日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第13回大会
選択された号の論文の156件中151~156を表示しています
ポスターセッション2
  • : An investigation using the visual world paradigm
    Kozue Miyashiro, Misaki Nakamura, Satomi Okabe, Etsuko, T. Harada
    セッションID: P-2-55
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/10/21
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    This study aims to manipulate harmonization between the semantics and handwritten letters of words and compares them with previous studies using typographies. Here, we use the visual world paradigm and word association task using adjectives. The hypothesis was that harmonization effects would be observed in the word association task but not in the visual world paradigm because the information receiver guesses the sender's intention. Results indicated the harmonization effect in neither of the tasks. Whether it is the effect of handwritten letters will be further discussed in this study.
  • ―オノマトペは交差・反発知覚を決定づける
    郷原 皓彦, 山田 祐樹, 三浦 佳世
    セッションID: P-2-56
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/10/21
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    オノマトペ(擬音語・擬態語)の認知が視覚的運動知覚に及ぼす影響は解明されておらず,その影響はオノマトペ-運動間の時差に基づく情報統合の可否により変わる可能性がある。本研究ではガボールパッチによる交差・反発刺激を用いて,視覚呈示されたオノマトペが知覚的双安定性を持つ視覚運動知覚に及ぼす影響を解明し,オノマトペの呈示時間差により影響が異なるかを検討することを目的とした。オノマトペ刺激として,ガツッ/シュッ/へユッの3条件,呈示時間差として,パッチの重なる500ms前/100ms前/100ms後/500ms後の4条件を設定した。実験の結果,シュッ条件では交差の知覚割合が有意に高く,ガツッ条件では反発の知覚割合が有意に高かった。また,ガツッ条件の影響は100ms前条件で最も強くなった。これより,オノマトペが視覚運動刺激に影響を与え,その影響は時間的近接に基づく情報統合により決まることが示唆された。
  • 長 潔容江, 原口 雅浩, 三浦 佳世
    セッションID: P-2-57
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/10/21
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    芸術作品の美しさを規定する要因の1つに秩序性が挙げられる。この秩序性は複雑性と規則性の2つの主成分から構成されており,秩序性と評価の関係については適度な秩序性をもつ作品は評価が高いことが示された。ただし,これらの印象が具体的にどのような物理特性から形成されるのかまでは解明されていない。本研究では,秩序性の下位要素の1つである複雑性の指標とされるフラクタル次元(以下,D)を,ボックスカウンティング法を用いたフラクタル解析により算出し,絵画の物理的な複雑性の値であるDと複雑性の印象との関係,そしてDと美的な評価との関係を検討した。その結果,複雑性の印象にはフラクタルが関係していることが示された。また,美的な評価においてもフラクタルなどの物理的な特徴が関係し,適度なフラクタルをもつ絵画は高く評価されることが分かった。
  • 湯浅 将英
    セッションID: P-2-58
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/10/21
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    本研究では,複数の抽象図形が動作するとき,どのような動作が図形間の雰囲気の良さに影響を与えるかを探る.これまでに抽象図形を扱った研究として,単純図形で生物や人らしさを表現するアニマシーやエージェンシー研究があるが,単体がどのように振舞うと生物や人らしく見えるかを扱うことに留まる.複数の抽象図形の社会的な関係を扱った取り組みがあるが雰囲気については扱われていない.複数の抽象図形を用いて仲良く見える振る舞いを人手で作り上げる実験,および表現を基にしたアニメーションによる実験により検討する.実験により,図形の傾け方や距離関係,移動関係などの表現が有効である可能性を得た.表現を基にしたアニメーションによる実験を実施し,図形の傾け方が仲の良い雰囲気を作り出すことが確かめられた.抽象図形を用いたアプローチと知見は人と雰囲気を作り出す対話エージェントやロボットの設計に役立つと考える.
  • 楊 琬璐, 宮谷 真人
    セッションID: P-2-59
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/10/21
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    音楽と色彩の構成要素を系統的に変化させ,それぞれ単独,あるいはその組み合わせが気分や印象に及ぼす影響や,組み合わせの相応しさを決定する要因について調べた。その結果,長調でテンポの速い曲とvivid toneは覚醒度を上げ,長調でテンポの遅い曲とdull toneは眠気を生じさせた。また,長調でテンポの遅い曲とvivid toneの暖色系,pale toneの全色はポジティブな心理的効果を促進させ,短調でテンポの遅い曲とdull tone全色はネガティブな気分を喚起した。音楽のみ条件と音楽に相応しい色の組み合わせに比べ,音楽に相応しくないと感じられる色を同時に呈示すると,ネガティブな気分が増強された。各音楽に相応しい色彩の組み合わせの結果から,音楽と色彩の組み合わせの相応しさを決める要因として,各音楽や色彩に対する好み,喚起される感情の共通性,および印象評価の共通性の3つが挙げられる。
  • 今井 章, 石川 美咲
    セッションID: P-2-60
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/10/21
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    音楽の様々な構成要素に言及した研究が行われている中で,モードとテンポを題材にした研究は,この2つが加算的な影響を与えるのか,乗算的な影響を与えるのかという点で未だ一貫した結果が得られていない。加算的な影響を唱える研究は多いが,乗算的な影響はあまり報告されておらず,また呈示するモードの数や刺激とする楽曲の認知度等,様々な条件が考えられる。そこで本研究では,楽曲のモードとテンポ,認知度を変化させることによって,聴取者にどのような影響が与えられるのか,心理指標として感情評定(GEMS),生理指標として自発脳波(EEG)を用いて検討した。その結果,モードとテンポは聴取者の感情に乗算的な影響を与える可能性が示唆された。また,心理的指標,生理的指標ともに認知度の低い楽曲の方が数値が高くなる傾向がみられたことから,これまであまり注目されていなかった認知度も重要であることが示唆された。
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