 瑛次郎, 山田 丈弘, 濱中 正嗣, 藤並 潤, 芦田 真士, 小島 雄太, 前園 恵子, 小椋 史織, 山本 康正
    2024 年 64 巻 11 号 p. 781-788
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/11/22
    [早期公開] 公開日: 2024/10/12
    ジャーナル オープンアクセス HTML

    直接経口抗凝固薬(direct oral anticoagulants,以下DOACと略記)普及後の脳梗塞または一過性脳虚血発作(transient ischemic attack,以下TIAと略記)患者の長期転帰を調査した.2014年4月から2015年9月に入院した脳梗塞またはTIA患者を前向きに登録し,死亡と脳卒中再発を主要評価項目として発症5年後まで追跡した.連続555例(男性323例,平均75歳,脳梗塞520例,TIA 35例)の追跡率は93%,平均追跡期間は48 ± 20か月.退院時抗凝固薬の52%がDOACであった.追跡期間中に162例が死亡,90例に脳卒中再発を認め,5年累積死亡率30%(心原性脳塞栓症は53%),脳卒中再発率19%であり,DOAC普及後も死亡率は高く,さらなる治療アプローチが望まれる.

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