新潟県長岡市の信濃川河川敷は, 県立近代美術館, 産業交流会館, 中核的文化施設などの文化交流施設ゾーン (千秋が原ふるさとの森) として開発され, その敷地に隣接して今回の長岡造形大学の建設が計画された。総合デザイン大学にふさわしい教育環境を実現するため, 11万5000m
2の広人な敷地に, 建築計画的に人きく6つのブロックからなる延べ面積1万5000m
2の総合デザイン大学が建設された。そして, そのうちのアトリエ棟は, 曲面屋根のユニークな外観をした4階建ての実習棟であり, 豪雪地帯で12月から3月まで雪に埋もれる中, 1年の短期間での竣工を目指し, この部分をプレキャストプレストレストコンクリート造として設計し施工し, 予定どおりの完成をみた。
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