1950年代に南アフリカで始められた混和材としての高炉スラグ微粉末のコンクリートへの用法は, イギリス, カナダ, アメリカに波及し, 日本でも注目されている。本稿では, 高炉スラグ微粉末の製造, 我が国の品質実態, 規格および試験方法を概説し, 引き続いて高炉スラグ微粉末の取扱い, 練りまぜについて述べ, 最後にコンクリートの性質および混和材として用いる場合の品質や置換率の選び方について記述した。とくに低温時の養生やマスコンクリートの温度上昇の抑制に関する注意点についても述べている。
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