合成・混合構造の定義は, 現在, 確定したものでないが, 合成構造, 複合構造, 混合構造, ハイブリッド構造などと呼ばれる鋼とコンクリートを組み合わせて構成される構造部材, 構造物を総称するものとして本論では取り扱っている。1980年から10年間における, 日本建築学会, 土木学会をはじあ, 日本コンクリート工学協会, 日本鋼構造協会などにおけるこの合成・混合構造の研究の動向を規準・指針, あるいは研究調査報告書の出版の状況を中心にして概説し, 合成混合・構造の設計規準としての性格を持った日本建築学会『SRC規準・第4版』の特色と合成・混合構造の今後の展望について述べる。
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