コンクリート工学
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31 巻, 9 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 長倉 康彦, 田中 礼治
    1993 年 31 巻 9 号 p. 5-17
    発行日: 1993/09/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    戦後のRC造校舎の建設が始められてから約40年を経た。全国小中高等学校校舎の9割以上を占めることになった片側廊下型校舎形式によるこのストックについて, 配値・平面計画の画一性, バラ建てによる機能的欠陥が指摘される。また, この十数年, 教育改革にともなう教育の多様化が広く取り上げられ, 校舎計画にも大きな変革が要請されている。また, 相次ぐ地震災害の結果からみた, このRC造校舎の耐震性能についての問題も残されている。これらの課題を総論したのち, 今後数十年にわたると考えられる現有RC造校舎ストックの改築・改修システム構築の必要性を説き, 建築計画および耐震構造計画の両面に分けてその手法を提案し, 今後の研究課題を述べた。
  • -セメントの性質と低熱, 高流動・高強度コンクリートへの適用-
    田中 光男, 原田 宏, 名和 豊春, 栩木 隆
    1993 年 31 巻 9 号 p. 18-27
    発行日: 1993/09/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    わが国のセメント工業は, 長年にわたり普通, 早強および中庸熱の3種のポルトランドセメントクリンカーをおもに焼成し, 混合セメントも含めて各種のセメントを製造してユーザーに供給してきた。一方, 近年施工されるコンクリート構造物は長大化・高層化し, なお一層の施工性と耐久性に優れる高性能コンクリートが要請されている。これらを背景に, 高ビーライト系ポルトランドセメントの研究が広く行われ, 低発熱, 流動性および強度発現においてその有効性が認識されつつある。ここでは, 高ビーライト系ボルトランドセメントの基本的性質を解説し, 併せて低熱および高流動・高強度コンクリート用セメントとしての品質と構造物への適用例を紹介する。
  • 猪又 稔
    1993 年 31 巻 9 号 p. 28-32
    発行日: 1993/09/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    ひびわれを許容するコンクリート不静定構造物の使用状態における断面力の算定は, 実用的な観点から一般に線形解析によって行っているが, ひびわれによる部材の剛性低下の影響が大きい場合には, これを考慮して非線形解析により断面力の算定を行うことが実際の力学的挙動を反映できることになる。しかし, 一般に非線形解析は複雑であり実用的とはいい難い。このため本稿では, 設計の実務に寄与するため線形解析的手法による計算法を提示した。この方法による計算値は, 非線形解析による計算値との差が小さく実用的に十分な精度を有することが認められた。また, パーシャルPC連続げた橋を対象として実用計算法による数値計算例を示した。
  • 石橋 龍吉, 高田 博尾, 田中 誠, 池田 精謁
    1993 年 31 巻 9 号 p. 33-42
    発行日: 1993/09/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    近年, ニーズの変化や建設業を取り巻くさまざまな状況の変化に対応して, 共同住宅の高層化とプレキャスト化が研究されている。なかでも, コスト, 品質, 工期, 安全性, 施工性などの優位性から, 高層壁式ラーメン構造のプレキャスト化を図ったWR-PC構法が注目されている。本構法は住宅・都市整備公団と (株) 九段建築研究所, (社) プレハブ建築協会による共同研究のもとに, 試行建設を行いながら構工法開発が進められている構法である。本稿は, 構造上の主要部分のほとんどをプレキャスト部材で構成したWR-PC構法による新所沢団地 (建替え) 第2住宅における試行建設について, 共同研究での施工面のトレース結果をまとめたものである。
  • --美女木ジャンクション--
    富沢 修次, 齋藤 亮
    1993 年 31 巻 9 号 p. 43-52
    発行日: 1993/09/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    美女木ジャンクションは, 首都高速道路と東京外郭環状道路が接続する戸田市美女木に位置している。このジャンクションは, 新大宮バイパスのアンダーパスを含めて5層の立体交差構造物となっている。ここでは用地上の制約から, その5層のジャンクションを支えるために壁式の地中連続壁基礎が採用された。その特殊な構造と厳しい現場条件から, 設計および施工において数々の検討が行われた。今回, 下部構造に関する設計と施工および景観設計について報告する。
  • --親不知海岸高架橋--
    増田 隆, 松永 嘉久, 渡邉 芳春
    1993 年 31 巻 9 号 p. 53-61
    発行日: 1993/09/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    ここで報告する工事記録は, 北陸自動車道・親不知海岸高架橋の耐摩耗層の損傷に対して, 実質1000kgf/cm2級の超高強度コンクリートを用いた補強工事の概要と, 補強後, 厳冬期2期を経過した補強層の摩耗量, 塩素イオンの浸透量および塩素イオンの浸透による微細組織の変化などの調査結果に加えて, 供試体を用いて同様の併行試験を行い, 両者を総合して, 補強層の長期耐久性についての考察を行う。なお, 補強工事は平成3年8月~9月にかけて実施し, 補強後の調査は平成5年4月に行った。
  • RC構造の非線形FEM解析のためのガイドライン(2)
    鈴木 紀雄
    1993 年 31 巻 9 号 p. 76-81
    発行日: 1993/09/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
  • 橋りょうの長大化の歴史
    石橋 忠良
    1993 年 31 巻 9 号 p. 82-85
    発行日: 1993/09/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
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