近年, 我が国の建設技術に対する諸外国の評価はとみに高く, それに伴い外国からの留学生・研修生の受入れも年々増加の傾向にある。また最近は, 中国からの留学生受入れ問題も大学キャンパスでは話題に上がっている。このような背景から, 現在来日中の留学生・研修生は我が国の建毅技術, 特にコンクリート技術の何に興味を覚え, また何を目的として来日したのか, またその評価をどのようにしているかを探るため, 標記の座談会を企画した。今後我が国にとって海外工事の増加は必要不可欠であり, 諸外国, 特に発展途上国のコンクリート技術の実情を理解する上で, また外国からの留学生・研修生を受け入れる上でのご参考になれば幸いである。
なお, 当初はセメント, 建築, 土木各関係者から話を伺うことを予定したが, あいにくとセメント化学の分野で該当者が見つからないため, 先進国並びにセメント技術者の代表としてE. R. マーレ氏に特別参加を願ったところ快よく承諾を頂いた。厚く御礼申し上げる。
また, 頁数の制約により, 発言も約1/2に縮小せざるを得なかった。従って, 十分に発言者の意向を反映していないところも多いかと思われるが, お許し頂きたいと思う。
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