コンクリート工学

コンクリートの硬化時温度応力の問題点

田沢栄一

1986 年 24 巻 12 号 p. 11-20
発行日: 1986/12/01
公開日: 2013/04/26

DOIhttps://doi.org/10.3151/coj1975.24.12_11

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硬化時温度応力の拘束のメカニズムは, コンクリートの挙動を打込み直後の時点から考慮することにより, 初めて理解しうる。クリープは, その瞬間ごとには応力を緩和するが, 応力反転時以降は, ある時点までの累積クリープ量がそれ以降の拘束量を増加させ, 温度応力を増加させることが起こる。内部拘束・外部拘束にかかわらず, コンクリートが外力を受けたと同様のメカニズムで応力を受けることがある。この場合に限り, R>1.0が起こりうる。したがって, 拘束については外力系と拘束系とを分けて考える必要があり, 両者がひずみの意味がまったく異なってくる。ひびわれの発生条件は今後の検討によるべき事項が多いが, 破壊力学的な考え方の導入や微視的応力の取扱いが当面の課題となろう。

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RCラーメン高架橋の温度・乾燥収縮の影響に関する調査

石橋忠良, 吉野伸一, 斉藤啓一

1986 年 24 巻 12 号 p. 21-31
発行日: 1986/12/01
公開日: 2013/04/26

DOIhttps://doi.org/10.3151/coj1975.24.12_21

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鉄筋コンクリートラーメン高架橋の温度変化・乾燥収縮に対する合理的な設計法を確立する基礎資料を得るため, 実高架橋における温度変化・長さ測定ならびに供試体による基礎実験を行った。温度測定の結果から高架橋の部材間の温度変化を, 高架橋が建設される地点の月別平年気温から求める算定式を提案した。また, 基礎実験の結果から, 部材断面形状寸法・湿度による乾燥収縮ひずみの変化, および軸方向鉄筋による乾燥収縮ひずみの拘束効果を明らかにした。さらに, 実高架橋における長さ測定結果と, 本手法による乾燥収縮ひずみの計算値との比較検討を行い, 本手法の妥当性を確認した。

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大型プレキャストコンクリートフロアパネル複合化工法の開発と実施

梅田センタービル

和田貞男, 奥本英史, 杉本靖彦, 西川公三

1986 年 24 巻 12 号 p. 33-40
発行日: 1986/12/01
公開日: 2013/04/26

DOIhttps://doi.org/10.3151/coj1975.24.12_33

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梅田センタービルは, 最先端テクノロジーを備えた地上32階, 地下2階のインテリジェントビルである。超高層ビルにおける床躯体施工工程の大幅な簡略化を図るべく, 設計・施工両面からの詳細な検討を加え, RCスラブと鉄骨ばりを現場サイトで一体化し, 鉄骨建て方と同時に床躯体を構築するプレキャストコンクリートフロアパネル工法を開発した。鉄骨を同時に打ち込むプレキャスト板でここまで大きなもの (3.2m×15.6m) は日本で初めての試みであり, 品質の向上, 工数減少による工期短縮や安全性の面で優れた効果があった。

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5径間連続PC V脚ラーメン橋の施工

常磐自動車道・十王川橋

日下良己, 飯田忠之, 長尾靖, 佐藤雅則

1986 年 24 巻 12 号 p. 41-48
発行日: 1986/12/01
公開日: 2013/04/26

DOIhttps://doi.org/10.3151/coj1975.24.12_41

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本橋は, 十王川と県道・十王～里美線を横過する橋長526mを有する5径間連続PC V脚ラーメン橋と3,4径間連続箱げた橋である。 5径間連続PC V脚ラーメン橋は大規模なV脚構造を有するラーメン橋であり, 設計・施工上, 種々の特色を有している。本稿ではV脚ラーメン橋の施工法について報告する。

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特殊な材料を用いたコンクリート (その13)

III-2 重量骨材

白山和久

1986 年 24 巻 12 号 p. 68-72
発行日: 1986/12/01
公開日: 2013/04/26

DOIhttps://doi.org/10.3151/coj1975.24.12_68

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重量骨材は, 通常の骨材より比重の大きい骨材で, 主として放射線遮へい用コンクリートに用いられる。
放射線遮へい用コンクリートには普通骨材も用いられるが, 遮へい体の厚さを薄くする必要がある場合には, 単価の高い重量骨材を使った重量コンクリートが用いられることがある。また, 放射線遮へい用コンクリートには, 次節に述べるように, 中性子線を遮へいするのに有効なほう素や水分を含む材料を骨材として用いることがある。これには重量骨材でないものも含まれるが, 併せて記述することにした。
重量骨材の規格・基準は, わが国では確立されていないが^1),2), ASTM 等には詳細な規定^3)～6)がある。それらの内容も要点を紹介しておく。

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III. 耐久性 (その1)

総論・中性化

喜多達夫, 和泉意登志

1986 年 24 巻 12 号 p. 73-78
発行日: 1986/12/01
公開日: 2013/04/26

DOIhttps://doi.org/10.3151/coj1975.24.12_73

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各種セメント系材料の酸素の拡散性状に関する研究

小林一輔, 出頭圭三

1986 年 24 巻 12 号 p. 91-106
発行日: 1986/12/01
公開日: 2013/04/26

DOIhttps://doi.org/10.3151/coj1975.24.12_91

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