本橋の工事では, 2連のガーダーを用いたプレキャストブロックカンチレバー工法において, これまで場所打ちコンクリートで施工されるのが一般的であった連続げた側径間部をプレキャストブロック化し, ガーダーから吊り下げて施工するという, 他に類例のない合理的な施工法を採用し, 成果を上げている。本稿では, プレキャストブロック橋りょうとしては比較的急勾配 (
i=6.4%)をもつ設計条件, および海上部で台風の多発地域という過酷な施工条件を十分に考慮した橋りょう施工法の詳細について報告する。
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