コンクリート工学
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32 巻, 4 号
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  • 団地内リサイクルの試み
    香川 明人
    1994 年 32 巻 4 号 p. 5-14
    発行日: 1994/04/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    経済の高度な活動が生み出す膨大な量の廃棄物は, 限られた地球の資源の枯渇を招くだけでなく, 環境にも大きな影響を与えている。省資源は現代の大きな課題であり, このためには, これまで廃棄されていたものを見直し, 有用物として再利用を図ることが必要である。特に, 建設に伴って排出される建設廃棄物については, まだ再利用率が低く不法な投棄の原因となっている。この報告は住宅・都市整備公団が既存賃貸住宅の建替えにおいて発生する大量のコンクリート廃材の減量化, 再利用を効率的に促進するために平成4年度から実施している現地再生, 再利用を図るクローズドな「団地内リサイクル」の研究および実施状況について述べたものである。
  • 大即 信明, 久田 真
    1994 年 32 巻 4 号 p. 15-21
    発行日: 1994/04/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    コンクリートの耐久性に関しては, 従来より数多くの研究がなされ, シリカフュームを用いたコンクリートの耐久性についても, 今日までにも相当数の研究報告がみられる。これらによれば, シリカフュームがコンクリートの耐久性を向上させるのは, 微細な球形粒子であることによるマイクロフィラー効果と, 非晶質シリカを多量に含むことによる高いポゾラン活性のためであるとされている。しかしながら, シリカフュームを用いることにより, コンクリートの耐久性がどの程度向上するのか, あるいは, 本当に耐久性が向上するのかどうかなど, 未知かつ不明な点が多いのが実状であろう。本稿は, シリカフュームの品質およびシリカフュームに関するわが国特有の事情を念頭に置きつつ, コンクリートの耐久性に及ぼすシリカフュームの影響について, 既往の研究ならびに筆者らの行った研究結果を通じ, 得られた所見を取りまとめたものである。
  • 谷口 善則, 渡辺 忠朋, 村田 修
    1994 年 32 巻 4 号 p. 22-30
    発行日: 1994/04/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    場所打ち杭は, その工法の特性により, 都市部における杭施工法の大多数を占めている状況である。しかし, そのコンクリート部材としての品質は, 他の一般的なコンクリート構造物と比較して劣っているといわれ, 杭部材を設計する場合, コンクリート強度の低減を行っている。しかし, 実際にどの程度強度が低下するか, また, どのような要因により低下するかは明確にはなっていない。この報告における調査においては, 実際に施工された杭の強度の低下を定量的に判断し, 評価することを目的に行った。
  • 池田 宏俊, 佐藤 龍生, 竹村 寛恭, 中野 優
    1994 年 32 巻 4 号 p. 31-39
    発行日: 1994/04/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    当物件で採用された高層複合構法は, エレベータシャフト等を配置したRC造のコア躯体と, それを取り巻く事務所スペースのS造フレームで構成される混合構造で, センターコア躯体と外周鉄骨は両端ピンの鉄骨ばりでつないでいる。水平力の大部分はセンターコアで負担し, 外周の鉄骨造は主に鉛直荷重を負担する。そのため鉄骨部は一般のS造に比べて軽量で加工度の低い部材を使用している。センターコアの施工には, 省力化のためにセルフクライミング機能のあるジャンピングフォームを採用した。このシステムの特長は, 最大ストローク4.2mのロングジャッキでスムーズなクライミングをする, 型枠の組立ての容易さ, 十分な鉄筋作業スペースの確保, 高い躯体精度の確保等である。鉄筋工事, 鉄骨工事にも積極的に工業化を取り入れ工事の省力化をすすめた。
  • 岡本 博禎, 東野 昭典, 神田 輝明, 黒坂 敏正
    1994 年 32 巻 4 号 p. 40-53
    発行日: 1994/04/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    広島ガス (株) は, 国のエネルギー政策にもとづき, 原料の長期安定確保, ガスの燃焼性の統一, ユーザーの保安確保, および無公害の推進を目的に都市ガス原料としてLNGの導入を決定し, 廿日市市に新工場の建設を開始した。LNGの貯槽としては, わが国初のピットイン式を採用した。この貯槽は, 従来の金属二重殻構造の地上式貯槽を, 地中に構築したピット内に設置する新しい形式で, 地上式貯槽と地下式貯槽の特徴を兼ね備えた貯槽と言える。本貯槽の土木工事 (ピット部) を平成5年12月に終了した。本報告は, 土木工事部分であるコンクリート?体の設計とコンクリート工事を中心に報告する。
  • 寺西 浩司, 江口 清, 中込 昭, 今村 輝武
    1994 年 32 巻 4 号 p. 54-63
    発行日: 1994/04/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    高層部の柱を充?形鋼管コンクリート構造としたホテルが, 福井県において2件施工された。グランディア芳泉ホテルでは, 地上12階のうち5階以上の8層, 一方のポートヒル芳泉ホテルでは, 地上8階のうち3階以上の6層の柱にこの構造形式が適用されている。本物件の施工の特徴は, 凝集状シリカフュームを混入した充?コンクリートを開発し, 地上のポンプから直接, 鋼管内部へ圧入した点である。このような工法を確立するために, 充?コンクリートの調合を検討し, 実大スケールの鋼管柱を用いた圧入実験を実施している。本報告では, これらの事前検討結果と, 施工時のコンクリートの製造・管理方法およびコンクリートの充?結果を紹介する。
  • アルカリ骨材反応 (その1)
    川村 満紀
    1994 年 32 巻 4 号 p. 74-79
    発行日: 1994/04/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
  • (1) 高強度コンクリート
    桝田 佳寛
    1994 年 32 巻 4 号 p. 81-89
    発行日: 1994/04/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
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